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泣いてもいい


笑ってもいい


怒ってもいい


その感情のさきに自分がいるなら



‐アヤトリ‐



そもそも、さちが白梅さんの嫁だということに疑問を覚える。


さちには確か彼氏がいたはずだ。

運動部でも人気がある方だった優しそうな人が。

あの人はどうしたのだろうか。


聞いてみたいが、青い顔で焦っているさちに聞けるわけがない。



「ど、どうしよう。見つかったら絶対、足枷つけられて牢屋にいれられる……」



ちょっと待て。突っ込みどころがあったぞ、今の台詞。

足枷って、牢屋って、白梅さんは随分、愛が歪んでらっしゃるようで。


いや、しみじみと思っている場合じゃない。


白梅さんはヤンデレと言うやつみたいだ。


さち、下手したら殺されちゃうんじゃないのか。



「逃げよう、さち」





そう言ったのは突然だと思う。


ここまで逃げてきたのなら今さら戻りに行くことはできないだろうという思いと、

さちが殺されちゃうのは嫌だからという思いからでた言葉だったが



「僕が逃がすとでも?」




私の真横から聞こえてきた怒りを含んだ低い声と


研ぎ澄まされた刀がこちらをめがけて投げられたことで私はさっきの言葉を後悔しかけた。



当たるかもしれないという思いから、目をつぶってその痛みを待っていたが


一向に痛みはおとずれない。


そろそろと目を開くと、見えたのは


刀を素手で受け止めてる蛇我羅の手と


白い短めの髪に赤みがかった桃色の目で少し幼い顔立ちの男がさちを抱き締めてる姿だった。


さちの顔が青を通り越して白く見えるのは気のせいだと思いたい。


久し振りに話を書いた気がします。


相変わらず成長がない話ですが来年も読んでくれると嬉しいです。



よいお年を。

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