表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポメラニアンとご主人の奇妙な冒険  作者: クレナイ
トワイライトレイブン
62/215

余波

「総理!」


「バカヤロウ!ここはどこだと思うのか⁉︎騒がすな!」


「大変です、総理!藤原の二人は消えてしまいました!」


「なに!綺礼の反乱の後にはちゃんと監視員を派遣しているはずだ!」


「今捜査隊は既に出発しましたが、服が減少している事から見ると、どこかに行ったと考えています」


「だとしたら一体どうやって監視員から逃げられたのか⁉︎」


「はい、それも今調べていますが……」


「困っているのようですね、総理閣下」


一人の女性は二人の前に来た。


「あなたは……ライラ!」


「誰!?」


「私の事を覚えて頂いで、光栄ですね」


「総理、この人は?」


「あなたはここにいる事は…その件はあなたたちに関わっているって事か⁉︎」


若い事務官は総理に聞いたが、総理は答えない、女子に声を掛けた。


「その通りですよ、総理閣下。前特殊部隊指揮官、藤原信の娘たち、今は私たち、ガーディアンスに入りました」


「そう、そうですか」


「総理閣下!どう言う事です?」


「君は一旦下がってください」


若い事務官は疑問を感じた。この二人が話している事は全く理解できないようだ。


「総理閣下!」


「下がろ!そして余計なことをするな!」


「……はい」


若い事務官が下がったから、総理の目は柔らかくなった。


「可哀想ですね、あの子は」


「ライラ、あなたたちは一体どう言うつもりだ!あの双子の重要性は!」


しかし総理は譲れない事がありそうだ。


「それを聞きたいから私はここに来ました」


「そ、それは!」


「私たちに余計なことをばれたくないと言うなら、今のうちに吐いてくださいね」


ライラの口調は柔らかいけど、迫力が総理を圧倒している。


「いくらあなたは私の恩人とは言え……さすがにそれは……!」


「だからなに?」


「あの方の御意でお察しください」


「そうね、内閣制とは言え、日本(ここ)は天皇陛下がいますよね」


「この国の為に、汚い手段も必要だ。あの双子の父親は陛下が信頼した護衛だから、交換条件として指揮官を担任させるしかない」


「よくそんな事を女子高生に掛けたわね」


「直系だから、あの方は彼女たちしか承認しない」


「まあ、これから彼女たちは私の生徒になるから、手出しは無用だ」


いつのまにかライラの敬語は消えた。


「あの、なんと言っても私はこの国の総理ですから、もう少し敬意を……」


「あら、あの猛吹雪からあなたを救ったのは誰だったかしら?」


「はい、すみませんでした。あなたのおかげで今私は総理に成り上がることが出来まして、本当に感謝している」


総理はライラの前に少し弱気になった。


「そのせいで私は傷ついて前線に復帰出来なかったけど」


「私で良ければ結婚してください、その責任を取るから」


今はまた単身とは言え、いきなり総理は訳わからないプロポーズをしてしまった。


「相変わらず女性に口説く事は下手ですね。残念ですけど、私は大事な任務を背負っています」


ライラの言い方は回復した。


「それはあなたが言った教育任務なのか?」


「あなたはこの国の総理だから、教えるのは構わないですが、それ以上を聞かない方がいいとお勧めですよ」


「わかりました。しかしこれからこの国は一体どうすれば……」


「もう少しこの国を信じろよ。それに、そんな汚い方法よりいい方法はきっと見つけられますから、頑張ってね」


「わかりました。あの二人はあくまであの方のお気に入りですから、よろしくお願いします」


「大丈夫ですよ、あの二人の保証者は私の可愛い弟子ですから」


「あの赤城の事か?」


どうやら総理はカミトの事を知っているそうだ。


「そうよ、世界を救った私の大事な弟子です」


カミトの事を言ってる時、ライラの目から愛恋を感じられる。それは決して弟子だけではない、それ以上の感情がある事を証明した。


「わかりました」


「では私はそろそろ行くよ、頑張ってね」


「あの、ライラさん!もしいつか休みたくなったら、いつでもうちにいらっしゃい」


「考えとくわ」


来る時と同じ、ライラは風のように行った。


「総理閣下、あの人は一体……?」


ライラが離れた後、若い事務官が帰って来た。


「君は若いけど、事務官としてはかなり高位だよな」


「はい、官房長官補佐官です」


「では君に話しよう、だが他の奴には」


「はい、わかっています」


「彼女はライラ=コーバート、所属はガーディアンス」


「あの噂のガーディアンスですか!」


「そうだ。この世界の管理者と守護者と言えるそのガーディアンスだ」


「まさか藤原の二人は……」


「ああ、ガーディアンスに入った。私の推測だけど、おそらくまた生きているレイヴンの三人も」


「でしたら、追いますか?」


「手出しは無用だと言われた」


「しかしあの方には」


「きっと他の方法がある、先ずは『企業』の撤廃を」


「しかしそれでその金持ちたちには…」


「正式に国から警備員を派遣すれば良いだろ。増やした費用は彼らに出せれば」


ライラと話した総理は、この前と全く違う態度で政務を処理している。


「わかりました」


若い事務官が行った後、総理はウイスキーをコップに注いだ。


「あなたの目から感じた愛恋、思わずあの赤城に嫉妬してしまったぞ、ライラ」


総理は呟きながら、酒を飲んだ。

少し短いですが、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