その34 偏屈な”元”騎士団長
『夢遊病事件』の犯人に仕立て上げられ、シュレンディアの広域で指名手配になってしまった漣次郎。フェリアへの反撃どころでは無くなり困っていた彼だが、サルガンから“月の民に詳しい男に会う”と誘われ、その男の元へ赴くが…。
夏季も半分を過ぎた、まだまだ暑い昼下がり。
フェリアはマリィルとラージェと一緒に、モードン公領に居た。
モードン公領の外れにある、モードン公の別邸の1つ。
そこでフェリアは、豪奢な長椅子に腰掛けて悠々と寛いでいた。静かな農地に佇むここには、フェリア達を除けば数名の使用人と、モードン公直属の家臣が数名居るのみだ。
「ふー…名残惜しい想いはあるけれど、こうして重責から解放されてみるとなんだかスッキリするよ。離れてみて分かったけれど、騎士団って忙しかったんだね」
フェリアは直近の“流星群の日”に記憶障害が続けて起きている事を理由に、王都へ赴きカイン王に騎士休職を申し出ていた。次の流星群の日…今年の冬の流星群に何も起きなければフェリアはフィズン騎士団に復職し、フェリア小隊も再結成するとカイン王と約束をしたのだ。
しかしフェリアはその異能の関係で、王政の監視は免れない。さらに今回の件で王政の不信を買った彼女はワルハランでの休養が許されず、どこかの貴族の監視下で半年過ごすことになっていた。
そしてフェリアの受け入れを申し出たのが…貴族のモードン公だった。
フェリアの傍らには…いつも通りマリィルがくっついている。
「まあまあフェリア様…先日の件でフェリア様はモードン公に感謝されましたし、ここなら気も休まるというものですわ♪」
「そうだね…確かに僕を嫌うような貴族の元になんか置かれていたら、休養どころじゃ無かったからねぇ。しかし僕が“不在”の間にそこまでモードン公と親身になっているとは思わなかったけど、あの方はシュレンディアでも強い力を持っているから有難いよ」
モードン家は、シュレンディアでも強い力を持つ貴族の1つだ。
現当主ユミノール・モードンがフェリアの才能を買っているのは、王政内でも知れた話だ。だからフェリアを受け入れるとユミノールが申し出た時に、反対したい貴族は多かったのだろうが…結局誰もそれに異を唱えられなかったのだ。
フェリアは目を閉じ、体の力を抜く。
そしてフェリアの正面…長椅子に行儀悪く寝そべるラージェを労う。
「しかしラージェ、君がここまで手を回してくれているとはね。お陰でもう僕達の使命は果たされたも同然だよ!」
「…」
目を閉じているラージェは答えない。
「僕達がワルハラン特区に収容されてからもう7年か…今までは、まるで出口の無い迷路に居るようだったよ。使命を果たそうにも手掛かりが無く、僕達は何も無い場所をひたすら廻り廻っているようで…あの頃は辛かったね」
「…」
「でももう大丈夫さ、君ももっと喜ぶべきだよラージェ!」
華やいだフェリアの声で、ようやくラージェが目を開ける。
「…相変わらず気楽だな、姉様は」
ラージェは薄目を開けて、フェリアを睨む。
「一応アタシは“夢遊病事件”を利用して、あの異世界人が指名手配されるよう仕向けたよ?だけどあいつはどうせ異能で捕まらないし、仮にあいつが不用意に秘密を喋ればアタシ達も疑われるだろう。王様の後ろ盾があるとはいえ、今はまだ安全とは言えないんだ」
「そうかい?」
「そうだよ。だからこの策の本命は“指名手配で漣次郎の居場所を突き止め『月の民』にあいつを消してもらう”事なんだ。あいつにはひっそりと消えて貰うのが理想だろう」
「ふふ、ラージェは怖いね…だから頼りになるんだけどさ」
「馬鹿にしているのか姉様?」
「まさか」
「ふん…」
そしてラージェは立ち上がり、窓の外を眺める。
「いずれにせよ…まだまだ動けることはいっぱいある。マリィの上級水術を使えば姉様だって多少の無理はできるんだから、まだまだ働いてもらうよ?」
