学園襲撃②
「くっ……じゃあ教えてやるよ、俺の実力をなぁ!」
俺の圧にたじろいだ小太りの男だったがすぐに攻撃を仕掛けてきた
腹、右肩、顔と三連続で見えない攻撃が繰り出される
もちろん見えないので、受けるしかない
「……どうだ、流石に気絶するだろ……」
男が勝ち誇ったように呟く
見えない攻撃は確かに脅威だが……威力が弱すぎる
そんなのではかすり傷もつかない
「ふぁ〜あ……ん?なんかした?」
腕を伸ばして、欠伸をしながら煽るように訊いた
あの程度で自慢の攻撃だったのだろうか、男は驚愕する
「なんだと!?」
さて……ポイ捨てされたタバコはタバコらしく踏み潰さないとな
そう考えて男にゆっくりと歩いて近づく
「バカな……!銃弾並の威力がある空気弾なんだぞ!」
男は見苦しい言い訳を始める
銃弾如きでSランクが倒せると思ったなら大間違いなのだが、Sランクを人間とでも思ってるのだろうか?
でも攻撃は空気弾だったのか……確かに雑魚相手になら良い能力だ
少しだけ褒めてやることにする
「空気弾……か、なるほど。どおりで見えない訳だ。雑魚なりにはよくやったよ」
「いっ、いつの間に!?」
俺は男の背中に向かって褒めてやった
すぐに振り向かれてしまったが
褒めてやったんだから少しは喜べよ
「あぁ、安心してくれ。俺の『加速』はこんなもんじゃない」
この程度の『加速』で驚くならこいつは終わりだ
生かしておく価値はない
そう考えて、更に男の背後に周り……そして、触れた
「ば……ばけも……」
「もう君は『遅延』している。俺の異能で……ってもう聞こえてないか」
男はもう動けなくなってしまった
抵抗など出来るはずもなく、動けなくなった男は俺に頭を思い切り蹴られた
バギっと……一般人が聞いたら耳を塞ぎたくなるような、何かが折れた音がして……
そのまま男は根本が折れたカカシのように倒れた
「よし、さっさと全部壊滅させよう」
それを呟いて、僕は駐車場を後にしたのだった
「小僧……貴様は生け捕りにしろと言われ「うるせぇよ」
黒子のような男は渋い声で俺に指を指しながら言うが、俺はその言葉を遮る
そんなどうでもいい話は、今は戦いに必要ない
だからうるせぇよと言った
そして俺はニヤリと笑って、目の前の男に向かって指を指し返して言い放つ
「さっさとやろうぜ、おっさん」
「……易々勝てると思うなよ!」
日本刀をその男は取り出す
だが既に俺は男の目の前まで接近していた
〈収束爆発〉で生み出した爆発の推進力を使ってだ
「おせぇよ」
爆発の威力を利用した飛びひざ蹴りを男の腹のど真ん中に入れる
「のわっ……!?」
男はその攻撃を防ぐ暇もなく5m程ぶっ飛ばされた
そんな男に俺は言ってやる
「俺は一年生最強って訳じゃないんだが……それでも『異能都市6位』なんだ。舐めて貰っちゃ困るね」
「く……クソガキが……!!」
男は叫びながら立ち上がる
小僧からクソガキに変わったな
しかし……もう〈収束爆発〉の準備は完了している
「星乃に比べりゃ、あんたは遅すぎる」
そう言って、男の周りに集まった火の粉を爆発させた
「こっちも舐めて貰ったら困るなぁ!クソガキが!」
爆発を断ち斬られた……!?
一発で仕留めれなかったことに舌打ちしてしまう
……次こそは仕留める
俺はまた〈収束爆発〉の勢いを使って接近するのだが……
「ぐっ……!!」
行動を読まれて、日本刀を振られる
ギリギリで避けようとするのだが、軽く腕の肌が斬られてしまう
そのまま勢いで突っ込んでいたら腕が真っ二つにされていた
「それはもう見切った!ここで終わらせるぞ……」
そして目前にいる男が俺に対して一歩踏み込んで、両手で持っている日本刀を振り下ろして脳天から断ち切ろうとしてくる
〈収束爆発〉の為の火の粉を集めるにはあと一秒足りない
マズい……!
「終わるのはあなたの方っ!」
俺の背後から聞いたことがある声がする
そして声の主は瞬時に俺の前へと躍り出て、男の手首に手刀を入れて日本刀を落とさせた
「なっ……!?小娘が……!!」
「水戸さん!?」
俺も男も、水戸さんが急に現れたことに対して驚く
水戸さんは俺に向かって言った
「草薙君!今!」
今、目の前の敵は武器を落とした
ならこの『今』がチャンスだ
「あぁ、分かった!」
俺は水戸さんの言葉に応え、右拳に〈収束爆発〉の火の粉を纏いながら、男の顔面をぶん殴る
それと同時に火の粉を爆発させた
「クソガキ……ども……がぁ……」
黒服の男は掠れた声でそう言って……完全に気絶して倒れた
「あんまり清院学園を舐めて貰ったら困るぜ、おっさん」
倒れた男に俺はそう言って、脱力してその場に座る
「危なかったね……」
「あぁ、危なかった……。そうそう、紐かなんかないか。一応拘束しておかないといけないから」
俺は水戸さんに言葉を返して、そして頼んだ
拘束しておかないと安心することは出来ない
「みんなに聞いてみるね」
水戸さんは俺の頼みに頷いて、みんなが待機している4階に水戸さんは走っていった
「そういえば……」
星乃は何をしているのだろうか
学園に入る時顔を合わせて……腹を思い切り殴られたが
確か雨翔先輩と一緒にいたが……なんで雨翔先輩と一緒にいたんだ?
昨日あの後何かあったのだろうか?
考えても全く分からない……まぁ星乃のことだし大丈夫かと、そのように結論付けてみんなを待つのだった
どうも皆さん、わがまくです
読んで頂きありがとうございます
異能都市の小ネタ3
Sランクの7人は毎年一回集まっている
みんな仲が良い




