その64 轟く大地
漣次郎がデルゲオ島に向かった翌朝、王都に轟音と震動が届いた。
それの震源はどうやら王都郊外のどこからしく、都民が様々な憶測と噂を語り合っており…。
日が昇ったばかりのシュレンディア王都は、妙に騒がしい。
「明け方のアレ、一体何だったんだ?」
「良く分からない…ギゼロ河流域の原野で何かあったみたいだ」
「誰か見た奴は居ないのか?商人とかでさ」
「一帯は王都騎士団に封鎖されてるぞ。ありゃ近付けん」
「じゃあ街道も封鎖されてんのかねぇ」
「いや、街道とは程遠い場所らしいぞ?」
「何じゃそりゃ、一体何なんだ…」
冬の寒い早朝だというのに、王都中央広場には大勢の民衆が屯していた。彼等は一様に同じ“事件”の話をしており…その噂が人々の間を、形を変えながら行ったり来たりしている。
そしてその様子を、広場の端で観察する2人組が居た。
「ねえミュー、パルサレジアから何か情報は無いの?」
「第一報の“秘伝土術を発動した”って話だけは聞いたよ。だけど向こうも混乱しているみたいだから、詳細はまだ分かんない」
「フィズンの魔術師さん達、成功させたんだね!」
「だけど…あそこからかなり遠いこの王都で、あれだけ揺れるとは…」
「確かにビックリしたねぇ」
フィズンで発見された秘伝術の魔法陣…フィズンの魔法師団がそれの発動実験をギゼロ河流域の辺境で行っている事実を特務隊は知っていた。
しかし今朝、その方角から轟音と震動があったのだ。
既に『フィズン西に位置する勇者像の山で何かが発見された』という噂は国中に広まっており、それに加えて今朝のこの騒動…シュレンディア王都は今、様々な憶測が飛び交っている状態だった。
そしてその時…2人に近付いて来る者が。
「特務隊のお二方、お話が」
そいつは紅い服を纏う、宰相ビスロの親衛隊の男だった。
「おはようございまーす!」
「こんな早くからお疲れ様です」
中央広場の端っこに居た2人はその親衛隊の男に歩み寄り、声を潜める。
「…何かありましたか?」
「ビスロ様から急ぎ話があると」
「ビスロ様ですか…」
親衛隊の男は真顔で、神妙に2人に告げる。
「休暇で王都を離れているレンジロウ殿とテルル殿が戻って来たら、急ぎ王城に来て頂きたい。カイン王が特務隊の皆様をお呼びです」
「レンジロウ、休暇中だというのに悪いのう。色々と進展があったのでな」
昨夜遅くにデルゲオ島へ行くため海を渡った漣次郎は、日の出頃に島に着きフェリアに遭遇するとすぐに異能でサルガン宅まで帰って来ていた。そして妙な胸騒ぎがした漣次郎は、サルガンに挨拶だけしてすぐに異能でビスロ邸まで帰還したのだ。
そしてそのビスロ邸で、漣次郎はビスロの親衛隊員から“王城へ向かうように”と伝えられ、テルルを寝かせてから向かったのだった。
今いるここは、王城の一角にある小さな部屋。
この場所に居るのはカイン王と彼の侍従、そしてテルルを除く特務隊3人だ。
まさか“今日デルゲオ島へ行った”などと言えない漣次郎だが、休憩を挟みつつとはいえ昨夜から今まで異能と魔法を連発しながら移動していたせいで彼もテルルもヘロヘロだった。
それが漣次郎の表情に露骨に出ていたらしく、彼を呼び出したカイン王はとても心配そうだ。
「…レンジロウ、顔色が優れんな」
「何といいますか、ちょっと寝不足で…」
漣次郎の苦し紛れの言い訳…王城で合流したミューノとココロンは事情を知っているので特に口を挟まない。幸いカイン王も特にそこまで疑う事無く、漣次郎の言葉を信用してくれた。
「…まあ良い、今日は用件が2つある。其方等にもいち早く伝えておきたい話があったのじゃ」
そう告げるカイン王の表情からは…それが吉報と考えにくかった。
