表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/215

この星の守護者

結局その日、シンは帰ってこなかった。


和歌奈お嬢様はシンが任務に行ったと言ったから、少し心配をした。


デゥカラガン様はシンが強いって言われたけど、心配は心配だ。


夜、僕は一人でシンの部屋で寝た。その次の日もデゥカラガンが僕を呼びに来た。


「なんだ、そんな寂しそうな顔は」


「デゥカラガン様はおわかるのはずです」


「それもそうだ。私が和歌奈様から聞いたのはシンはある大任務に行ったから、それは少し時間かかりそうだ」


ワーッ……


「ヴィクちゃん!私が来たよ!」


和歌奈お嬢様だ。


「和歌奈様」


デゥカラガン様はすぐに礼をしたから、僕もデゥカラガン様と同じ事をした。


「ヴィクちゃん、少し私で我慢してね。シン兄は重要な任務があるから、すみませんね」


とんでもないです、お嬢様。


その日、お嬢様はずっと僕と一緒にいた。


てっきりお嬢様は忙しいっと思ったけど、デゥカラガン様はお嬢様が自分の休日を使って僕と一緒にいたのは僕を寂しくない為っと言った。


ありがとうございます。お嬢様。


「なんてお嬢様は僕なんかの為に…」


「言ったはずだろ。君はそんな酷い経験が有ったシンが自ら守りたいと言った相手だ。そしてお嬢様はシンに特別な感情がある、だから君はお嬢様から愛しているのは当然だ」


「分かりました」


「今日も遅かったから、おやすみなさい」


「おやすみなさい」


遊んで疲れたから、僕はすぐ寝た、そして頭の中でお嬢様は第二の主を認めた。


次日、デゥカラガン様は同じ僕を呼びに来たけど、いつもこうやっては失礼だから、僕は頑張ってその前に自分で起きた。


「凄いな、私が来る前に起きたな」


「いつもデゥカラガン様に迷惑かけるなんてなんか悪いと思ったから」


「よし」


デゥカラガン様は私の頭を撫でた。見た目は同じ犬だけど、嫌な気持ちはしない。


突然、ある人がゲートの前に来たと聞いた、そしてそこから知り合いの感じがしている。


シンのはずがない。お嬢様とデゥカラガン様も言った、シンは任務から帰りの予定は一週間後だ。しかし何故この感じがそんなにそっくりなの?


「え?ゲートからはダメか?」


おそらくその人の声だ。シンより少し音調高いけど、人類には分別難いかもしれない。その証拠は、お嬢様はその声を聞いたらここに来た。


「なになに?こちの小門なのか?」


「え!シン様!?」


扉の警備員の反応もびっくりしたようだ。


「俺はあいつじゃないけど、これは通行許可証だ、俺は君達のお嬢様に用事がある」


「は、はい、確かに長嶋部長の印鑑です。どうぞ」


「それはサンキューだな」


扉が開いた、そしてその男が入った。


「シン兄?」


「ワーッ!ワーッ!」


ご主人!?


