~第11話~魔王~
二か月分
~第11話~魔王~
「くっ・・・はははは」
「?・・・どしたの?」
「いや・・・貴様の炎のおかげで
魔王からの束縛が解けたぞ・・・。」
「そうなの・・・?」
「ああ、そうだ。ありがとう。」
「そういえば魔王サルサってどんな奴なの?」
「まぁ、ある意味感謝はしてる。
そもそも私は別に魔王に殺されたのではなく、
王国の兵士に殺されかけたのだ。」
「そうなの?」「ああ。なんとか相打ちまでに持ち込んだのだが、
力尽きてしまったのをサルサに助けてもらったのだ。」
「魔王サルサはどこにいるの?」
「私はお礼しに行くために少ししたら行くつもりなんだ。
それについていけばいい。」
「ふ~ん・・・ねえ、サルマ。」
「な、なんだい?」
ノワールの圧倒的な威圧にたじろぐ。
「操られていたとはいえ、私たちを襲ってきたでしょ?」
「うぐ・・・それは言い返せんな・・・」
「仲間になって頂戴。」
「え・・・」「何か問題が?」
「わかったよわかった。
ただ一つ言っておく。わたしは・・・
女だぞ?」
「「・・・え~!?」」
私とサルマ以外のみんなが驚く。
「みんな気づかなかったの?」
「君は気づいていたの?ノワール。」
「だって、魔力と神聖力の感じが
女の人特有のやつだったからね。
もしかしたら、戦ってるときに派生した
鑑定眼のおかげかな?」
「・・・はぁ・・・君ってすごいね。」
そうサルマが言った時・・・
”まぁ、この小説なろう系だしね~”
「その声・・・舞原!」
私はとっさに声を出し声の主の名を叫ぶ。
「なっ・・・何ちゅう力の多さ・・・魔力、神聖力に・・・っつ・・・
気持ち悪くなるわ・・・・」
「さてさて、そんな君たちにヒントを与えよう。
サルサちゃんに会えば、この世界を救うための鍵の
材料になるかもしれないよ~。」
「・・・わかったありがと舞原。」
「はぁ~名前二ちゃん付きだったら嬉しいけど・・・
まあいいや。またね~」
私たちだけで会話していると、ユリノが
「あんたなにもんや!ぶっちゃけ
魔力だけでも伝説の魔神王よりも絶対桁違いに強いやないか!」
「いや~それは、終盤らへんに分かると思うよ?」
「終盤・・・・?なんのや・・・?」「君たちの旅のね。」
「じゃあね~。」「・・・っく・・・!?」
ノワールに謎の頭痛が走る。「ノワール!?」
アリアの声が聞こえ、意識を取り戻す…
「っつ!?何だったの今のは…?」「ノワール大丈夫?」
「う、うん・・・疲れてるみたい。速く村に案内してほしい。」
「わかった!」サルマのあとに続きノワール達は村へ向かっていくのだった。
~続く~