「1つは其方等も既に知っているかもしれんが、フィズン魔術師団が秘伝土術の発動に成功したぞ」
「そ、そうなんですか!?凄いじゃないですか!」
秘伝術研究の状況を知ってはいたレンジロウだが、想像以上の進捗に思わず驚く。しかし既にそれを知っていたミューノとココロンは大して驚いてはいなかった。
「パルサレジアからもそう聞きましたね」
「あたしもそれを一緒に聞きましたー!」
「え、なんで2人はもう知ってるの!?」
「そりゃあ朝方にかなり揺れましたからね…」
「揺れたって、実験場所からあれだけ距離があったのに…?」
特務隊3人のやり取りに、カイン王は神妙に頷いて見せる。
「効果が不明だった秘伝土術、人家の無いギゼロ河流域の辺境で発動実験を行ったのは危険性を考慮した結果だ。そして発動はしたのだか…」
「…何か問題が?」
カイン王は難しい表情で、手元のカップを見つめる。
「発動した秘伝土術は…地上に描いた魔法陣の外側に作用し、広範囲で大規模な地割れと隆起を発生させたのだ。その際に中規模の地震が発生し、それが王都まで届いたという訳だ」
漣次郎は唾を飲み込み…唇を固く結ぶ。
秘伝術の効力は、彼の想像を軽く超えていたのだ。
「広範囲とは…具体的にどの程度なのでしょうか?」
「報告によれば“被害はワルハラン特区と同程度の面積”とだけ。今は騎士団が周辺を封鎖し箝口令を敷いてはいるが、あれだけの物はとても隠せんからそのうち民衆にも知られてしまうだろう」
(なんて力だ…それが賢者の作った、最高位の魔法陣か…)
カイン王の語るそれは、フェリアや漣次郎の使う“超級術”とは比較にならない大規模な物だった。彼は口に出さなかったものの、その驚異的な力に戦慄する。
「もう1つだが、王家に残る記録の中に秘伝術関連と思われるものが僅かに残っていたのだ。参考にしかならんが、何かの助けになればと思ってな」
カイン王はそう言いながら、侍従に手で合図を出す。
すると侍従は何やら古びた書物を部屋の外から持ち込み、皆が座る机の上にそれらを並べていく。
「これは一体…?」
「“魔の侵攻”当時の王族や貴族が残した記録類だ。英雄イリューザ王や三英傑自身の記録はほぼ皆無なのだが、彼等に近しい者達の物なら僅かばかり残存していたのだ。ナディル大司教の調査と並行し、こちらでも動いていた」
「確かそういうのを繋げて“三英傑の英雄譚”は出来上がったんですよね!」
「その通りだココロン」
カイン王はそれらの書物に目を向けながら、その中のとある頁をなぞる。
「ここだレンジロウ」
「…ここに何が?」
「勇者アルヴァナに関する記述がある」
カイン王は目を細め、その一文を読み上げた。
「『王都への進軍は想像以上に順調だ。切込隊長のアルヴァナが操る“グランド・ブレイカー”は魔族の異能を凌駕している。彼女が居れば、王都奪還も本当に実現するかもしれない』…と書かれている」
それだけ読み上げるとカイン王はその本を閉じ…机に並ぶ、付箋の挟まった数冊の本を漣次郎に差し出した。
「他にも興味深い記述があるから目を通すと良い。秘伝術に関しても、要領を得たフィズン魔術師団が次いで秘伝木術の準備を進めているぞ。媒体が希少な白術と黒術は難しいが、秘伝水術もじきに検証ができるだろう…その中で有力なものをフィズン防衛に使用する予定だ」
『…王都奪還に向け、三英傑がイリューザ王と共に策を練っているらしい。しかし“グリーン・インベイド”は防衛向きで、“オーシャン・レイジ”は発動条件を満たせない。進撃はやはり、勇者アルヴァナの力を頼るしか…』
『…モードン公の協力もあり、金剛石が想像以上に集まってきた。これなら媒体不足で発動不可と考えられていた“ゲイル・バースト”も実用性を帯びてきたので、王都奪還戦で投入すべく急ぎ適性の合う兵士を集め…』
