深い闇から生まれた純粋な悪
夜、和歌奈お嬢様は当主様と一緒に夕飯をする予定、そんな事一般的には僕たちペットに関係ないが、珍しい僕とデゥカラガン様も主屋に招かれた。
「ヴィクちゃん、騒がししちゃダメよ」
いただきますの前に、お嬢様は僕を特別に注意した。もちろん僕は騒がすつもりはない、僕自身が当主に責められるのはともかく、シンとお嬢様は責められたら、その方が耐えられない。その上で多分デゥカラガン様は僕にもっと厳しい懲罰をされるはず。
僕は頷いて了解を示した。
和歌奈お嬢様は僕の頭を撫でてから、自分の位置に座った。
使用人たちはすぐ和歌奈様の手を洗った、ちょっと嫌気味だけと,まあ、衛生面の関係もあるから、仕方ない。
僕は周りを見た、どうして当主様と和歌奈様だけ?和歌奈様の両親は健在のはずだね。
僕はデゥカラガン様に疑問の目線で見たけど、デゥカラガン様は完全に僕を見ていない。
「その子の名前はヴィクか?」
「はい、お祖父様、そうでございます」
「何故その名前を?」
「はい、シンにいつも勝利ありの意味で私が名前をつけさせました」
「なるほど、わかった」
「お祖父様、失礼ですが、伺いたいことがありますので、よろしいでしょうか?」
「何か?」
「お祖父様はガーディアンスという秘密組織を聞いたことがありますか?」
「何故それを…そうか、もう来たのか?」
当主様は驚いたけど、疑問の答えを言い出した。
「やっばりお祖父様はご存知ですね」
「本来はあなたが綾崎家を受け継いだ時あなたに教えるつもりのだが、早めにバレたらそれも仕方ない」
「お祖父様、その組織は何者ですか?」
「彼は何か言った?」
「はい、世界の裏側でこの世界を守る存在って言った」
「それは本当だ」
「でも裏側はどう言う意味ですか?」
「一言言えば、彼らは人知れずの英雄。彼らがいなければ、この世界は既に千年前の時滅びた」
「つまり、この世界の危機はあの人たちが解決したと言いますか?」
「その通りだ」
「ではどうしてお祖父様はあの組織の存在をご存知していますか?」
「昔からそんな噂がしている、謎の組織はこの世界のために戦っている。彼らの存在を知っている方たち誰もある程度の権勢がある、例えばアメリカ大統領、イギリス女王、日本首相等国のトップである人、或いはロスチャイルド家当主、ロックフェラー家当主等の名家だけ彼らの存在を知る資格を許している」
当主様が言った名前僕には完全知らないけど、それは誰も凄い存在だとわかっている。
「私たち綾崎家は先代当主、つまり儂のお父様でようやくそれを知れる境界に至った。儂は彼からこの事実を教えられた、そして今儂はそれをあなたに伝える」
「お祖父様、何故お父様を略して私にですか?」
「聖女を放置して平凡人に一族を委任するわけがなかろう」
「平凡人ですか?お父さんは」
「長所一つもない、欲望もない中途半端なやつにこの綾崎家に任せるものか」
僕の理解が正しとしたら、当主様の子供教育は失敗したようだ。
「あいつの話もうよい、飯が不味くなった」
「すみまん」
僕から見ると、お嬢様は謝なければならないこと一ないのに、でも仕方ない。
僕は黙って僕の美食を食べている。
けどその時、耳が破れる程大きな警報が鳴り出した。
「な、何かあった?」
お嬢様は緊張している、それはこの事の厳重性を説明した。
「わかった、直ぐ人員の避難を!」
当主はケイタイで連絡をもらった、そして指令を出た。
「お祖父様!」
「あなたたちは儂に付いて来い!」
「は、はい!」
その話を聞いたデゥカラガン様も僕を催促してお嬢様に追いつけて。
「あれは…何…」
屋敷から出た見たのは、一人巨人が目の前で立っている。
でもしっかり見ると、目の前とはいえ、相当な距離がある。そんなに遠くてもこの大きさなら、近くになったらどうなるか、それを想像したら足が無力した。
デゥカラガンは倒れた僕を背負って和歌奈に追いかけた。
「お祖父様、避難しなきゃ!」
「いえ、そんな必要はない。デゥカラガンに防衛シールドを展開すればいい」
「デゥカラガン!」
「はい!」
僕は誰が抱きしめた気がする、目を開いた、僕を抱いているのはお嬢様。
「ワーッ…」
「大丈夫か?ヴィクちゃん!」
「ワーッ…」
「和歌奈様、防衛領域は展開完了しました」
「ありがとう。お祖父様、どうか説明してください」
「見ればわかる。説明の手間が略ことできた」
「どう言う事よ!」
和歌奈は混乱しているのようだ、まあ、それも仕方ない、むしろそれを見たのに冷静に維持できる当主の方がおかしい。
突然、空から光の射線があの巨人を貫いた。
何!驚きも程があるでしょう!
その巨人が爆発したから、ちょっと遠い場所はもうひとつの巨人と…恐竜?が見えた。
「まさか機龍型まで現れた」
「お祖父様!」
「あれは異種という純粋な悪意、世界中にはもうニュースではない。日本も沢山現れる記録があったけど、ここには初めてけどは機龍一つと機兵二つ、贅沢だな」
「それは異種…」
和歌奈が初めて異種を認識した。けどあの空からの光は何?和歌奈はずっと考えている。綾崎当主も残っている機龍と機兵は強いっと言っている。
その時、一機銀色のPAWSが空から降りた、とても厚い装甲を見えるけど、その機動力は機龍と機兵を馬鹿にするように早い。和歌奈でも分かった、その二つの悪意はそのPAWSに敵わない。そして和歌奈の予想通り、その銀色PAWSの圧倒的な勝利で終わった。
「すまん、ちょっと離れてくれ」
もう一機のPAWSが和歌奈の上に浮遊している。どうやら着陸したいようだ。
当主は和歌奈に頷いた、二人と二犬が退避した。
「感謝する」
そしてそのPAWSが着陸した。
僕は考えた、先の声がとこかで聞いたのか。デゥカラガンもその声を聞いたら険しい表情になっている。
そしてあのPAWSのコックピットが開いた、パイロットが地面に着陸した。それは赤色のパイロットスーツが着ている人…そして僕たちの前でヘルメットを除いた。
「ああ!」
「久しぶり…ではなく、半日ぶりですね。和歌奈お嬢様」
「そうか、赤城さんが救援に来たか」
「ああ、ちょうど用事にここにいるから、俺の本隊が俺の機体をここに送った」
「助けてくれて、ありがとうございます」
一応こちは助けられた側だから、お嬢様は礼を言った。
「この方は当主様ですね,初めまして、セラフィムブリンガー所属の赤城カミトと申します」
「そうか,君が和歌奈の責任者か」
「そうです」
あの赤城は当主に怖れていない話している、そして二人が知り合いのようだ。
「君たちの事,少し孫娘に教えた,後でよろしく」
「できる範囲なら」