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巨龍の話

お待たせしました。

「確かにデゥカラガン様たちは神龍種ですね。ならば巨龍はどのような存在なのですか?」


「私たち神龍は神たちがこの世界を守る為に分身した存在、巨龍はこの世界が誕生したから最高位生命体として存在している。マーヴェレヴェス様の説明も聞いたよな。創世の女神たちの姿は龍だから、世界最高位生命体は龍の姿になるのも自然な事」


僕は巨龍についてデゥカラガン様に聞いていたから、剣成とカミトたちも興味があるそうで今は大聖殿艦の会議室で神龍たちと巨龍のシックリスに説明してもらっている。


「巨龍は妾の紅龍族、そして白龍族、黒龍族と青龍族が存在してます」


「え?四種だけですか?てっきり神龍の数と同じと思いますが」


「偉大なる神龍様たちと妾たち巨竜とは実際には関係ありません。そう言いたいんですが、偉大なる神龍様たち降臨した時、妾たち巨龍は同じ色の神龍様に従うことになりました」


「巨龍は私たちの守るを求める為、引き換え私たちも部下が得られるから、巨龍たちを受け入れた」


赤い神龍、陽炎龍アスタライ様がシックリス様の話を言い続いた。


「ではその翔紅龍の翔とはどう言う意味ですか?」


「それはザッドの巨龍の能力システム。特長での分類だ。翔は飛行に得意で、その第二階の強さの称号である。どの能力も三階段の評価がある、飛行系を例としたら、星、翔、飛の三階段がある」


「能力はいくつかありますか?」


「私の知る限りには炎、雷、氷、装甲、力、飛行、そして王。でも王の巨龍は見た事ない」


「その王の能力とは?」


「全部だ。」


え?それじゃ強すぎない?


僕は素直にその王龍の力に恐れた。


「だから見た事がないという」


「ではどうしてそれを知る?」


えりなさんは相変わらずしっかり記録している、わからないどこらも確実聞いた。


「神龍たち降生したばっかりの時、私が教えたからだ」


アルヴィス様が原因か?そう言えば、アルヴィス様はマーヴェレヴェス様と色んなことが相談しているようで、だからここにいるだろ。


「私は星の巡行者だから、この世界の事は誰よりも詳しい」


「でも神龍たちはこの世界の神の分身であるはずでは?」


「この世界には種族の神がいない、自然現象の神だけ。だから万が一の為、私たち超神がこの世界の知識を彼ら神龍に教えた。」


「そうなんでしたか」


えりなは理解したように頷くながら、指は見えない程の速さで資料を建てている。さすが最強部隊の通信兵科長。


料理も出来て、戦場でもサポート出来て、本当に凄い。


こんないい女がカミトの妻なんて、正直、カミトの運が凄すぎと思う。でももしお嬢様がシンと結婚できたら、多分それは最高のお嫁さんになるはず。


当主様は同意されるわけがないけど。


「今活動している巨龍は何名いるんですか?」


えりなは聞く続いている。生きているじゃなくて、活動していると聞いてのはなんでしょうか?


「一番多いのは黒龍族、確かに二百以上がいる。その次は白龍族、これも一百五十以上がいる」


「紅龍と青龍族は?」


「青龍族は一百くらい、妾の紅龍族は一番少ない、百未満だ」


「どうして?陽炎龍様に従ったあなたたちは一番少ないのは何かあったんですか?」


「前回の大戦で戦死しただけだ。」


シックリスの言葉は悲しみの匂いがしている、それは無理もない。


「あなたたちを守れなかったすまない」


陽炎龍アスタライ様がシックリスに謝った。それにそれはしっかり頭が低くての謝りだ。


「偉大なるアスタライ様、どうか頭を上げてください、世界の最高位生命体として、この世界の為に逝ったのは我々巨龍の本望です」


この前剣成に対しての目が高いの態度はどこに行ったのか?


「今度の大戦も、必要があれば言ってください、妾に従っての紅龍族は既に準備を取っていましたから」


「そろそろ他の巨龍にも輝くの機会を与えると思わない?」


青い神龍、雷電龍ギニンカゼが発言した。


それを同意したようで頷いているのは白い神龍の寒氷龍ヘイゼレイドであった。


ちなみに、雷電龍が犬で、寒氷龍は鳥の外見をしている。


そう言えば黒い神龍である融蝕龍ソムプト様はここにいないようだ。こんな話に興味ないのか?


「ソムプトならこんな場合に気に入らないので、今頃は寝室でコロコロしているよ」


多分僕の顔を見たから、黒の聖女知恵さんが笑って言った。


えと、融蝕龍は確かに性格的には凶暴なはずだよね。


僕はそうですよねの目でデゥカラガン様を見たが、デゥカラガンの視線が横に向いた。


「ソムプトは一番凶暴だけど、彼も一番面倒嫌いだから、黒竜族の従うを許したが、一度もかまってなかった。まあ、黒龍族の数もその原因の一つだが」


「一番多いから、神龍に頼まなくてもなんとかできるって事?」


「それもあるけど、最もの理由は黒龍族の族長は優秀なだから、加えて黒龍族は特別な生き方があるので、あまり問題が起きなかった」


「つまり今紅龍族の族長はシックリス様の事ですか?」


「それは違う」


え?確かにさっき言ったよね、シックリスに従う紅龍って。


「妾はあくまで紅龍族の一員で運がいい今の位置に立てるだけだが、こんな妾でも従いたいの紅龍がいる、数が少ないけど」


「ならば今紅龍族の族長は誰ですか?」


「焔紅龍シデーダス様です」


その焔の字から見れば、この紅龍族族長は炎の力が得意に違いない、まあ、それは紅龍の印象に合ってるから。


そしてそれはつまり焔は炎の能力の最高級称号だよね。


「炎系の最高級称号、確かに「炙」だね。」


アスタライ様、何を言うですか、それは紅龍族の族長は最高級能力を持ってないんですか?それに炙より、焔の方が強いじゃないのか?


「まあ、陽炎龍の私から見れば、どっちらも火花程度になるから」


さすが自然現象の火を代表する神龍ですね。


「さっき言った黒龍族の特別な生き方はなんでしょうか?」


「黒龍族は「求め」を決めたら、その一生はその求めのために生きていく」


「求め?」


「はい、誰も自分だけの目標が持っているから、それを実現のために命でもかけられる、それは黒龍族だ」


何と気が高い種族だ。


「もし誰かの求めは世界征服だとしたらどうする?」


ずっと静かに聴いているカミトは問題を出した。


「既に何人も出たよ、巨龍の力に自信すぎるのせいで。でもそれもあくまで力不足な普通の巨龍だから、族長は止めさせられ。」


「その時の求めはどうなるか?」


「その状況もあるかもしれないから、黒龍族は一生に一度の求めを変える機会がある」


便利な設定だな。


つい、僕はそう思った。

今年もいよいよ終わりましたね。多分今年最後の更新になります。


これからもよろしくお願いします。


あと、巨竜から巨龍に変更させていただきます。

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