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白の代行者

お待たせしました

 「カニンガン」


 少女の肩に停まっている鳥が私を呼んでいます。ざっと滑稽に見えるのだが、その鳥の正体は神龍の寒氷龍ヘイセイプライ様ですから、私はその召喚を応じないわけがありません。


 はっ!


 「お嬢様、申し訳ありませんが、少し離席させていただきます」


 「え?何かあったの?」


 「ご心配なく、すぐ戻り致しますので」


 「え?え?」


 麻奈実様はまた驚いたうちに、私は既にヘイセイプライ様が指定した場所へ駆け出した。これは仕方ない、麻奈実様の楽しい時間を邪魔するわけにはいかないのだ。


 ご挨拶は遅れてしまったな。みんなさん、こんにちは。私は白の聖女麻奈実お嬢様を仕えるカニンガン=ライオンと申します。一応白の聖女軍団の長を担当しましたが、聖女様と共にアースに帰ってきましたから、それも無用な肩書きになりました。


 え?どうして本来の生活を放棄して見知らぬアースまで来たのかって知りたいと言うのか?それは聖殿騎士の半分は僧侶だから、神を仕えればそれは本望だ。お嬢様は我が神に選ばれた聖女、つまりお嬢様を仕えるのは神を仕えるって事だ。


 おっと、話が逸らしたな。とりあえず、私はさっきまでお嬢様の後ろで控えて、一緒に黒の聖女たちの演出を楽しんでいたが、どうやら寒氷龍ヘイセイプライ様は何かを察知したそうで、私に確認することをさせられた。今の私はお嬢様の執事だけではなく、護衛でもあるのだからな。


 『カニンガン、シアンシャズからの通報だ。相手の心音からは慌ていると判断し、敵じゃなさそうのだが、油断するなよ』


 はっ。


 私はヘイセイプライ様に認められて、ヘイセイプライ様の鱗から変化した神龍剣を受領したから、ヘイセイプライ様はこうやって剣を通って私と通信できます。しかしシアンシャズ様はそれをできないから、ヘイセイプライ様に伝言させたわけだ。


 そしてシアンシャズ様と言えば、彼は音の権能を司る幻音龍であるから、自由自在に聞きたい声を聞き取れるのは朝飯前の事だ。そんなお方から相手の状況を教えていただいたのは実にありがたいです。


 とにかく、今私はヘイセイプライ様が指示した場所へ向かっています。


 場所は会場から離れている、そして灯りもない場所だから、とても暗い。だがそれが私には問題ではない。相手の動きはまるで何かを確認しているようだが、油断はしません。それは俺を欺す行動の可能性もあるからだ!


 「そうか。あの騒音はやっぱり何かの会場からのものか。そしてそこのお前は俺の存在を察知してから、俺の事を確認しに来たわけか」


 どうやら俺の隠密行動はカミト殿に教えてもらおうの方が良さそうだな。まだ相当な距離があるのに、相手は既に私の存在を気づいて、先に私に声を掛けてくれた。思わず、私は剣を構えた。


 「待って待って、俺は敵意がない。むしろ今俺もなんてここにいる事がさっぱりだ」


 確かに慌てているように見えるけど、私は言葉だけで相手の真実を確認できないから、素直に神龍様たちにお助けをお願いした。


 『大丈夫だ、どうやら彼も本当に混乱しているそうだ。が、油断するなよ』


 わかっています。確かに混乱しているように見えるけど、相手の服はどう見ても貴族にしか見えません。


 「動くな。まずは手前の名を乗りたまえ」


 少し高圧な態度で相手を命令するのは主導権を掴む為だ。副官のイロヤにはよく注意されたが、あそこはヘイセイプライ様たち神龍だけではなく、赤城殿たちもいるから、例え私がここで何かあっても問題はないだろ。


