4/8
謎の声と白い手紙
謎の声(……さん……匠さん…)
なんだろう、どこからか声がした。
謎の声(匠さん…)
誰だ?俺を呼んでいるのは。
謎の声(匠さん…待っていました…ずっと…あなたが帰ってきて下さるのを…)
帰ってきて…?どこにだ…?
謎の声(匠さん…私は待っています)
待て…誰だ、誰なんだ。
匠「…はっ、はぁはぁ」
唐突に目が覚めた。窓の外はすでに暗くなっていた。
匠「夢か…。寝てしまっていたのか」
すでに時計の針は深夜1時を指していた。少し空腹感を感じたが、今から食べるのも面倒に思い、そのまま寝てしまうことにした。
匠「…ん?」
枕下に白い手紙が置いてあった。便せんには
匠「パラレルワールドへようこそ…なんだこりゃ」
特に気にもとめず、手紙を机の上に放ると匠は再び深い眠りについた。