デゥカラガン様も信じられない顔が出た。


でも服装から簡単でわかる、この人はシンではない。


「はじめまして、私は赤城カミトと言います、あなたは和歌奈お嬢様ですね」


口調もシンは全く違う。


「シンではないのですか?」


お嬢様は丁寧に聞いた。


「そんなにそっくりですか?俺とそのシンと言う奴は」


そのカミトとやら男は笑って反問した。


しかし僕がわかる、それはもうそっくりのレベルではない、全く同じ顔だ。犬の僕は匂いからしないと分別しにくいと言うなら、お嬢様はきっと混乱している。


混乱しているお嬢様を見たデゥカラガン様は、とても重いプレッシャーを放している。


「そんな険しい表情を俺を見ないでください、異世界の神龍様よ」


この男はデゥカラガン様は神龍ってこと知っているのか!確かにそれは当主様とお嬢様そしてシンだけが知っているはずと聞いたが。


「お前の用事は?」


それを聞いたデゥカラガン様は更にプレッシャーを放したながら、言った。


「ここはちょっと…」


その男は扉にいる警備員を見た。


「わかった、付いて来い」


デゥカラガン様は使用人の屋敷に向いた、お嬢様と僕はデゥカラガンに付いて男の後ろについている。


お嬢様を心配しているが、僕はお嬢様を見た同時にお嬢様も僕を見た、そして僕が見たのはもう冷静になったお嬢様。


これは一安心だ。デゥカラガン様がいるから、その男は悪い事ができないはず、もう大丈夫だと思う。


デゥカラガン様はとある部屋に入った。


僕たちも入ったから、お嬢様は扉を閉じた。


「まずお前に忠告しよう、ここはこの私の部屋にして、アイシュヤの聖地にもなっている。もしお前が変な挙動がしたら、私と和歌奈様から逃げられると思うなよ」


デゥカラガン様が言いながら、お嬢様は明らかに主位のところに座った。


「ヴィクちゃん、こちにおいて」


お嬢様は僕に手で招いている。


「よしよし」


そしてお嬢様は僕を太ももに置いて撫でている。


お嬢様の座っているところはあの男が立っている床より高い、そしてお嬢様からもプレッシャーを放している。


「これは失礼致しました。月の聖女様」


こんなお嬢様を見た、あの男は初めてお嬢様に礼をした。


「もう構わん、君は一体何者、なんのためにここに来た、説明しなさい」


「はい、ではもう一度自己紹介させてください」


お嬢様は頷いた。今の僕から見てるお嬢様は紛れもなく神の代行者に違いない。


「俺は裏でこの星『アース』を守っている組織『ガーディアンス』、その第一時間反応部隊『熾炎天使(セラフィンブリンガース)』所属の赤城カミトと申します。今日はここに参りますのは、私たちが一つ大きな裂隙を発見しましたから」


そしてあの男が冗談のようなことを言った。


「裂隙?それは私たちにどんな関係がある?」


「それはな、その裂隙の場所はザッドの空にありますから」


デゥカラガン様の故郷の名まで知っている、どうやら信じざるを得ない、この男はデゥカラガン様と和歌奈様の真実を詳しく知っている。


お嬢様はデゥカラガン様に見て意見を求めているようだ、デゥカラガンは頷いた。


「和歌奈様、この男は嘘ついていません。おそらく本当のことです」


「あなたはそう言われても…私はどうしろうと言うの?」


「俺の仲間は他の聖女たちに連絡しに動いている、近いうちには遠征部隊を組み立て完了はずです」


「遠征部隊…あなたたちは行くのですか?」


「うちの上の人は私たち熾炎天使に委任した」


「あなたたちはどうやってザッドに行くの?」


「うちの上の人はそんな事を予想しておりますから、結構前からそちへ行ける戦艦を開発した、そして今はそれを使うところです」


便利なものですね。デゥカラガン様から聞いた、あの死の騎士は十二の聖女の力を合わせて世界を転移ことができたらしい。


「ならば私たちに何か用ですか?」


「ザッドには聖女の力がとても強いと聞いています、ご協力いただきたい」


「あなたの言う通りだとしても、どうすればいいの?」


「その裂隙はある悪の力で作った物だから、それを消滅したら、全てが回復できるかと」


「あなたたちにもう戦術計画が立てたようね。」


「はい、でも最終計画は聖女様たちと商談しなければならない。その世界の名前が知っても、詳しくは知らない、俺たちはもっと情報が欲しいです」


「お前は嘘ついてないことは確認できるが、お前は何を求めているには見られない」


デゥカラガン様は発言した。


「つまり俺たちの動機を聞きたいか?」


デゥカラガンの質問を聞いた、あの男は直ぐデゥカラガン様が聞きたいことを言った、洞察力たっけ!


「俺たちは世界を守る存在。もしザッドであの悪を倒しなかったら、いつかこの世界だけでなく、他の世界も危機がある。だから最初からしっかり対応しなければならない」


「世界を守ってから、君たちに何を得るのか?」


「何を得る、ではない、俺たちはもう失いたくないだけだ」


「そうですか、あなたも…」


そのカミトの悲しみ顔を見た、お嬢様はようやく理解したような顔になった。


「だからもしよろしければ、連絡方式は聖女様に送りますから、連絡を待ちおります」


「わかった」


お嬢様は同意した、そしてあの男が名刺のようなものをデゥカラガン様に渡した。


「では他の聖女様に連絡できたら、またこちから連絡します」


「わかった、少し考えさせてください」


「はい、では俺は先に失礼します。あと宜しければ、俺の代わりにそのシンによろしくお伝えください」


「わかった」


デゥカラガンはお嬢様の代わりに答えた。


そして男が離れた。


でも空気は依然重い。


それも当然,いきなり世界レベルのことを言った、誰でも困るでしょう。


でも和歌奈お嬢様とデゥカラガン様の目はとても真剣になっている。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