 「もちろん乗りますよ。しかしその前に、その危険なものを収めてくれないかな?」


 もちろん納めろうとしない。神龍の鱗から変化した剣は神龍の力、或いは特性を持つから、魔法の杖のように使える。そのおかげで、本来魔法を使えるはずがない私でも使えるようになっている。もちろんファランティナ様のように大魔法を容易い使うのはさすがに無理だが……


 「わかった、わかった。まずは名を上げよう。俺はチャルス、チャルス=ブラン。ファンス皇国の候爵だ。ではそちらは?」


 『気をつけろ、彼は何かを黙っているようだ』


 ヘイセイプライ様、ご忠告、感謝いたします。


 だから私は剣を構える姿を維持している。


 「いいいいやああああああああ!」


 突然上がった女子の悲鳴、私は一瞬構えを解けてしまった。


 「あの声は⁉︎」


 うん?てっきり相手はこれを機にして逃げようとすると思ったが、なんて相手は私より緊張しているのか?


 「失礼する!」


 チャルスと言う男は私より先に声の方向へ走り出した。どうやらあの悲鳴は彼と関わっているそうだ。とりあえず、まずはヘイセイプライ様に許可を取ってもらおう。


 「ヘイセイプライ様、私は追いかけたいのですが……」


 『許可した。私もあの悲鳴を気になっているからな。冷静に行こう』


 了解致しました!


 「いやあああああああ!」


 そして悲鳴の現場で、私は初めて熊という生物を見た。


 「やっぱりあの悲鳴はリエラののか!しかしあの巨大な生物はなんなんだ!」


 熊を知らない?もしアースの人であったら、熊を知らないのは不自然すぎるのだ。


 「チャルス様⁉︎なんてここに⁉︎それより、どうかお助けください!」


 そうか、知り合いだからか。あ、考えるのは後で、今は彼女を助けないと。


 ヘイセイプライ様、私は攻撃します。


 『気をつけろ。お主は私から鱗の剣をもらったと言っても、熊は容易い倒れる相手ではないぞ!』


 もちろんわかっています。だから私は……!


 「氷よ、我が剣と共に舞い上がれ!」


 「ガオオオオオオオ!」


 「それは魔法というものか⁉︎」


 「た、助かったの⁉︎」


 ヘイセイプライ様は冷気の権能を持つ神龍ですから、ヘイセイプライ様の鱗から誕生した剣も少しその力を持っている。


 熊の外皮は厚い、そして力が強くとそれなりの速さを持つと教えられた。私の最初の攻撃は彼の行動を阻止する意味も含めているから、今彼は氷に包まれたから行動不能になった。しかし好機に見えるのだが、私の勘が私の行動を阻止されたのは一体……?


 それなりの経験を持つ戦士としては勘を無視するのはいけない。


 「おい!新手が出てきたそうだ!」


 そのチャルスからかけられた声で私も気づいた。どうやら新手のは目の前のこいつの伴侶だそうだ。


 「私が相手する間に、あの嬢さんを助けるか?」


 「わかった、騎士の栄誉を賭けて、お前の努力を無駄にしない!」


 なるほど、騎士だったのか?振る舞いから少し予想したけど。まあ、それより、今は目の前の事を専念せねばな。


 「では!」


 ヘイセイプライ様。


 『わかっておる。人を助けるのは最優先事項だから、思い切りやれば良い』


 感謝します!


 「少し物足りない気がするけど、これは仕方ない。お二人さん、これから見た事は他言無用でお願いする」


 「?」


 うん、やっぱり理解してもらえないか。まあ、それは当然であろう。


 何故なら、今私がやる事も私自身の理解を超えているからだ。


 剣を構えて、そして大気の中にある素子を剣に集中し、攻撃の意念を込める。


 今だ!


