隙があってしまった
「さあ、みんな一緒に、勝利に乾杯!」
ステージ上、この熱い気分を作ったのは風の聖女夏帆様と空間聖女亜澄奈様。
「聖女と言えるが、所詮また若い女の子、これは当然であろう。」
もしこの無礼な話を言ったのは一般人だったら、失敬罪なんかに逮捕されるのも怪しくない。けどそうやって僕に説明してもらったのは、暴風龍フェレルト様。
「あの、僭越ですが、それはどう言う事ですか?」
フェレルト様は僕の疑問を聞いたら、なんか機嫌が悪くなりそう。
怖い。
「フェレルト、お前は相変わらずそんな誤解されやすいの言い方だな。」
そのフェレルト様から僕をカバーしていたのはデゥカラガン様。
だから僕はデゥカラガン様の後ろに隠した。
「私は他意がない、そのままの意味で、お前もわかるだろ、デゥカラガン。」
「もちろんわかっている、私たちは聖女様たちの青春を奪ったからな。」
え?それどう言う?
「十八歳、アース人の人生の中でも一番素晴らしい時期だ、なのに聖女様たちのその素晴らしい時期大半は私たちと一緒に戦ってしまった。大切な人たちの逝去、彼女たちの心を確実傷ついた。今こうやって舞台の中で楽しんでいるのは何よりだ。」
なるほど、このフェレルト様実はとても聖女たちを関心しているな。
「ここにいるのか、ヴィク。すまん、軍団長と一緒に王たちへの挨拶には時間かかった。」
「ワーッ!」それは構わない、だって仕事だろ。
僕はシンの肩に登った。
「シン、今度はお疲れ。」
デゥカラガン様は珍しいシンにそんな言葉を送った。
「ああ、お前もだ。」
そしてシンも返答した。
やっばりこの二人の仲は見た目のように悪くじゃない。
「ごめん、どうやら俺には妻以外の女性を愛することができそうにない。」
ふっとカミトの声が聞こえた、そして見えた。
カミトの前にいるのは織姫王女様。
そう言えば、確かにエド様はまた諦めてないよね。だから今の織姫王女様からカミトへの告白場面になっただろ。
でもカミトのその台詞と織姫王女様の涙から見ると、この二人は縁が無さそうだ。
「うわわわわわ」
盛大に泣いた。
えど、一応王女だから、その泣き方はちょっと…
あ、逃げた。カミトは追いかけない。まあ、カミトとえりなの仲は誰も介入できないのはわかっている。
「本当にデリカシーないよなお前は。」
剣成がカミトを責めた。そしてそこは同意。
「お前はわかるはずだ。」
「だから俺はもっと優しい言う方がある事を言った。結衣の事誰も二度と起こしたくない。」
結衣?誰の事なのかな?
あ、カミトが怒った。どうやらその名前は禁句のようだ。
「よしよし。」
いつのまにか来たえりなはカミトを慰めた。
「大丈夫よ、私はここにいるよ。」
えりなの優しい言葉で、カミトが回復した。
織姫様はこれを見たらわかるだろ。
「カミト、お前のえりなへの一途な心は称えるべきが、女の子の心はもう少し考えるべきではないが?」
あ、凛もカミトを責める行列に参加した。
「凛、お前も後ろで推しているのに、よくそんな話を言う?」
「バレちゃった?」
「俺を通ってこの世界の高層メンバーと連結する事まで考えたな。」
「ちょうど機会があるから、それにえりなも反対しないよ。」
「え?」
凛の答えを聞いた瞬間、僕はカミトと同じ反応をした。
「その子はなんか結衣と同じ気分を感じられる。ねえ、カミト、私は大丈夫だから、あの子の事は…」
「クソ!」
カミトにとって、それは絶大な負担である。その空に向いだの叫びから見ればわかる。
ふっと変な匂いがあった。その発生源は…この宴会場に帰って来た織姫王女様!?
この場面を見たから?或いは他の理由?でも今それはどうでもいい。
「ワーッ!ワーッ!ワーッ!」
僕は思わず姫様に吠えた。
「ヴィク、どうしたの?やめて。」
シンは慌てて僕を止めようとしたいが、その匂いが危険だ!早く伝えなくちゃ。
「何かあった?」
シンと違って、デゥカラガン様は優しい僕を聞いた。
「デゥカラガン様、姫様からあの匂いが!」
「あの匂い?」
「綾崎家で僕がブルブルしたのその匂いが!」
そうだ、つまり今の僕はブルブルしている。
怖いけど、その情報を伝えなくではいけない。
「まさか!」
デゥカラガン様は反応した、瞬間全ての神龍は織姫王女を包囲した。
「どうしたの?」
リズ女王が聞く前に、和歌奈様がデゥカラガン様に聞いた。
「聖女様、この子からその不祥な匂いが散らしている」
「不祥な匂い、まさか!」
「そのまさかだ!間違いなく、邪神ニンザスだ!」
場面が混乱になった。
お待たせしました。




