死神と旅立つ少女
第二話です。
~第二話~
彼は、ノワールに向かってデスサイズを投げた・・・「この距離なら!!」私は、
身を挺して守った・・・視界が狭くなる・・・「(これでいいんだ・・・)」そう、思った時だった・・・
「身を挺し私を守った・・・契約は成立した・・・だから・・・治してあげるよ。」
その声が聞こえた瞬間、私の視界がまた、広がった・・・「傷が!」
実は私は、端から、アリアと結ぼうと思っていた。丁度いい・・・あいつを始末するには!!
「アリア、少し下がってて。」「は、はい!」「くそ・・・何が起きやがった!」
「1つ・・・私はあなたが嫌いです。」そう私は、彼に言い、護身用のナイフで、彼を切り刻んだ・・・
「ぐはっ!?」彼は何事もわからないまま、地面に崩れ落ちた。
「くそ・・・・・おれがっ!おれえがあああああああああっ!」そして彼は消えていった。
「だいじょうぶ?」私は、アリアに向けてそう言った。
「だ、大丈夫です、ノワール様。」「そう、よかった。けど、様づけはやめてね?」
「は、はい・・・では、なんと呼べば・・・?」「もちろん・・・呼び捨てでね。」
「ふぇえええええええ!?」「ん?」「いやいやいやいや服従しろって言ってたのに、なんで
呼び捨て!?」「いい?私は、あなたを相棒と思って、というよりもお姉ちゃんになってほしくて・・・
それで契約を結んだんですよ。なのでお願いします。」
「・・・あなた、いえ、ノワールって面白いのね・・・」
「それで・・・明日になったらお母さんに言って、旅立ちたいなーなんて思ったの。」
「いいですけど・・・最初に、死神連合協会にいって、契約を協会でも、認識してもらわなくてはならないので・・・それを考慮してくださいね?」「敬語禁止!!」「ふぁい!!」
「それで・・・今日はどうするの?」「・・・・・・・・・・?」「寝るとこ。」
「あ・・・・・考えてなかった・・・。」「じゃあさ・・・私といっしょにねよ。」
「えええええええええええええ!?」「もしかして・・・もう、決めちゃった?」
「そそそ・・そういうわけじゃなくて・・・2人で!?」「うん。」「・・・お、お世話になります。」
次の日・・・
「というわけで、今までの誕生日プレゼントの分、冒険の費用として使える?」
「しょうがない・・・でも、1年に1回くらいは帰って来いよ。」と、お父さん。
「アリアさん、娘をお願いします。」と、お母さん。
そして・・・「おねーさまー、頑張ってね。」と、妹が。
「うん、行ってくるね。」「「いってらっしゃーい!!」」
こうして、家族全員に見送られ、旅に出ることになった。