「そんな、僕を休ませてはくれないのかい?」
「当り前だろ、全ては使命の為だ」
「ラジィもお休みになられたらいいですわよ♪」
「そういう訳にも行かないよマリィ。次の流星群の日に“焦天”を敢行する計画ではあるけど…下準備は万全にしたい」
そうしてラージェは目を閉じ、考えを巡らし始める。
漣次郎は、夏の日差しを避けて木陰で休んでいる。
ここはサルガン宅の近所、家よりちょっと標高の高い森の中だ。夏季ではあるもののレーヴェットの高地は涼しく、こうして木陰に居るだけでかなり涼しい。木々の間を風がそよぎ、漣次郎は快適な夏を過ごしていた。
しかし漣次郎の表情は晴れない。
漣次郎は先日の王都から始まった一連の事件でぐったりしていたのだ。
(いやーくたびれた、しかも困った。ここ数日でそこら中を回ったけど…)
先日漣次郎は、王都で憲兵隊に捕まった。
なんと漣次郎は…王都で起きていた“夢遊病事件”の犯人に仕立て上げられていたのだ。その件で嫌な予感がした漣次郎は…変装した上で、今まで訪れた大きな都市を巡っていた。
そして漣次郎の予感は的中していた。
(王都だけじゃ無く…既にフィズンでもワルハランでも指名手配されているとは参ったね。これじゃ『月の民』の調査どころじゃ無いぞ)
サルガン曰く…シュレンディア王国には“五大都市”と呼ばれる大きな町があり、恐らくその全てでお尋ね者になっているだろうというのが彼の読みだった。
現に王都・フィズン・ワルハランではそうなっていたので、他の2つ…砂漠の宗教都市パマヤや、レーヴェット南方都市デルメーでも同じ状況だろうと思われる。いずれにせよ漣次郎にとっては厳しい状況だ。
(くそ…フェリアめ!だけどこのまま黙って僕が大人しくしてると思ったら、それは大間違いだからな!?)
しかし…漣次郎は諦める気など毛頭無い。
少ない手掛かりから、まだ逆転の手立てを探っていた。
「レン、朗報だ」
漣次郎がサルガン宅に戻ると、サルガンが手紙らしきものを掲げて漣次郎を出迎えた。そしてそれは…漣次郎が待ち望んでいたものだった。
「例の手紙…返事があったんですか!?」
「ああ、会って話を聞かせてくれるそうだ」
「やった!!」
サルガンの元に届いたこの手紙。
この差出人は…先日サルガンが語った“『月の民』に詳しい男”からのものだった。どうやら実際に会って話をしてくれるという。
漣次郎はもう浮足立っている。
「いつなら大丈夫なんでしょうか!?1日でも早く話を聞きたいですよ!」
「あいつは王都とレーヴェットの間に持っている私領に居るからな、まあそう遠くは無い。それに“明日にでも来て良い”と言われたからな…明日行くぞ」
「望むところですよ…って、私領ってまさかその人貴族ですか!?」
「ああ、そしてお前は変装してもらうぞ。あと恐らく…奴はお前が“フェリア”だった時に会っている筈だから下手な事は言うなよ?」
「その方は一体…?」
「会えば嫌でもわかるだろう」
そうして急遽、漣次郎はサルガンと共に外出の準備を始める。
翌日の早朝…漣次郎はサルガンと共に、とある屋敷の前に居た。
テルルを1人残してきたのは僅かに不安ではあったが…そもそもサルガン宅には滅多に来客が来ない事と、テルルは賢いので上手く隠れるだろうという信頼でお留守番とした。
漣次郎は…大きな屋敷の前で委縮し、緊張で固くなっている。変装して髪を染め眼鏡とオールバックの彼は、指名手配の似顔絵とは似ても似つかない。
「き、緊張しますね」
「大丈夫だ、気にするな」
「…というかサルガンさん、よく考えたら貴方何で貴族と知り合いなんですか…?まさかサルガンさんって結構偉い人だったりします?」
「ただの爺だ」
「そ、そうですか…」
そう言い合っている内に…屋敷の門がゆっくりと開く。
「サルガン殿、お久しぶりですな!ようこそ我が屋敷へ!」
(ゲェー!?まさかのこいつかよ!?)
