表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/215

追跡

お待たせしました。

「みんなさんが集まっていただいて、感謝を言わせていただきたい。今度の召集は他もない、この空にある裂隙についての対策を相談する為に、この対策会議は聖女聖上様たちの下で行うことが今から始めようと思います。私は再び世界聯軍総司令を勤めいただいたエド・リチャルソンと申し上げます。もし反対する者が居れば、どうか声を出していただきたい」


エドのその凛々しい台詞によって、この対策会議は始めた。


エドを総司令を就任に反対する者がいない、それは事前の揉めで決めた事だから理解できているが、意外にエドの人望がこんなに高くには思わなかった。


「彼はこの世界を幾度も救っだからだ。今のように各国が参加した連合会議もかつて彼が主導したから成立できた。だから彼は死の騎士でありながら、この世界の総司令に就く故だ。」


今僕は大聖殿艦にいる。状況の説明にはガーディアンスの機材があれば便利だから、ここの大会議室を使って対策会議を行う事になった。


本来僕の参加は無理だったが、デゥカラガン様は心配しているだろって言いながらこっそり僕を連れた。でも声を出さないって言われた。


「あれ?なんてガーディアンスの席にはカミトがいない?」


「この会議は短時間で終わるはずがないから、食事の準備は必要だ、そしてここにいるのは各国の要人、厨房の準備は誰かに監視しているのは当然だ」


「おそらくカミトはその監視員たちを監視するからここにいない」


デゥカラガン様の推測でした。


大聖殿艦とは言え、ここは僕たちアースの戦艦だから、食材もアースから持っていた物ばっかり、ザッドにない物を使っているかもしれない、そのせいで不慮な事態になる可能性があるから、カミトはそこで監視員の監視をしている。


なんだかそっちの興味が起った、ここにも見たいが、政治的な話は面白くないから、そっちに行く。


デゥカラガン様にこえをかけたら、僕は厨房に行った。


食べ物の匂いの方向に向かって行こう。


いい香りだ、思わず陶酔してしまった。


カミトを見つけた、やっばりその監視員をこっそり監視しているようだ。でもカミトは僕を気付いた。


それもレッドの訓練内容か?カミトは僕でも簡単で理解できたジェスチャーで僕に静かにって示された。


どう言う事?これは発見されたのも大丈夫な場合だと思ったが、すぐその答えを聞いた。


「おい!姫は何処だ!俺らの姫になにをした!」


何か騒がしているようだ。


僕はカミトに見て、彼は反応なし。え?そう思う時、カミトはこっそり僕の所に来た。


「ちょうどいい、今君に頼みたい事がある」


何かあった?


カミトはある物を僕の鼻の前に出した。


これは…ポニーテールホルダー?何てこんな物を?


「その姫は消えたから騒がしているんだ。事態が厳重化の前にその姫を見つけないと」


わかった、つまり僕の鼻でその姫を探す事だね。


「頼んだぞ」


僕は頷いた、そして匂いの方向に向かって行く。


知らない環境で迷子になってしまっただけならいいけど、カミトはそこまで心配している顔から見るとそんなに簡単な事ではなさそうだ。


それにしてもカミトの追跡技術は凄いな、この戦艦への理解だけではない、探しながらその姫の足跡をしっかり確定している。


僕の鼻を疑ってもいい、その技術の良さだけで許せるから。


「レッドの誰でも追跡技術の訓練を受けたが、そのコツについては昔の戦友から教えられた。狙撃任務の時も大いに助けられた」


そんな見えない程浅い足跡でもしっかり追跡できるなんて、ついカミトが言った「狙撃兵は狩人」の言葉を思い出した。


ここか?


それは女子トイレ?つまりただトイレなのか?


「違う、使い方を教える為に凛は支援兵科のメンバーを配置しているはずだ」


でもここは誰もないぞ。え?何か…


「君も聞こえただろ、その声を」


「ワーッ!」


誰かがいる。


「アリス、兵科長の権限で緊急コードを!」


「了解です!」


アリスはカミトの手に登って、トイレのドアに連結した。


「痴漢防止の為に、うちのトイレでも身分認証しないとな」


だから支援兵科を配置するのか?でもそうだったらまずいじゃない?


その女子トイレは三つの座式トイレがある、ちょうどに過ぎない?


でもそのドアでも鍵をかけてしまったのようだ、それはよく見ることがある一般の鍵。


「それなら簡単だ!」


カミトはある物を手にした。


それは…コイン?


「万が一の為、ここは簡単に開けないとな」


カミトの言う通り、瞬間で三つのドアを開けた。


だがその中には二人のガーディアンスの服を着ている人だけ、姫っぽいの人はない。


「生きている、これは一安心出来る、行こう、続きの追跡も頼んだぞ!」


「ワーッ!」


ここまで来たから最後まで付き合ってよ!


「足跡はこの方向か」


カミトが言った方向からそのポニーテールホルダーの持ち主の匂いがある、本当に確実な追跡技術だ。でもそのポニーテールホルダーは何処から入手したの?


