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ポメラニアンとご主人の奇妙な冒険  作者: クレナイ
大戦の後の恋愛事情
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受勲儀式

「讃えよ!英雄の二人がこのザッド世界を救った!盛大に讃えよう!」


おおおおおおおおおおおおおおおおお


盛大に声が上がってきた。


ここは聖殿騎士団本部の中央広場、つまり大聖殿艦が駐留していたところだ。今大聖殿艦はこの受勲儀式の為に、しばらく浮遊している、そして太陽を遮断されてしまわないように周りに回っている。同時にしっかりこの受勲儀式をいろんな角度で記録している。


シンも受勲対象のおかげで、僕は広場の中央でシンと一緒にいる。


最初からエドとカミトの番だから、すべての人が大きな声で歓呼している。


「ここは一般人にも開放している事は初めて知ったけど。」


「ここは聖殿騎士団本部である前に、宗教の総本山のような場所だから。」


同じ功績を立っていたサファリアンはシンの隣に立っているから、こっそりシンに答えた。


それもそうだな。


「ザッドの民たちよ、私は月の聖女、和歌奈・綾崎である、二人は死の恐怖を恐れない、敵陣の深部に潜入し、敵の首脳と残党を倒した。そのおかげで、このザッドだけではなく、すべての世界は滅亡の恐怖から解放された。私たち十二人の聖女がここで一致にこの二人を救世主として称える事を提議します。」


結局、他の国王たちが儀式はどうしても聖女たちは不可欠だと言ったから、聖女たちの完治を待つしかないので、三日間を待っていた。


この間は世界各国の民に宣伝したから、今はこんなに多くな人がこの儀式を参加するようになった。


あの異様な光を見た人は想像以上多かったのせいで、その人たちを落ち着かせるにも大変だったそうだ。


ちなみにカミトとエドがその裂隙の中にあった事は、彼らがマーヴェレヴェス様とザッドの超神たちに報告したから、マーヴェレヴェス様がその事を他人に言う事を禁止事項になった。


しかし凛やえりなのような高層メンバーも聞けないとはどう言う事?


しかしそれは超神からの命令だ、誰も反対しなかった。


「そのうちに知らせるから」


これはマーヴェレヴェス様から唯一の言葉。


「レカーライヴズ王国女王であるリズ・レカーライヴズ、国の代表として、異議なしと申し上げます」


「カノン帝国国皇、シェリン・カノン、国の代表として、異議なしと申し上げます」


「へぜリンク王国女王、ルイナ・へぜリンク、国の代表として、異議なしと申し上げます」


「シヴァ二公国公王、テゥリヴァル・シヴァ二ティア、国の代表として、異議なしと申し上げます」


他にエア王国、そして各団体のリーダー、誰もその提議を反対しなかった。


当然だろ、あの二人は死を超えて、未来を取り戻したから。


多分誰もそう思っていたから、カミトとエドの受勲は順調に終わった。


「シン・アヤサキ、前へ」


いつのまにかシンの番に来た。


シンに受勲させるのは音の聖女、玲様。


「あなたは月の聖女和歌奈の護衛だけではなく、身をもってこの世界の民を守った、ここで聖女の代表として、あなたを英雄として称えます」


おおおおおおおおおお


ピラコとクロエを始めとして、月の聖女軍団のみんなが歓呼している。


シンの人望は本物だと実感した。


和歌奈様が自ら受勲される事ができればいいなと思ったけど、サファリアンの受勲は同じく玲様ではなく優様が行っていた。


己の軍団長に受勲することが禁止された規則とかがあるの?


「私的な目的で偽の誇りをかけないようにの神律だそうだ」


ピラコはなぜか僕の疑問を答えた。


「みんなさん、此処までいらっしゃることに感謝します。私はレカーライヴズ王家導師、過去では死の騎士として名を上げたエド・リチャルソンであります。今度の戦い、聖女様たちと熾炎天使のみんな、そして勇敢だった兵士たちのおかげで、私たちはこの危機を乗り越えることができました。そして今ここでみんなに紹介させていただきたい」


「救世主カミト・アカギ!」


エドはカミトの手を上げさせた。


「おい!これはねえだろ!」


カミトがこっそりエドに文句を言った声を聞こえた。


「大和さんの承認を取っているから、俺に合わせろ」


「説明を要求する」


「それは式典が終わった時ちゃんと説明するから、今は黙って」


カミトは凛に疑問の目線を送れたが、凛は頷いただけでカミトに答えた。そして凛の隣にいるえりなもしばらく我慢しての目線でカミトに送れた。


「カミト・アカギ様、一言お願いいただきたいです」


司会もカミトに発言のお願いされた。


あ、諦めた。カミトのその目は諦めたの目、そして深いところからかかって来いの炎が燃えてきた。


「紹介の通り、カミト・アカギだ。そして今から救世主と呼ばれる男である、みんな一緒にこの勝利を讃えよう!」


気分が燃えて来たように上がっている。


おい、これで誤魔化せると思うのか?


でも気持ちはわかる。だってずっと隠しているのに、今は全世界に名を乗るなんて。


つまり恥ずかしいと言う事。


「カミト様!万歳!万歳!万歳!」


「エド様!万歳!万歳!万歳!」


おい、この世界の民にそれを教えるのは誰だ!


その盛大な歓呼の中で、儀式が終わった。


お待たせしました、短い更新ですが、よろしくお願いします

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