人を嫌になる、人を相手にしなくなる瞬間
これは、オオカミと少女のお話。
《登場人物》
オオカミ:少女の絵を褒める謎のオオカミ。
少女と楽しく話をするが…。
少女:野原で絵を描いていた少女。途中、オオカミと出会うが…。
*作者の体験談を元に、ファンタジーらしく変えたもの。
ある日、私は、野原ので絵を描いていた。
そしたらね、いきなりオオカミさんが話しかけてきたの。
「お嬢さん、絵が描くのが好きなのかい?」と。
私は驚いたけど「うん、好きだよ。」と返した後、
「何故貴方は、狼なのに人間の言葉を話すことが出来るの?」って聞いてみたの。そしたらね、そのオオカミさん『分からないけど喋れるんだよ』って言って笑ったの。
オオカミさんが「…お嬢さん、絵が上手だね。」と言われて
私は咄嗟に「全然上手じゃないよ…もう、どこまで頑張れば絵って上手くなれるのよ…」って言ったらね、オオカミさんが
「じゃあ、とある男の子の話を聞かせてあげる」って語り始めたの。
ある男の子は、絵を描くのが好きで
毎日のように、学校で時間がある時は絵を描いていた。
ある日の、休み時間に彼は、夢中になって絵を描いていた。
そんな時、彼のクラスメイトの女の子が1人
彼の目の前に来てにこう言った。
「○○君は、絵が上手いね。」と。
彼は「全然上手くない。もしろ下手。」と
直ぐに言い返した。
(当たり前だけど、普通はさ、絵の上手さなんて終わりがないからだよね?けど彼は、ちょっと違って
自分の満足する絵にならないからと思って言ったんだよ。)
なのに、その女の子は 彼の気持ちを考えずに
「下手な人に、上手くないって言ったら、嫌味にしか聞こえないよ。」と、言って去ってしまった。
彼は凄く傷ついた。
彼は ”嫌味にしか聞こえない“この言葉が、
頭から離れず 段々その女の子が視界に入るだけで
イライラするようになった。
彼は、一晩中考えた。
「正直に言ったけど、本当は「全然上手くない。もしろ下手。自分の満足する絵にならないから。」と理由まで付けないと、ダメだったかもしれない。けど、結局言われていたかも。」と。
どんどん ネガティブ思考を掘り進めて行った。
最終的には、「役目果たしたらイラスト描くの控えようかな」と最悪の展開になったらしい。
彼女は、傷つけた事さえ、気づいてないみたいだけど。
そして彼は、その女の子が嫌いになって相手にしなくなったらしいよ。
と、オオカミさんが語ってくれたの。
「オオカミさん、私さっき『どこまで頑張れば絵が上手くなれるのよ』って言ったけどオオカミさんが『終わりがない』って教えてくれたから、私もっと頑張ってみる!」って言ったら、
オオカミさんが「おう!頑張れよ!」って言って私の頭を撫でてくれた。
そしたら、お母さんの呼ぶ声が聞こえて、オオカミさんに
「また会える?」って聞いたら、「きっとな。」と言うだけだった。
私はオオカミさんに「バイバイ」ってしたら、
オオカミさんはどこか寂しそうに、「…バイバイ」と返してくれた。
私は次の日、またオオカミさんとであったあの場所に行ってみたがそこには、オオカミさんはいなかった。
どうも、ヤミガミです。
今回は、ファンタジーらしく変えてみました。
少しはやわらかくなったと思います。
現実では…はい。
ちなみに、オオカミさんのお話の中で彼女の言葉に、思う人もいるかもしれませんが、
言葉使いには気を付けましょう。
彼女のように、 相手にされなくなっちゃいますよ。
そして、謎に包まれてるオオカミさんについてですね。(箇条書きでまとめます。)
・実は、オオカミさんのお話に出てくる『彼』とは
オオカミさんのこと。
・オオカミさんは、寂しそうに「…バイバイ」としたのか→実はオオカミさん、少女が好きだったんです。
・何故オオカミさんは、次の日いなかったのか。
→オオカミと人間は、分かち合えないから。
一方、少女は。
・会話中に、オオカミさんに一目惚れする。
・「また会える?」と言ったのは、好きになったから
また会いたくなった。
という、まぁ複雑な関係です。
今度は、体験談ではなくて ファンタジー×恋愛的な
のにしようと思っています。
ここまで読んで下さりありがとうございました。