カミトは僕に静かに、気を付けてのジェスチャーを示した。


一目でわかった。僕たちの前にいるのは変な宗教っぽいの服を着ている奴、二人がいる。彼らは一人の女の子を運んでいる。


「どうやらそいつらは犯人だな」


さすがカミト、あの二人の後ろに接近しても発見されなかった。


でもこれからはどうする?


僕が悩む時、カミトはある物であの二人に射撃した。


いくらどんなに正確無比な射撃でも、あの子に影響してしまう可能性があるよね。


「電撃銃だ、服を越えあの子を影響する可能性が低い、俺はゴミを片付けるから、アリス、あの子の診察を頼む」


「了解です!」


え?そんな事までできるの?


アリスの手はあの子の胸に触っている、心臓の鼓動を読んでいるのようだ。


アリスはカミトが帰ったまでずっとそうやってしていた。


「アリス、どう?」


「心音と呼吸は大丈夫みたい、でも少し傷がある、多分強引に寝させただけ」


「わかった。では医務室に北上さんに見てもらう」


どうやら簡単な診断しかできなさそうだ。


「その子はどうした?」


カミトから簡単の説明をもらった北上さんはあの子をすぐここの機材を使ってしっかりの診察をした。


「大丈夫そうだ。使った薬も人体に無害のようだ」


「この子を拉致しながら健康を維持する、つまり犯人たちはあの子には用がある」


「生贄のか?」


「それはまだわからない、今ロックオンと麻美は俺が捕まった犯人二人を審問している、いい情報を聞き出せればいい」


片付けはそう言う?


「アリス、多分今会議場もあの子が行方不明を知った、凛にメッセージで、えりなは通信で連絡する」


「了解です」


「カミト、何処へ行ったの?今事情が起ったよ」


「もしそれは一人の女の子に関したら、医務室まで来てくれ」


「え?わかった。すぐ行く」


連絡をもらったえりなはすぐ医務室に来た。


「どこでその子を見つけたの?それに何てあなたが?」


「俺は厨房の監視員たちを監視しているから、その子が行方不明には一番早い知っていたと思う、それから俺はこの子と追跡した、その子を運んでいる犯人を見つけた、電撃銃で犯人を倒した。今ロックオンと麻美は犯人を審問している」


「あの子はレカーライヴズの第一王女、織姫殿下よ」


「そうか」


「これは星際問題になるよ、幸いあなたが解決した」


「俺は凛にもメッセージを送った、今会議場は俺を待っているはず。この子はあなたに任せた、俺は会議場へ」


「わかった」


カミトは僕を抱き上げた。


「証言は頼んだぞ」


「ワーッ!」


了解!


カミトは会議場のゲートを開いた瞬間、騒がしているのにすぐ静かになった。


カミトは先ず僕を床に置いたから、事情の説明を始めた。


「みんなの時間を重要だから、俺は要点だけを説明する」


「アリス」


「はい」


空があの子の写真が映んでいる。


「厨房で手伝いしているこの子が行方不明の時、俺は月の聖女軍団長直属の優秀な追跡犬と共にその子を拉致した二人組を見つけた。そして救出できた。今この子はこの船の医務室に寝ている、支援兵科長でありながら優秀な医師である北上さんの診断によると、問題ない。」


あの、今更だけど、本当に各国要人の前で敬語を使わずいいの?それに優秀な追跡犬は僕の事?ちょっと照れしちゃった


「兵科長」


「何か吐いた?」


「えど、ニンザスに栄光あれしか言ってなかった」


画面中のロックオンが残念の表情をしている。その後ろにいるのは縛っている人、見覚えがある、カミトが倒した二人の一人だ。


「そんな…」


会議場にいる一人が信じられない顔をしている。外見は何処の女王っぽい。


よく見たら、あの人の前にあるネムブレイドがリズ・レカーライヴズを書いてある。


つまり彼女はレカーライヴズの女王?


「リズ女王陛下、どうなさいましたか?」


「あれは織姫の護衛を担当する者だ。」


「念のため、赤城さん、それは誤解ではないだな」


「うちも二人が倒れた、そしてその服を見れば分かるだろ」


「ワーッ!」


ここで吠える必要だと感じた。僕も見た事実だから、迷いはない。


「確かに死亡神教の服。余の知る限りではこの異世界から来た援軍たちはまだこの聖地から出なかった事はず、この事件は説明してもらえませんか?レカーライヴズ王家導師エド・リチャルソンよ。」


もう一人の中年女が高く言い方でエドに質問した。そのネムブレイドはカノン帝国国皇リンダ・カノンを書いてある。


「導師には関係ありません、これは女王である私の責任だ」


「ちょっと失礼、カミト、何か言いたい事でも?」


凛は場の中で立っているカミトの表情を気付いた。


「責任帰属の話はまだ早いぞ」


「どう言う事?」


「さっき女王陛下はその犯人たちは護衛だと言った、でもこの二人はその得体が知らない宗教の服を着替えていた、その上で拉致された女の子は少し外傷だけ、飲まされた薬も無害の類、つまり犯人たちはこの子を何かの用がある、だからできる限りその子に傷ついてなかった」


