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Encounter between a girl and a witch 5

数日野で過ごし、始めての街で聞き込みをする。

ジャヴァウォッキーを見られて、化け物と罵られる。

どうやらジャヴァウォッキーは人の街では受け入れられないらしい。

その場を何とかやり過ごし、街から逃げ出す。


更に数日かけ別の村にたどり着く。

今日はジャヴァウォッキーは街の外に置いてきた。

街の中で聴き込みをする最中路地裏にて暴漢に襲われる。

なんとか異能で暴漢を殺す。

ボロボロの服と血まみれの見た目の私を村人達はなじった。

殺した暴漢は村長の子息だったらしい。

捕らえた私を木にくくりつけ口汚く罵る。

化け物、怪物、鬼、悪魔、淫婦、魔女。

最後の一つ以外は言われのないものだった。


老若男女問わず、私を罵り石をぶつけるものだから。

私をなじらなかった一部を残して思わず各家の前にあった水桶の水で殺してしまった。

残った人は恐怖に震えて私を拝む様になった。

そこで此処を私の新たな拠点とすることにした。

幸いジャヴァウォッキーを作る為の死体には事欠かなかった。


村人達と暮らし始めて数週間経った。

私はジャヴァウォッキーを作るので忙しく、気づかなかったが村人が徐々に減っていた。

正直どうでも良かった。


拠点防衛の為に数体のジャヴァウォッキーに水を流し込み稼働させる。

女性型二人、子供型一人、元から居た男性型に加え新しく作ったモノ計八人

総勢十一名のジャヴァウォッキーが列を成す。


十二人目の制作に取り掛かったところで、狙撃された。

窓を突き破った銃弾は私の顳顬の前で止まり、地面に落ちた。


襲撃者をジャヴァウォッキーを繰り追い詰めた。

原形を辛うじて残した状態になるまで男は口を割らなかった。

死ぬ間際に聞こえたのは「不死者を発見しました、千年帝国万歳」という言葉だけだった。

その後の言葉は攻めすぎたからか掠れて消えていった。

まぁ、どうでもいいことだった。

拠点を作り上げたら、次は姉を探す。

それだけしか脳の中になかったから。


数日後、爆撃を受けた。

村に残っていた十数人ごと、私とジャヴァウォッキーは焼かれた。

私は自身と1人のジャヴァウォッキーを守るので精一杯だった。

そのまま、這々の体で逃げ出した。



また私の手元にあるものは少しだけ増えた財産と自分自身と子供型のジャヴァウォッキーだけに戻った。

もとより拠点作りに向かなかったのだろうと思うことにして、姉の捜索を改めて始めた。

別の町でも、別の村でも、別の街でも。

どこに行っても情報はなかった。


10年経ち、東国へと身を移した。

オチカタから聞いていた神秘の国。

情報を探しても意味がないと悟り、占いに頼ることにした。

様々なものを見聞きして、高名な占い師に何人も出会った。

出会った占い師は全員、姉に対する占い結果を見て口を噤み、ある者は吐瀉物を撒き散らし出て行けと言い、ある者は自分の目を抉り出し、ある者は壁に向かい頭をぶつけ続けるようになった。


その後、新大陸と呼ばれていた土地のシャーマンに出会いにいった。


最初に土地に入る前に攻撃をされた。

聞けば、黒髪、白面の悪魔が来ると長の様な存在から伝達されていたらしい。

私は極力殺さない様に立ち回りながら、一人娘を人質に取りそのシャーマンの長とやらに出会った。

出会った長は、閉じていた目を薄らと開けると、やれやれといった態度を取り、「私を目に焼き付けておくと良い」とだけ言うとトランスし始めた。


結果、目から血涙を流し、口から血の泡を吐きながら歯を食いしばり此方を見て目を開いたまま絶命した。



私は血塗れの道を歩く。

姉を探す為に。

それで良いのかと自問自答しながら、占星術の権威に私が姉に会えるのかを占わせ死なせ、易の達人を占わせ死なせ、数秘術も、算命学も、ジプシーも、ジオマンシーも、アウグルも、風水家すらも。

有りとあらゆる占いや降霊師を死なせて回った。



ある時、法王と呼ばれる存在に出会った。

謁見の間に入った瞬間に、法王は吐瀉物を撒き散らした。

「何という、「業」を」

そう言いながら法王は私に退去を命じた。

私は「姉さんを探しているだけだ」と叫んだが、法王は黒服を呼び出して私を外に放り出した。


その後、法王から手紙が来た。

丁寧に書簡付きで。

そこには数枚にわたって長い言い訳が書き連ねられていた。

「貴女の姿を見た瞬間に、様々な死が見えた。」とか

「貴女の探す姉という方がどういう存在なのか分からないが、それは深淵を覗く行為に他ならない」とか

「私はまだ死にたくない、貴女の道に幸多からん事を」とかそういう言葉が震える文字で。

所詮は、法王と呼ばれていた存在もただの人間と変わらないことが分かった。



その頃にはオルガナを飛び出て25年程経っていた、占い師の世界で「占殺師」と呼ばれ有名になってしまった私は、10年ほど身を隠しながら細々と情報を集めた。


その間に色々と考えた。

果たして、今の私を見て姉はどう思うのだろう。

果たして、今の私は姉に出会って良いのだろうか。

果たして、今の私に姉に出会う資格は有るのだろうか。

襲われたから殺したと言って、殺されそうだから殺したと言って。

姉を探したいと言う理由で、藁をもすがる気持ちで占いに頼ったにも関わらず、目の前で死んでいく占い師達。

法王からの手紙、シャーマンの「私を目に焼き付けておくと良い」という言葉。

関わった全員が死んでいく。

占った全員が死んでいく。


ありとあらゆる存在を死なせて回り、私は血塗れの道を歩く。

こんな存在である私を姉は褒めて、撫でてくれるのだろうか。

私は、私を、私が、私に、わたーー。

分からない、解らない、判らないわからないわからないわからないわからない。


全てが私を拒絶する。

きっと世界が私を拒絶している。

私と姉が会うことを拒絶している。


なら、この私が世界にいる意味はあるのだろうか。


そこから、有りとあらゆる死を試した。

手首を切ったり。

ジャヴァウォッキーに首を絞めさせたり、頚椎を折らせたり、心臓を壊してもらったり、丁寧に潰してもらったり。

飛び降りたり。

燃やしたり。

二酸化炭素中毒を試してみたり。

工業廃水を飲んでみたり。

拾った銃で頭を撃っても意味がなかったから、体のあらゆる場所を撃ってみたり。

埋めてもらったり。

地雷原に踏み込んで派手に吹っ飛んでみたり。

動物に襲われてみたり。

毒を体に注入してみたり。

入水してみたり。


結果は死ねなかった。

苦しくて、痛くて、気が飛ぶくらいに辛いけれど、頭が壊せず、残った部分から体が復活していった。

自殺では死ねないことがわかった。


なら、姉さんに殺してもらおう。

その為に、姉さんを見つけよう、何を犠牲にしたとしても。

姉さんを見つけて、姉さんに褒めてもらって、姉さんの手の中で私は死ぬ。


その願いが叶う日まで、私はーーーー。


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