『月に眠る』/『零れゆく』
200文字以上ないと投稿できないため、二編の詩を載せました
ご了承ください
『月に眠る』
月の沙漠にダイヤモンドの一雫
誰にも見つかることはなく
誰にも触れられることもなく
誰にも邪魔されることなく
ダイヤモンドは静かに眠る
いつまでも
いつまでも
煌めく幸せな夢を見続ける
* * *
『零れゆく』
たなごころからさらさらと、流れゆく砂光る
それはまるで、零れ落ちる魂の欠片のよう
零れた輝きはもう手に戻ることはなく
手のひらに残された砂は光を持たない
ただ零れた砂が、寡黙に光り輝くのみ
それではあんまりにも救いがないではないか
私のなにがいけなかったというのか
私にはわからない
わからないんだ