「織姫に連絡できますか?」


「アリス」


「はい!」


ただ呼んだだけで、アリスは画面を医務室に移転した。今画面はしっかりその子の様子を映んでいる。


「よかった…」


ほっとしたリズ女王陛下でした。


「ではさっきの話を続き、この子に用があれは、きっとまた来る」


「どうすればいいの?」


女王陛下は絶望しているようだ。方法はいくらでもあるが、確実に脅威を消滅できない。


その死亡神教の勢力は裏で大き過ぎから、徹底片付けられない現状になった。 


でも潜入された奴には神龍たちの力で察する事ができる。


「あの、失礼だったらごめんなさい、娘の護衛を頼みたい」


やっと何か掴んだリズ女王陛下はカミトに見て言った。


「母親だとしても、この反応は国の主として認められないわ。聖女聖上たちと同じ世界から来たでも、無闇に信用できん」


もう一人の女性はリズ女王を責めるように言っていた。ネムブレイドがヘぜリンク王国女王って書いている。この世界の統治者は女性だけなのか?


「彼は娘を救った、そして後処理もしっかりしていた。アイシュヤ様の分身である月の聖女聖上様もこの人に信用している。だから頼みたい」


「カミト…」


シンは何か言いたいようだが、この場合でシンには発言難い。


「隊長、どうする?」


カミトは凛に聞いた。


「ちょうど良いではありませんか?」


「え?どう言う事?」


僕だけじゃない、みんなも凛にその疑問がありそうだ。


「では私が説明します」


凛は場の中に降りた。


「ただ守勢にはこの戦を勝てません」


「ではどうする?」


「全軍進攻って、無理に予想できます、となると、少数精鋭で敵本陣に潜入しかありません」


凛が提出した戦術は簡単だが、うまくいけば、有効な戦術なはずだ。


「そうか、そう言う事ですか」


エドが納得した。


「さっきの話によると、アースからのはカミトさんですね」


「その通り、俺はグラムで行く」


「確かにその強い力がいれば心強いです。ではザッドからのはこの私が参ります」


「導師様、それはいいですか?」


リズ女王陛下は心配そうな顔をエドに見ている。


「遠い世界からのアースは最強の戦士を出すのに、危機がある私らはその釣りを合わないといけません」


本当に導師っぽいセリフを言った。


これも理解出来た、このような気高い人だからこそ、死の騎士の呪いからザッドの総司令に至る故だ。


「リズよ、自分のお父様を心配している気持ちは理解できるが、この場合、その任務を担当できるのもエドしかない。そのカミトとやらの戦闘力、あの日の戦いとあなたの娘織姫を救出の腕、わたくしはカノン帝国の代表として、彼らを信じます」


「それは感謝の言葉ですね、国皇陛下」


エドは女王陛下のお父様?


「国皇陛下、ご訂正いただきたい、この私はあくまで王夫の父親でしかありませんので、女王陛下のお父様に言われた事実に無礼な事です」


「そうね、すみませんでしたね」


軽口でその事を流れた。


「では今日の会議はここまで、参加してみんな様に敬意を表します」


「親父、本当にあなたが突入するなのか?」


散会した後、将軍っぽい青年がエドに質問しに来た。


確か、女王陛下の隣の席にいた人だ。


「アースのみんなに応じるにはそれしかない。」


「けどよ、アースにはもう一人の時雨がいる、俺らは親父しかいないよ、トップと言える戦士は。」


「シェルフィーとロティヴァンがいる、それにファランディナも、俺がいなくても大丈夫だ。」


「でもレカーライヴズには!」


どうやらこの話によると、エドが言った人たちはレカーライヴズの人ではない。

 

「今はレカーライヴズの未来より、ザッドの未来が大事だ」


「親父!」


「俺が決めた事だ、これ以上お前と話す気はない」


「親父!俺の気持ちを無視してもリズの気持ちは!今の親父は彼女にとっては不可欠だ!」


「だからお前がいる。レッド、この身はしばらく生き返ったとしても、俺は己の死に場所を見つけたい、メインとシンイン、お前の母親たちは俺を待っている」


「でも!」


「言いたい事はわかる、だから俺は最後までこの世界を守り抜きたい」


「レッドと言ったな」


そこでカミトは親子の会話に介入した。


「はい、レッドです、娘を救ったくれて、感謝します」


「君も戦士だったら、覚悟が出来た戦士を止める方が失礼だと思わないか?」


「グ⋯⋯」


「導師様…」


女王陛下もとても心配そうな顔をしている。


「その話はもうよい。カミト、よろしく」


「こちらこそ」


カミトとエドは握手した。


「では行動する前に、君に織姫と一緒にいたい、その間俺は残っているの隠した奴らを片付ける。」


「それは俺の隊長と妻が同意してから」


「わかった。その気持ち俺も理解できる」


変な状況でこの二人が一番重い責任を背負う事を決めた。




   


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