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異能都市の裏と策

「最凶の異能都市4位って言うもんだから……少し期待してたんだけど」


窓ガラスを割った後に道路に雨翔を蹴り飛ばして、灰色髪の女は綺麗に雨翔の目の前へと着地する。しかし……どうやら聞いていた話とは違うようで、残念そうに彼女は言った


「……強すぎ……ほんとにFランクなの……?」


雨翔はなんとか受け身を取るのだが……内心ではもう勝てないと思っている。灰色髪の女がとんでもなく強大すぎるのだ。雨翔はそのまま跪いて、道路に車が来ないことを確認した後にそう訊いた


「そうだよ?……しかしまぁ……確かに悪のオーラって奴はビリビリ感じるね」


あっさりとそう言い退けて、更に言葉を付け足す。どうやら雨翔のオーラは灰色髪の女にもちゃんと見えているらしい。しかし、それよりも雨翔は……とんでもない事に気づいた


「……!!」


「どうかしたか?」


雨翔の反応を見て、何かを感じ取ったのか……灰色髪の女は怪訝そうに聞くのだが……


「あなた……星乃君の……!?」


「お〜……異常体質か。たまに見るけど……あまり言いふらさないでくれよ?」


雨翔はざっくりと言えば他人がどんな人間か、何を思っているのか、理解出来る異常体質を持っている。そして、目の前に立っている女性のことを理解してしまった。それと同時に納得した。それだったらこの強さもあり得ないことはないと……


「……なんで……こんなこと……」


しかし、雨翔には灰色髪の女のしていることは理解出来なかった。そして呟いた言葉に灰色髪の女は答える


「王義学園からメールが届いてな。ゾンを探している人がいる……って」


「……王義学園が……」


雨翔にとっては心当たりしかない。だって王義学園にはついこの間行ったばかりなのだから


「割と、こっちの仕事って裏社会の方だから。関わってほしくないんだよ……とはいえ、協力してほしいこともある」


「だから……」


「そう、捕えることにした。どうする?抵抗するかい?」


そのように訊かれて……もう最初から勝てないと理解している雨翔は両手を挙げて伝えた


「……降参……」


「じゃ、眠って貰うよ」


灰色髪の女はそう言って優しく笑って……刹那、雨翔の背後にまわり一瞬で気絶させた


「モンブラン、こっちは終わったよ」


灰色髪の女……アッシュは、通信機に向かって言葉を放つ


『こっちも終わった。ゾン兄ちゃんは?』


『終わってる。今向かっている最中だ』


その通信機から二人の声が聞こえて……そしてアッシュは「ふぅ」と一息ついてから告げる


「オーケー、作戦終了だね」









「や、3人とも」


その言葉で俺は目を覚ました。辺りは暗く、廃墟のようで……パイプ椅子に座らせられて、腕と足が拘束されている。そして目の前には……


「……モンブラン……?」


あの茶髪の少年がいた。モンブランは意外そうな顔をして俺に向かって微笑む


「お。覚えてるんだ。ありがとね」


「ごめん、星乃君……失敗した……」


俺の左の方から雨翔先輩の声が聞こえ、そちらの方を見ると……俺同様に拘束されている雨翔先輩がいた


「私も……甘く見ていたみたいです」


……比奈は俺の右の方に、例外なく同じようになっている


「とりあえず!……やっぱガムテープあった方がいいじゃん」


モンブランが手を叩いて、俺たちが話すのを止めてため息を吐きながらそう言った。すると、何処からかラジオの音声のような声質で男の声が聞こえる


『別にいいだろ。尋問なんだから必要ないはずだ』


「はいはい。で……君たちの目的を一旦聞かせてほしいんだよね、大体分かるけど」


モンブランがしっかりと俺たちの方を向いて少し声を低くしてそう訊いてくる。その問いに対して俺もしっかりとモンブランと目を合わせて……言い放った


「……俺の妹を見つける為だ」


「やっぱ、いい目をしてるね。きっとスター……紗耶さんも喜ぶよ……と言いたいとこなんだけど」


そこでモンブランは何処からか俺たちが座っているのと同じパイプ椅子を取り出して、それに座って長くなりそうな話を始める。


「まずは色々説明しなきゃいけない。最近の……異能都市の裏についての話だ」








「てな訳で……1区が怪しいと僕たちは踏んでいる訳だ」


「……そんな……ことが……」


俺は俯いて狼狽していた。紗耶の身に起こったこと、現状の全てを。……紗耶の身に危険が……なんで俺は、俺は何をしていたんだ?紗耶の居場所を調べて、探して、その間ずっと紗耶は待ってて……俺が学園に通っている間に、紗耶はどれだけ……


「星乃さん……」


比奈が心配そうに呟く


「星乃君……星乃君は悪くないよ……。悪いのは、異能都市の上層部のせいだから……君は悪くない……」


「雨翔先輩……」


雨翔先輩にそう言われるが……それでも、紗耶は今も一人で……


「そうだ。悪いのは異能都市上層部、それと……岩瀬努。……僕たちだって紗耶さんを助けれなかったのは悔やんでる。だから君たちに協力してもらいたい」


モンブランにそのように言われて、俺は顔を上げて訊く


「じゃあ……何をすれば……」


「ま、そうだよね……言わなきゃだよね…………ズバリ君たちには、王義学園に潜入してきてほしいのです!」


「「「……え?」」」


意味が分からなくて……俺と雨翔先輩と比奈が、同時に一文字の疑問を発した

どうも皆さん、わがまくです

読んで頂きありがとうございます

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