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異能都市1位、ゾンを探せ!!

「すまん!待たせたな」


1区の駅近くだが人が居ない大木の下で待っている彼女にそう言って手を振りながら近づいていく。彼女……黒崎比奈は少し不機嫌そうな顔でこちらを向いて……


「全く……遅…………かっ、鴉!!」


焦りながらそう叫んだ。すると、鴉が上空に30匹程度集まる


「あ、やべ。落ち着け比奈」


俺はあることを思い出して比奈の能力を封じるために走って彼女の真正面まで接近して手に触れる。鴉は慌てたようにバラバラになって飛んでいった。


「あ、あの人、異能都市4位じゃないですか!?なんで彼女が……!?」


比奈が焦って能力を使ったのは異能都市4位……俺の後ろにいた雨翔心のオーラに圧倒されたからだろう。まぁ、完全に何も知らない第三者から見たら悪魔のように見えるのは間違いない。だからこそ俺は触れた比奈の手を掴みながら説得する


「友達なんだよ、勘違いされやすい人だが優しい人だ。現に協力してもらってる」


「は……はぁ……」


流石にまだ疑っているようだが……


「僕は雨翔心、君の知っている通り、異能都市4位だけど……怖がらせちゃってごめんね……」


雨翔先輩が自己紹介をしながら比奈の目の前に手を差し出す。どうやら握手をしたいようだ。俺はその意図を感じ取って比奈から手を離す


「う……よ、よろしくお願いします。黒崎比奈です……」


比奈も自己紹介をして……恐る恐る雨翔先輩の手を握る。雨翔先輩はしっかりと握り返して、少し固まって言った。


「黒崎……もしかして佳奈さんの妹さん……?」


「……そうですけど……」


雨翔先輩の質問に対して、比奈が雨翔先輩から少し目を逸らして、小さくそう答える


「ほんとに協力してもらっても大丈夫……?」


「……お気になさらず。ちゃんと星乃さんの目的が達成出来たら私の方も協力してもらう予定なので」


雨翔先輩の心配するような言葉を聞いて、比奈はしっかりとそちらの方を向いてはっきり言った。


「そっか……ありがとう……」


雨翔先輩が比奈に微笑み、両手で比奈の手を包み込む。それにハッとしたようにまた比奈は雨翔先輩から顔を逸らして手を離した


「別に、お姉ちゃんの為ですからっ!」


……ツンデレだなこいつ


「ま、早速行くか?」


話を進めようと、少し咳払いしてから俺はそう言った。


「とりあえず、地図見せてくださいよ。鴉をその場所に待機させて私に視覚を共有しますから」


「あぁ、これらしい」


俺は比奈に、ゾンの家に赤いばつ印が書かれている異能都市の巻き型にしている地図を渡す。というより、こいつの異能……何処かで見たような……まぁ気のせいか


「らしいって……まぁいいですけど……」


比奈はその地図を広げてそのまま見つめる。……見つめながら首を傾げる


「え?家多すぎません?」


「あぁ、11軒あるぞ」


俺は元々その地図を確認していたので、もう驚かないが……。まぁ最初見た時は俺も驚いた。どんな金のかけかただと思ったが……非合法な研究所を潰す為だったら必要なことなんだろうが……


「ここまでとは聞いてないんですけど……」


「難しいか?」


煽るようにそう訊くと、比奈はムキになって返す


「一応鴉を操れる範囲に限りはありますけど……1区の部分は全部出来ますよ??煽らないでもらっていいですか??」


……1区は確か一番多くて5軒だったはずだ。中心街で異能都市の中で一番都会だから、多分数が多いのだろう。なんにせよ、俺は1区にゾンがいる可能性が高いと思っているから……かなりありがたい。


「よし、じゃあ頼んだ。俺と雨翔先輩は手分けして比奈の能力範囲外の場所を探そう」


「ん……分かった……」


雨翔先輩が俺の言葉に答えて、比奈が俺に対して質問する


「もしゾンがいる家を見つけたらどうするの?」


「あ〜……一旦合流するか?」


「でも僕スマホとか持ってないから、そこで集合するのは難しいかもしれないけど……」


雨翔先輩が申し訳なさそうにそう言った。確かに……てか鬼頭さんスマホくらい持たせてやれよ??そんな中、比奈が手を挙げて提案する


「それだったら私のところに来て知らせてくれたら……ここは1区ですし、凄く時間がかかる訳でもないと思うので。連絡するよりは不便かもしれないですけど」


「まぁ、その場合ここで……いや、暑いか。あそこのカフェで集合にするか」


今日は天気予報で暑くて33度だった。今も結構暑いし、そこなら大丈夫だろう。そう考えて俺はカフェを指差して言って……二人はそれに頷く


「比奈は1区の5軒、雨翔先輩は2区と3区にある3軒、俺は10区と5区と7区の3軒で……早速行くか」


俺は比奈が開いている地図を指して、そのように言った。雨翔先輩には負担をそこまで負って欲しくないから1区に近い2、3区、俺は動けるから5、7、10区へ……だ。時間はかかるが、夜までには終わるだろう。


「分かった、鴉。……指定の位置について」


「じゃ、雨翔先輩、比奈。また後で」


「ん……またね、二人とも……」


俺は5区方面の駅へ、雨翔先輩は2区方面の駅へ、比奈はカフェに向かって歩いて行くのだった





星乃達が全滅するまで……あと数十分後である

どうも皆さん、わがまくです

読んで頂きありがとうございます

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