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学園襲撃後

「あれ、今日は水戸さんいないのか?」


教室の中に入った俺は違和感を覚える。いつもは水戸さんが一番最初に来て、授業の用意をしているはずなのだけれど……休みなのか?確かに3日前学園が襲撃されて、今日が襲撃後から初の登校日だからまた何かあるのかと少し心配かもしれない


まぁ、それでも違和感はあるのだが……


「星乃君……早いね……」


「うおっ……!」


雨翔先輩が教室の扉を開けて、俺に向かって話しながら中に入ってきた。急な出来事に驚いて、思わず声を出してしまう。その強烈なオーラを出しながら急に入ってくるのは、ちょっと流石に心臓に悪い……。けれど、雨翔先輩はすぐにそのことに気づいて謝ってきた


「あ、ごめん……驚かせちゃったね……」


「いえ……大丈夫ですけど、どうかしたんですか?」


俺がそのように訊くと、雨翔先輩は少しだけ顔が赤くなり……


「い、いや……特に……何も……」


「まさか、俺と会いたかったとか?」


勝手に照れてるので少しからかってみるか。そう思って言ったのだが……


「違っ……ほら……話す人が……君しかいないから……」


「え?」


それは実質俺に会いたかったと変わらないんじゃ……いや流石に俺の自意識過剰…


「何してるの?あなたたち」


「うおっ!!」


誰もいないはずの水戸さんの席からそんな声が聞こえて来て、また驚いてしまう。すぐにそっちに振り向くと、黒崎がいた。黒崎佳奈、異能都市3位の女だ


「黒崎さん……おはよう……」


「久しぶりね、雨翔さん」


何事もなかったかのように挨拶し始める二人。それよりも気になったことを黒崎に訊く


「いや待て待て、お前どっから来たんだよ」


「それはどこからでも、ね」


「どこからでもって……」


黒崎は勝ち誇ったように笑うが、何で張り合っているんだ??良く分からん回答をする奴だ。そんなことを思っていたら、黒崎が話し始める


「そんなことはどうでもいいんだけど、聖奈ちゃんのこと知らない?」


どうでもいいって言うな。とりあえず俺はその問いに答えることにする


「俺は知らないな、朝いつもいるのにいないから驚いたくらいだ」


「僕も……知らないかな……」


雨翔先輩も同じ答えのようだ。それを聞いた黒崎は少し残念そうにため息を吐いて言う


「そう……ワープしようにも少し遠いから出来ないのよ」


「ワープって……お前の能力は一体なんなんだ」


というか、ワープしたら不法侵入だろう。流石にそろそろ俺は黒崎の能力が知りたい


「影を操る能力〈深淵〉。あ、そうだ。星乃、聖奈ちゃんの家までついて来て」


めっっちゃ、端的に言いやがった。なんで影を操れてワープ出来るんだよ。そう思ったが、更に聞き返さないといけないことがあった。なんで俺が水戸さんの家までついていかないといけないんだ。だから聞き返した


「なんで俺なんだよ」


「クラスメイトなんだから、色々してあげた方がいいでしょ?」


「……それもそうだが……。草薙でも良くないか?」


面倒だから草薙に擦りつけるか、と考えて言ったのだが……


「別に私はどっちでもいいんだけど、あなたはクラスメイトの見舞いにも行けない非情な人ってことでいい?」


「……はぁ〜……わーったよ」


なんでそこまで俺にこだわるのかは分からないが、いや拘ってるかは知らないが。そこまで言われてしまったら「はいそうですね」と了承するしかないだろう


「ふふっ、ありがとう星乃」


……ニヤニヤ笑いやがって……


「水戸さんは……病気にかかってるの……?」


唐突に、雨翔先輩が黒崎に訊いた。黒崎は少し驚いた顔をしながら、先程の俺のように聞き返した


「ん、どうしてかしら?」


「あ……見舞いって言ってたから……気になって……」


それを聞いた黒崎は納得したようで、説明をする


「あぁ〜聖奈ちゃんは大体休む時風邪くらいしかないし、今日もそうなんじゃないかな。少し紛らわしかったわね」


「そっか……」


雨翔先輩も納得したようで、少し俯きながら小さく呟いた。そんな中、黒崎は俺と雨翔先輩の顔を交互に見て訊いてくる。割ととんでもない質問をしてくる


「二人は付き合ってるの?それだったら星乃を帰りに誘っちゃって申し訳ないんだけど」


「つ、付き合ってる訳ないだろ!この前会って友達になったばっかだ!」


「そ……そうだよ……!」


俺は否定して、雨翔先輩もそれに便乗するが……黒崎はニヤニヤしている。そして、鼻で笑って俺に言った


いや鼻で笑うな黒崎


「あーはいはい、分かりました。ま、とりあえず今日の帰りはよろしくね、星乃」


「あ、ああ」


頼まれたことに対して少し狼狽えながら俺は頷いた。それを聞いた黒崎は影の中に一瞬で沈んで消えてしまった


「あんな風になってるのか……」


「星乃君……」


黒崎が本当に影を使って移動しているのかと驚いている時に、雨翔先輩に呼びかけられる。何かあったのだろうかと、俺は雨翔先輩に訊いた


「ん?どうかしました?」


「明日でいいんだけど……王義学園でゾン君のこと一回調べてみない……?」


そうだった、そういえば前にそんな話をしていたが、唐突な黒崎のせいで忘れかけていた。少し調べてみたが、ゾンは王義学園に在籍しているらしい。明日はその王義学園に調べにいくってことでいいだろう。だから俺は雨翔先輩の言葉を肯定して、待ち合わせ場所を訊く


「……そうですね。明日の朝、屋上で待ち合わせますか?」


「うん……そうする……。じゃあ……またね……」


「はい、また後で」


雨翔先輩は俺に手を振りながら教室から出て、去っていった。俺も手を振りかえした。そして、出ていったところで欠伸をしながら腕を上に伸ばす


よし、とりあえずは……今日の放課後、黒崎についていかないとな。そう考えながら俺はこれから始まる学園の準備を始めるのだった

どうも皆さん、わがまくです

読んで頂きありがとうございます

良ければ、ブックマーク、感想、評価よろしくお願いします


異能都市の小ネタ9

星乃龍弥はクラスメイトから怖い人として認識されている

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