『…勇者アルヴァナは聖者マルゲオスの制止を振り切り、先鋭と共にフィズンへ特攻を仕掛けたという。我々は彼女の覚悟を無駄にしない為にも、聖者の用意していた“エーテル・ブラスター”の発動準備を早急に進め…』
『…非常に残念な事に、最後の秘伝術“クリムゾン・レイン”は魔族が奪い去ったためシュレンディアには残らなかった。しかし元々黒曜石は希少であり、面積が小さいというデルゲオ島に十分な黒曜石があるなどとは考え難く…』
秘伝術に関わる資料の貸出をカイン王が許可してくれた為、特務隊はそれらをビスロ邸に持ち帰り内容の確認を行っていた。
“三英傑の英雄譚”が大好きなココロンはその隅々まで興味深そうに読み漁り、対照的にミューノは付箋周辺の要所を速読しながら…それらの内容を精査している。
「へぇー…勇者アルヴァナは秘伝土術をたった一人で発動できたんだねー。フィズンの魔術師さん達は大勢でやっとだったのに、やっぱりアルヴァナは凄かったんだ!」
「わたしはそれ、流石に創作だと思うなぁ…。現状分かっている情報だけ考慮しても、秘伝術の魔法陣は複数人じゃないと発動は無理だと思うよ」
「でもでも、それでもアルヴァナは勇者と呼ばれるだけの戦果は挙げている筈なんだよ!?作り話も混じっているとは思うけど、何か特別な才能が有ったのは事実じゃないかなぁ?」
「まあいずれにせよ…情報が古い上に少なすぎるね。正直な所、信憑性がある情報は秘伝術の名前くらいだとわたしは思うな」
カイン王から借りた本は年季の入ったものばかりで、数も11冊と非常に心許なかった。しかしその中でも“秘伝術の名称”だけはどの本でも一貫しており、それだけは正しいというのが2人の考えだった。
資料を調査したカイン王の配下は、資料に残るそれらの名称から各魔法の属性を考慮してあった。
秘伝土術『グランド・ブレイカー』。
秘伝木術『グリーン・インベイド』。
秘伝水術『オーシャン・レイジ』。
秘伝白術『ゲイル・バースト』。
秘伝黒術『エーテル・ブラスター』。
秘伝火術『クリムゾン・レイン』。
王都魔法院に残る伝承によれば…秘伝術は“各属性の特性を持つ大規模な魔法”という事なので、それぞれの効果は何となく予想できる。あとはフィズン魔術師団の調査を以てその裏付けを行うだけだった。
しかし…手掛かりを得たというのに、ミューノは何か思いつめたようにしている。唇を真一文字に噛み締め、本を強く握っている。
流石に気になったココロンが、心配そうにミューノの顔を覗き込む。
「…ミュー、大丈夫?」
「わたしは何ともないよ」
「何とも無く無いよ!朝はそんなじゃなかったのに、さっき王城に行ってから様子が変だよ?」
「ちょっと…ね」
「悩みがあったらあたしに言ってよ!?」
「大丈夫だよ、ありがとねココ」
そう言いつつも、ミューノは内心不安を抱えていた。
(今日のレンさん、どこか上の空だったな…。デルゲオ島で何かあったのかも)
先程王城で合流した漣次郎は、明らかに何かを悩んでいたのだ。
漣次郎とテルルが島で何を見てきたのか…それはミューノもココロンも聞いていない。しかし流星群の日がもう遠くない今この状況で、特務隊の隊長である漣次郎に変に悩まれるのはあまり良好では無かった。
「レンジロウ、お前も来たのか」
「ええまぁ、僕も興味がありましたから」
「私もそうだ…伝説と思われていたこれを、自身の眼で見たかった」
カイン王の呼び出しの後、漣次郎は1人で秘伝土術の痕跡を見るために異能で飛んで来ていた。
周辺を囲んで見張っている騎士達は、漣次郎の纏う服を見て彼を中に案内してくれた。そこには大勢の魔術師達と、様子を見に来ていた宰相ビスロが居た。