漣次郎は内心で拒否反応を起こす。
2人を出迎えたのは…前フィズン騎士団長で、漣次郎が“フェリア”だった時に追放した男…ネイオレス・ポルックだった。
「いやぁ、まさかサルガン殿に頼って頂けるなどとは夢にも思いませんでしたぞ!私とポルック家の人脈を駆使し、できる限り力になりましょう!」
漣次郎とサルガンはネイオレスに招待され、屋敷の大広間に通された。見るからに豪華な調度品をこれ見よがしに並べたその部屋は、未だネイオレスの権力と財力が十分な事を物語っていた。
…しかしサルガンとネイオレスの関係が、漣次郎にはまだ分からない。
サルガンは渋い表情だ。
「…先に言っておくが、儂はもうとっくに隠居の身だ。王政の連中とも縁を切ってずいぶん経つからな…協力して貰う身でこう言うのも悪いが、儂の力ではお前の復権の手助けなんて出来んぞ?」
「いやいや、そう謙遜なさいますな。かつて“剛鎚の鉄人”と呼ばれ、数十年に渡りフィズンの防人を務めた元騎士団長が何をおっしゃる!私もサルガン殿の後任でフィズン基地に着任した時は、その重責の圧が凄かったですからな?」
「褒めても何も出んぞ」
元々知り合いらしいこの2人の会話を聞いていた漣次郎は、ネイオレスの言葉で密かに戦慄していた。
(ネイオレスは、サルガンさんの後任…という事はサルガンさんって元フィズン騎士団団長!?確かに“元騎士”とは言っていたけどさ、もうそれどころじゃ無いじゃん!!)
後でその辺を詳しく問い質そうと、漣次郎は密かに誓う。
そしてようやく、ネイオレスが漣次郎について触れた。
「…時に、そちらの方はどなたかな?サルガンさんの侍従、という風には見えませんが…」
(来たか…)
そして緊張しながらも…漣次郎は自ら用件を切り出す。
「僕は…レンと言います。最近レーヴェット地方のカシナ村付近で怪我をしていた所を、偶然サルガンさんに助けて貰いました。そして怪我をする以前のことを殆ど忘れてしまって、今はサルガンさんのお宅に住まわせて頂いています」
「ほう…記憶喪失と?しかし貴方、以前どこかで会ったような気もするが…」
「そ、それはきっと気のせいだと思いますよ!?」
自分が“ネイオレス追放をやった本人”などと気付かれては台無しだ。なので漣次郎は、あまりそういう雰囲気を出さないよう気を付ける。
「その…断片的に覚えている記憶からすると、前に僕『月の民』っていう連中に関わっていたみたいなんです。そしてこの記憶喪失にも『月の民』が関わっている気がして…彼等について詳しい方に話を聞こうと思いまして…」
「それでサルガン殿が、この私の名を挙げたと」
「そうです」
「流石はサルガン殿だ」
ネイオレスは満足気な笑顔だ。
それは漣次郎が“フェリア”だった時には、一度も見た事の無いものだった。
「良いでしょう…シュレンディア王国において最も『月の民』に詳しいと言っても過言では無い私が知り得る限りをお話ししようではないか!」
そして遂に、ネイオレスは語り出す…。
「『月の民』は…邪神“月神”を信仰する異教徒だ」
ネイオレスは大げさに手を動かしながら、芝居がかった喋り方をする。