 「絶対零度空間(アブソリュートゼロ)!」


 唸った言葉は周りの空気まで凍結して、区域内の全ての活動を許すことをしない。


 「これは凄い!リエラ、俺はキャッチするから、跳んで!」


 「わ、わかった」


 女性は男の話を聞いたら、自分の姿を少し調整し、跳んだ。


 「よし!」


 うまく受けたようだな。


 パリ パリ


 氷が解けている音が聞こえた。まあ、これも当然だろ。私が不甲斐ないのも原因のだが、ヘイセイプライ様ほどの力もそうやって容易い再現できるわけがないからだ。まあ、人助けの時間をもらったから、これは良いとしよう。


 「おい!これからどうする⁉︎」


 男子は私を質問された、もちろん今答えはただ一つ。


 私がこいつらの足止めをする、貴君たちは先にあの会場の方向へ!


 「い、いいんですか?」


 女子は私を心配しているようだが、私は大丈夫ですって返事した。


 なぁに、異種の方が遥かに手強かったからな。


 「その異種とあらは何かのは知らんが、礼を言う。では行こう、リエラ!」


 「Yes,for your honor」


 え?そんな言語は初めて聞いたではないけど、その返事のやり方は初めて聞いたものだ。


 よし、とりあえず距離が空けてもらった。


 熊よ、貴君たちのせいではないが、我が主様の安寧のために、ここで消えさせてもらおう。


 ガオオオオオオオ


 当然のように、そのまま降参するわけがないから、二頭の熊は咆哮で私を返事された。


 氷よ、我が剣と共に敵を吹き飛ばせ!


 私は再び剣技を発動した。しかし敵の数が増えたから、私は牽制されながら、攻撃された。


 所詮はただの獣に過ぎん、力任せ単純な攻撃は普通の相手に通用できるかもしれんが、この私には通用できるわけがありません!


 氷よ、我が敵の足を止めよ!


 もう一度氷で熊に降った。熊の全身を包まれられるほどの氷を足に集中して固くさせて、いくら熊の力でもしばらく移動できなくなった。


 ガアアアアア!


 好機と見えるから、私は攻撃しようとする時、もう一頭の熊は前に出てきた。身長は少し低い、そして少し痩せるように見えるのは雌からだろ。


 「来い!私は白の聖女麻奈実様を仕える白の聖女軍団長、カニンガン=ライオンである!」


 私の剣は自然に攻撃軌道を乗って、相手の爪攻撃を迎撃した。しかし所詮ただの獣、神龍の鱗から作った剣と対抗できるわけがない。だから私の剣は雌の右前足を斬り落とした。


 おっと、それでも連続攻撃をするつもりのか?その傷みを耐える根性を讃えよう。だが、既に平衡を失った君には、もはや私を命中できる可能性がない!


 おそらく僧侶として最後の慈悲心なのかな?私はできる限り苦痛させない彼女の頭を斬り落とした。


 これを見た雄の方が全力咆哮して、その咆哮から恨むを感じられた。しかしさっき全力で氷で彼の行動を封じたから、彼を待つのは同じ末路しかない。


 せめてこの私がいい来世を祈って上げよう。


 「……これはどう言う事?」


 熊を討伐できたとは言え、事件はまだ解決できていないから、私は熊たちを軽く弔いだ後、さっきの男女を急いで追いかけた。そして私は彼らが制圧された事を見た。


 彼ら二人を制圧する人たちの服から、どうやら赤城殿たちの警備部隊も出動したらしい。まあ、大和殿と大井殿たちもいるから、警備をしているのも当然であろう。つまり私が彼らを会場に行かせたせいで、大和殿の警備隊に侵入者だと思われて、制圧したという事か?これは私の誤算でしたな。