そしてその場所は、聞いた通り凄い事になっていた。
ギゼロ河流域の辺境に当たるこの場所は、かなり荒廃していたのだ。
元々原野と言って良い場所だったとはいえ、平坦だった土地に数m単位の隆起や陥没が広範囲に発生している。それらの間には地割れもあり、魔術師達は縄などを使って安全に状況の調査を行っていた。
しかしそんな状況の中…被害の中央部にある魔法陣部分だけは無傷だった。そこだけが取り残されて島のようになっており、歪な不気味さを見せていた。
魔術師達の報告書を片手に、ビスロは難しい表情でその一帯を眺めている。
「これが秘伝土術…古い文書から読み解くに『グランド・ブレイカー』という術に間違い無いだろう。勇者アルヴァナはこれを単騎で発動したというが」
「これほどの魔法を1人で使えたとしたら、それは確かに英雄ですね」
「まあそれ以外にも、今回の発動実験で色々と分かったことがある」
今回の結果は、フィズン防衛計画に影を落としていた。
「魔族の保有する秘伝火術…恐らく名称は“クリムゾン・レイン”だが…それはデルゲオ島から直接フィズンに届く可能性が高い」
漣次郎は王都に帰るビスロに随伴し、彼の馬車にお邪魔していた。ビスロは馬車の中でも書類を精査しながら、相変わらずのしかめっ面だ。
「今回の実験で、秘伝術の発動は予め魔法陣を描いておく必要があると分かった。エーテル量の多い術師であれるか、もしくは流星群の日ならば描かずとも発動可能かもしれんが」
「つまり…魔族はデルゲオ島で魔法陣を描き、流星群の日に発動すると?」
「フィズン北海に島など無いし、海底に描いてそれを保持できるとも思えん。真祖『月の民』を動員してシュレンディア国内に描こうにも、大規模な魔法陣を描いていたら誰かに目撃されるだろう」
「うーん、“死の砂漠”あたりならばバレずに描ける気もしますけど」
「あそこは年中通して風が強い。砂の上に描いたものが残るまい」
「そうですか…」
様々な可能性を考慮しても、やはり“デルゲオ島から直接攻撃”説が濃厚だ。これには2人とも頭を抱える。
「つまり魔族の攻撃を防ぐには…デルゲオ島の魔法陣か媒体を叩く、若しくは発動した秘伝術を打ち消す何かを発動する必要があるという訳だ」
「あの秘伝土術じゃ無理ですね。僕的には秘伝水術とか良い感じだと思うんですが」
「そうだな、古い伝承には“海辺でしか発動できない”とあったから、私もそれに期待している」
そうは言うものの、漣次郎も不安を隠せない。
まだ効果の判明していない秘伝術の中に迎撃向きの物が無いと、魔族の攻撃に対処ができないのだ。そうなった場合はテルルの異能を使い、フィズン周辺だけ流星群の影響を高めて超級以下の魔法で対処するほか無い…という事になってしまう。
テルルを戦いの場に立たせるのが嫌な漣次郎ではあったが、彼女の異能を以てすれば何かしらの手段はあると彼は思っている。
しかし、今の漣次郎には別の迷いがある。
(僕がやろうとしている事…フェリアに言われるまで気が付かなかったよ)
フェリア曰く“今フィズンを奪還できねば魔族は滅ぶ”…と。
漣次郎は馬車の外、夕暮れ時のギゼロ河を見つめる。
(シュレンディアが迎撃手段を確立できてしまえば、魔族側は明らかに不利だ。あちらは流星群の日にしか攻撃が出来ないから、結局状況を変えられない。そうすればフェリアの言う通り、時間が経っただけ差が広がる)
実際にデルゲオ島を見た漣次郎だから分かる事ではあるが…シュレンディアの想定以上に、魔族側は逼迫していた。
資源の乏しいデルゲオ島。
老い先短いという魔王トワナグロゥ。
全く進んでいない魔族の文明…。
(物凄く今更だけどさ、異世界から来た僕がこの世界の出来事にこんな関わって良いのかなぁ?)