「月神は謎が多く、太陽の神ラミを信仰しない者達が創り上げた虚像…それがシュレンディア内での定説である」
「そうだな…確かに儂の知る『月の民』はそういう認識だ」
サルガンが深く頷く。
確かに漣次郎の認識もそれに近いが、漣次郎がまだ“フェリア”だった時、旭日祭の日に現れたネイオレスは何か意味深な事を言っていたが…。
「しかし我がポルック家はかの“魔の侵攻”において王都奪還に多大な貢献をした名家…他にはない貴重な記録が多く眠っている」
「そこに何か、月神に関する記録があるんですか?」
「その通り」
そしてネイオレスは、自慢げに言い放つ。
「ポルック家に残る古い記録によると、月神はなんと…魔族が信仰していた神だというのだ!」
「ま、魔族!?」
以前聞いてたとは言え、漣次郎も流石に驚いて立ち上がってしまう。
その反応に気を良くしたらしいネイオレスは、したり顔で続ける。
「その通り!そしてそんな月神を信仰するという『月の民』の正体は…魔族と同じ神を信仰する、シュレンディアに仇為す者達という事だ!奴等が半魔族を崇拝するのもそういう事だろう」
「なるほど…」
「基本的に半魔族はラミ神を信仰しているが…ワルハラン特区で『月の民』が捕らえられた事が何度もある。奴らはシュレンディアに不満を抱く半魔族に付け入り、政変を企てている…それが私の考えだ!」
漣次郎はゆっくりと座り直し、その情報を噛み砕く…。
(『月の民』が何で半魔族を崇めているのか疑問だったけど、そういう事なら納得だ。しかもテルルに聞けば裏が取れるかもしれない…これは良い情報だ。フェリアはきっと半魔族に協力的な『月の民』を巻き込んで、“フェリアの故郷”の半魔族と何かをやらかす気なんだ)
これだけでも今日ここに来た価値があったと、漣次郎は内心喜んでいた。
「それだけでは無い…私は『月の民』について重大な情報を持っている!」
興が乗ったらしいネイオレスは、それはもう凄い笑顔で捲し立てている。酒でも入っているかの如きテンションの彼に、漣次郎は若干引いている…。
「重大な情報…?」
「そうだ、そしてこれについては他言無用…いずれ私が王政に復帰する為の足掛かりとなるものだからな!」
「そ、そうですか…」
興奮気味のネイオレスはもう椅子に座っては居らず、顔を赤くしながら拳を握り締め…声高々に言い放った。
「あの忌々しき騎士フェリア…奴は『月の民』と結託していたのだ!」
ネイオレスが喜々として晒したその情報は…漣次郎も知っているものだった。
「私がまだフィズン基地の団長だった頃…私の部下が、フェリアと『月の民』が密会している現場を見たのだ!しかし奴は異能『アストラル』で逃走する事が出来る故に、密会現場を押さる事はできなかったが…」
(だろうね…)
ヒートアップするネイオレスは、拳を振り回しながら声を荒げる。
「私はフェリアと密会していた『月の民』の方を調査し、遂に連中の根城を突き止めたのだ!奴等はデルメーに潜んでいる…私がまだフィズン騎士団団長の地位にあれば、連中の企みを暴くこともできるというのに…!」
(む?デルメーか…ワルハランが根城かと思っていたけど?)