 「杉原家のライオンさんですね。報告します。この二人は無闇にライフ現場を接近しようとしたので、万が一のため、制圧したのです」


 私が来た事を気づいて、警備隊の小隊長が私に報告してくれた。


 ああ、すまん、この二人が会場に接近しようとしたのは私が言ったからだ。だから彼らを解放してほしい、今から私自ら彼らを監視するので。


 「これは失礼しました!おい、聞いたか⁉︎そして待機してる医療班の奴を呼んでくれ!」


 どうやら少しでも衝突が起こしたそうで、しっかり観察したら、二人はかすり傷が多数ある。


 「彼らも自分の役目をこなしただけ、そしてこれは私が先に連絡できなかったのも原因であったから、どうかお許していただきたい」


 解放したから、私は男子に声をかけた。


 「まあ、いきなりどこの見知らぬ奴は警戒区域を勝手に入ったら俺も同じ事をするだろ、別にいいぞ」


 男は分かる人ってよかった。


 「そうやって言っくれてて本当に感謝します。はい、どうぞ」


 さすがに女性が地面に伏せばなしのは良くないから、私は彼女に手を貸した。


 「ありがとうございます。しかしここは一体……?」


 女性は私に礼を言った後、不安な口調で疑問を口にした。


 『カニンガンよ、悪いが、まずはあの二人を屋敷まで案内してくれ。こっちが終わる次第、カミトたちを連れて行くから、それまでの監視はお主に任せた』


 はっ。しかしヘイセイプライ様、この件はまずお嬢様に報告する方が良さそうだと考えますが……


 『無論、だがそれは演出が終わったからの事だ。今はお嬢様の興を削るにはいかん』


 はっはー!


 「質問はいいですかな?」


 あ、はい、どうぞ。


 私とヘイセイプライ様との通信が終わった後、男子が私をじっと見ている。


 「さっきは誰かと連絡していたようだな?俺らをどうするつもりか?」


 どうやら男はただものではなさそうだ。多分警戒しているから、目つきは少し凶悪になっている。しかしいきなりヘイセイプライ様の事を教えても信じもらえるわけがないだろ?