正直な所…今まで漣次郎はそこまで深刻に考えていなかった。
フェリアの企みを阻止した後も、魔族は相変わらずフィズンを襲撃し、シュレンディアはそれを迎撃する…その緩やかな状態がずっと続くのだろうとぼんやり考えていた。しかし実際は“種の存亡”という話にも発展すると知り、漣次郎は内心尻込みをしていたのだ。
(この世界に来て、たまたま僕は人間側に立っていた…だから僕は今人間側の力になるよう動いている。だけど実際はどっちが悪とかでもないし、僕が居なかったらもっと違った展開だったかもしれない)
テルルと関わる漣次郎だからこそ、魔族を“純粋な悪”とも思えなかった。もし漣次郎が魔族側としてこの世界に降り立ったなら、きっと魔族のために戦ったと彼自身も思っている。
「どうしたレンジロウ」
「…僕は大丈夫ですよ?秘伝術はやっぱりすごかったなー…って」
様子がおかしい漣次郎に気が付き、ビスロが声をかける。
しかし漣次郎は誤魔化し、明るい声で答える。
そして深呼吸をしながら、彼は決意を固める。
(いやいやいや…今迷ってどうするんだよ!僕はこの国に居る友人達の為にがばるんだって決めたじゃないか。迷ったせいでフィズンが大惨事になるのは…絶対に嫌だ)
しかし漣次郎の胸中に、どうしようもない“何か”が残る。
夕日の落ちる、広大な浜辺。
凍える海風に晒されるその場所に、紅い髪の女が1人。
「やれるだけやったよね、僕等は」
それは…魔王の娘フェリア。
彼女は晴れやかな笑顔で、沈む夕日を遠くに臨む。
そんな彼女の後方から、小柄な女が駆け寄ってくる。
「フェリア様、もうこんな時間ですから戻りましょう。お体に障りますわよ?」
現れたのはマリィルだった。彼女は金髪を揺らしながら、フェリアの傍まで来ると急停止する。小言を言うマリィルにも、フェリアは無邪気な笑みのままだ。
「マリィルか、見つかっちゃったね」
「貴女の行先は予想できますわよ。長いお付き合いですから♪」
「ふふ…」
フェリアはマリィルの頭をそっと撫でる。
やや長身のフェリアと小柄なマリィルが並ぶとまるで姉妹のようで、マリィルはフェリアに構われて幸せそうにしている。
「来たる“焦天の日”、一体何が起こるかな?」
フェリアは遥か南を見つめ、静かに呟く。
そんな彼女の表情を横目に見て、マリィルは溜息を吐く。
「…フェリア様、楽しそうですわね」
「そりゃ楽しみさ。ワクワクが止まらないよ」
「魔族の命運がかかっているのですよ?」
「それでもさ」
屈託のないフェリアの笑みには、僅かの寂しさが滲んでいる。
「僕はこのために生まれてきたんだから、楽しいに決まっているよ。大陸での活動も全部楽しかった…だってそれが、僕の大好きな父上や故郷の皆の為になるって分かっていたからね」
フェリアはそう言い切り、そのまま日が沈みきるまでそうしていた。
いつも読んで下さる皆様に感謝を。
こんな長くなる筈ではなかったのですが。