ネイオレスの口から出たそれは…レーヴェット南方に位置する都市だった。その点は漣次郎の考えと食い違っていたので、試しにネイオレスに聞いてみる。
「…僕が聞いた噂では、『月の民』ってワルハランに多く居るらしいって話だったんですが…?」
「それは実に良い質問だな!」
眼が怖いネイオレスは漣次郎に歩み寄り、狂気が混じった笑顔でその問いに答える。
「デルメーはレーヴェット地方最大の都市…聖地『銀嶺山』の麓に位置し、レーヴェット騎士団が本部を構える地だ!銀嶺山脈には未だ半魔族が隠れ住むというからな…『月の民』はその連中と何かを企んでいるに違いない!」
ネイオレスの仮説は突飛にも聞こえるが…それは漣次郎の予想と一致していた。これを聞いて漣次郎の疑いは確信に変わる。
(『月の民』はワルハランだけでなく、デルメーにも潜んでいる…。あいつらはきっと、その2か所で同時に何かを起こす気なんだ!そしてきっとそれこそが“フェリア達の企み”という事か)
ネイオレスから得られた情報は…漣次郎にとって十分過ぎた。
夕刻、漣次郎はサルガンと共に馬車に揺られている。
乗合のそれにはサルガンと漣次郎しか乗っておらず、御者も口数が少ないので静かなものだ。街道沿いのギゼロ河は夏季だからか水量が多く、釣りをしているらしい人影や水運らしき小舟がちらほらと見かけられる。
「サルガンさんってフィズンの騎士団長だったんですね…」
静かな馬車の中で、漣次郎は今日初めて知ったこの件についてサルガンに聞いてみた。サルガンは露骨に嫌な表情をしたが…一応答えてはくれた。
「…まあな、あのネイオレスの前任が儂だった」
「もしかして…まだ王政に影響力があったりします!?」
「ある訳無かろう。儂はカイン王と親しかったが…それ故に下らん貴族共の政争に巻き込まれかけたのだ。それに嫌気が差した儂はさっさと退役し、こうしてレーヴェットに引き籠ったのだ」
「え!?王様と仲良いんですか!?凄いじゃないですか!」
「そんな事言っても、儂が退役したのはもう10年以上前だ。あれ以来王政との関わりを完全に切っているし、儂の息子も今はパマヤで司教として勤めている。今の儂に、王都への影響力なぞ皆無だ」
(本当かなぁ…?)
サルガンはこう言っているが…どうもネイオレスが今日サルガンに協力してきたのは、汚職で罷免された奴が王政に復帰する為にサルガンの力が借りたい…というのが理由らしかった。それだけサルガンはカイン王と親しかったのだろう…。
「でもとりあえず、僕にとっては良い話が聞けましたよ」
しかし、漣次郎は今日の一件に満足している。
フェリアと関わりのある『月の民』は、デルメーに潜んでいる。
それだけでも、かなり有難い情報だった。
サルガンは声を潜めながら、漣次郎に問う。
「お前さん、デルメーには行ったことがあるのか…?」
「一度だけですが、最近行きました。僕がまだ“フェリア”だった時に、フェリア達の子供時代の事を調べにレーヴェット騎士団に行ったんです。あの日サルガンさん家にお邪魔したんですけど、覚えてます?」
「…ああ、そんな事もあったな」
そして漣次郎は、意気揚々にサルガンに告げた。
「だから僕、明日にでもデルメーに向かおうと思います。あそこはシュレンディアの5大都市の1つという事なので、僕はきっと指名手配されているでしょうけど…そこは変装して何とかします」
「無理はするなよ?」
「もちろんです」
フェリアへの、反撃の狼煙。
漣次郎は…フェリアの秘密に迫っている実感で高揚している。
もうカシナ村が見えてくるほどの場所まで、馬車はやって来ていた。
そして漣次郎は…村の異様な雰囲気に気付く。
村に、大勢の騎士が居るのだ。
「…レーヴェット騎士団!?」
サルガンも眉を顰める。
「何か嫌な予感がします…!」
そして漣次郎とサルガンは、村外れに到着した馬車から飛び降りて走り出す。
漣次郎は息を切らしながら、村外れのあぜ道に居る騎士に話しかける。
「はぁ…はぁ…すみませんっ!!」
「む、どうしましたか?もしやカシナ村の村民の方ですかな?」
「ええ!で、こんな村に何故騎士が!?」
「いやはやそれが、大事件なんですぞ!とんでも無い事が起きたんですよ!」
(まさか…!)
そしてその騎士の言葉は…漣次郎の予感通りだった。
「この村外れの山中に一軒家があるのですが…なんとなんとそこで魔族が発見されたんです!今我々は、その家の主の安否を確認しているところなんです!」
読んで下さっている方々に感謝を。
こんな暑い中に読んで頂けて感激です。