 「さっきは上司と連絡していただけです。そして屋敷への許可をいただきました。これからは案内しますので、こちらへどうぞ」


 少し考えた後、私は思い付いた言い訳を言ってみた。嘘はないから、多分これ以上の警戒を立てさせることはないでしょう。


 「わかった」


 あの二人はお互いの目を見て、そして同時に頷いた後、大人しく私について来た。


 これはよかったな。




=====================


 ここは何処か⁉︎


 遭遇した人間と言語が通用できるのは一安心できるが、何故俺はこんな場所に……⁉︎


 自己紹介が遅かったな。俺はチャルス、チャルス=ブラウン、ファンス皇国の候爵だ。


 そう言いたいのだが、俺のもう一つ肩書きは、黒光(ブラックライト)の英雄騎士だ。


 「ブラウン様の最も有名な称号は『皇国神槍』、或いは『死を呼ぶ騎士』なのでは?」


 今この俺をツッコミしたのはリエラ、リエラ=フォードだ。爵位を持ってない平民だが、さっきの会話からも知ってるだろ?こいつはそんな事を全く気がしない奴だ。


 先に言うけど、なんて死を呼ぶ騎士と呼ばれている俺もさっぱりわからんだぞ。


 「それはブラウン様の国への忠誠心に対しての賛美ではありませんか?」


 俺は英雄騎士としての責任をこなしただけだぞ。


 「だからいろんな悪い人を殺しましたよね」


 ……確かに、これに関しては返す言葉がないな。


 「それより、失礼ですが、ブラウン様はこの事件に心当たりがあるのでしょうか?」


 確かにリエラの言う通りだ、今はこの事件を優先するべきだな。だが悪いが、俺も状況がさっぱりわからないからだ。


 しかしもし俺とお前がここにいるなら、多分あいつもここにいるはずだ。


 「はい?」


 リエラの頭が傾いたけど、俺が言うのはお前の恋人であるあいつだぞ。


 そうだ。俺とリエラはなんの関係もないの他人だ。俺の妻はただの一般人、政治や荒事には無縁なタイプだ。


「こ、恋人なんて畏れ多い事……!え⁉︎まさかエーカーさんも⁉︎なんてですか?」


 俺とお前の共通点を考えてみろ。


 「あ、それなら確かに……しかしもし本当にエーカーさんもここにいたら、危険ではありませんか⁉︎」


 おいおい、あのエーカーだぞ。一番心配不要な奴だぞ。


 「それはそうですが……心配は心配です」


 確かにそうだな。妻もきっと俺を心配しているだろ。俺の先祖はファンス皇国が建国した時、大きな功績を立てたから、候爵の位をいただいた。


 ファンス皇国には、騎士爵と普通の爵位とは別の物だ。一般的には、同じ候爵だとしても、騎士候爵の方が身分が高い。何せ、騎士爵位は武勲でしかもらえないからだ。


だが一般の爵位とは違う、騎士爵位は世襲できないものだ。それは武勲を建てたのはあくまで騎士爵位を受領した本人のもの、子孫が立てたものではないからだ。


 「お待たせしました」


 俺とリエラを監視してる奴は要人を迎えに一旦離れて、今帰ってきたそうだ。


 「あ、あの、凛さん、すみませんが、この場を任してもいい?」


 肩に鳥が停まっている少女が少し恐れてる声で軍服っぽいものを着てる凛々しく女性に声をかけた。


 「わかりました。ではカミト、君はこの近くをもう一度確認してくれ」


 そしてその女性が発令した。


 「アイアイマァム」


 この二人……ただものではない!特にそのカミトと言う奴、俺の直感では一番注意すべきの奴だ!あの凛と言う女もだ!武力が無さそうの代わりに、敵対したらきっといろんな策に弄ばれ死ぬだろ!


 「しかしアリスには残ってほしいのですが……」


 「……」


 「それはいい判断だよ。ではカミト、頑張ってね」


 「ならエミリーちゃん、あなたはしばらくカミトと一緒に行動してほしい」


 今回あの凛はあのカミトの後ろにいる女の子を命令した。何かの芸能人みたい服だが、顔はすっかり一兵士の表情になってる。


 「はい!」


 「では行こうとするか」


 男子は一人の人形を女子に渡した後、後ろにいる女の子を連れて行った。


 それだけでプレジャーがかなり軽くなった、これはあの男の怖さを説明できるだろ。


 「まずは自己紹介をしようかな。私はアリス、ガーディアンス特殊任務部隊、光神信使(ルーズブリューナク)の総隊長、赤城カミトの支援AIです」


 に、人形が喋った⁉︎


 「そして私は大和凛、この星を守るための組織、『ガーディアンス』の第一時間対応部隊、『熾炎天使(セラフィーブリンガース)』の総隊長を務めている」


 星を守るための組織⁉︎なにそれ⁉︎規模はさすがに大きすぎるだろ⁉︎


 「これからはあなた二人にいくつかの問題を質問するので、まずは腰をかけてください」


 その凛の発令はあまりにも迫力を感じられたから、俺は思わず彼女の言いなりにした。










 「やっと全員到着したか」


 光の玉がとある映像を見て言った。その映像が映ったのは、軍服の女性と人形が二人を質問している映像だ。


 「あの三人の光子情報は複雑すぎて、時間をかかりしまいました」


 光の粒子が集中して人の姿になった。女性の外見だが、顔がはっきり見えない。


 「でもなんて転移ではなく、わざわざ再造をしたのですか?」


 彼女は光の玉を質問した。


 「それに極めて低くとは言え、再造は本体の能力を完全発揮できない可能性があります」


 もう一度光の粒子が集中して、同じ女性の外見だけと、髪は長い。


 「これからの可能性を考えると、転移は良くないから」


 光の玉が少し考えた後、二人に答えた。


 「え?」


 どうやら二人は理解できないようだ。


 「リエラはともかく、エーカーとチャルスは家庭を持つ、転移したら、きっと悲しむ事になるだろ」


 光の粒子がもう一度集中して、女性の外見になって答え続いた。


 「それだけではなく、再造の分身だからこそ、新しい出会いに新たな可能性を起こせるのも可能だ」


 光の玉は三人目の女性の話を続いた。


 「なるほど、さすがです」


 二人はようやく理解した。





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