Dream:泥棒猫&人1
原案:クズハ 見守り:蒼風 雨静 文;碧 銀魚
気が付くと、いつもの部屋でいつものクッションの上にいた。
だが、視点がやけに高い。
そして、目の前には同じくらいの目線で、リーンが座っている。
「……あれ?」
リーンが何やら不思議そうに辺りを見回している。
そして、こちらの存在に気付いたらしい。
「クロ?」
「よう。」
声をかけると、突然リーンが大声をあげて後ずさった。
「えっ!?誰っ!?」
あれ?
「あっ、言葉が通じるんだ。」
自分の体を見回してみると、オブスタクルにいた頃の、人間の姿になっていた。
「うわっ、懐かしい。」
「懐かしい……?」
リーンが首を傾げながら、顔を覗き込んできた。
「もしかして、クロ?」
えっ?
今、あたしのこと、クロって呼んだ?
「リーン、覚えてるの?」
「りーん?俺のこと?」
いや、そうじゃないらしい。
期待させんじゃねぇよ。
「……そっか。今は河瀬修一って名前だったな。」
「今は?」
やっぱり、リーンだった頃の記憶はないらしい。
「ということは、これは夢?」
「多分な。普段は猫だし、言葉も通じてねぇし。」
「そっか……じゃあ、いい機会だから訊きたいんだけど……」
リーンはおずおずと口を開いた。
「なに?」
「クロはどうして、ここに来たの?ある日突然、やってきたよね。」
愚問だな。
「どうしてって、おまえに会いたかったからだよ。」




