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帰り道 その一

「私たちも外へ行ってみたい」


「……」


みんなさん、こんにちは、ヴィクです。


ロティマス様が目覚めた時、彼が見たのはマドナさんだけではなく、他も大勢の精霊たちがいた。


まさかマドナさん以外もこんなに多い精霊(ほとんど若い方らしいが)が森から出たいとは。


「いいのか?よく誤解されてるじゃなかったのか?」


うん、やっぱりこういう時は超神の前でもダメ口を平然と使ってるロックオンが頼もしい。ロックオンのその一言だけで、一部の精霊たちが考える始めた。


「クニミツは私の面倒を見てくれるよね!」


「待って、なぜそうなる⁉︎」


うん、なんてマドナさんがそうやって言えるのは、僕もさっぱりだ。


「ロックオンの言う通りだ、今はまだ時機ではない」


仕方ないから、ロティマス様はギルガレッシュ様に伺ってみた。そしてギルガレッシュ様からも否定の言葉を言ってくれた。


「だがクニミツよ、マドナの事はよろしく頼むぞ」


「え⁉︎」


てっきりその否定はマドナさんも含めると思ったから、突然に言われたから、国光は驚いたのも無理ではなかった。


「ほら、ギルガレッシュ様もそう言ってくれたから、これからよろしくね、クニミツ!」


「待って待って、なぜこうなる!」


「クニミツと言ったな?これはギルガレッシュ様が決定した事項だ、反論は認めない」


クニミツはギルガレッシュ様に質問したいけど、ルードに阻止された。そしてギルガレッシュは振り向く離れそうとした。


「ギルガレッシュ様!」


「これは既定事項だ!」


この瞬間ルードの殺気、少し距離があるの僕でもびっくりした。あ、あの、そこまでする必要があるの⁉︎


『ヴィク君、悪いが、マドナは君たちに託したい』


え?ギルガレッシュ様⁉︎わざわざ直接僕の脳と会話するとは、これは一体……?


『彼女の性格はああだから、遠くない未来はきっと我が族に迷惑をかけるだろ。ちょうど彼女は国光に好感を持てるらしいからの』


どうやらギルガレッシュ様もマドナさんの性格を我慢できないらしい。


『マーヴェレヴェスだって同じ事をしただろ?』


あ!そう言えば!


『それと同じだ。本当の守るべきものは見失うな』


あ、はい。実際見た事ではないけど、桜たちを待った時、シンもよくカミトと一緒にそう言う任務を行った。まさか裏切った者を抹殺するとは……マーヴェレヴェス様はいいお爺さんだと思ったのに……


『より大きい利益のために、これも必要だ。カミトもそれを理解した上でそう言う類の任務を引き受けただと思う』


僕はそうやって説得されたから、ギルガレッシュ様に頷いた。


でもでも、国光は妻の彩子さんがいますよ!これはと言ってもまずは彩子さんから同意をもらわないと……!


『わかっておる。だがあの二人も伴侶をもつ事をしゃべってないから、こっちから言うのは無理だ』


はい。でもでもマドナさんは素直にこの結果を受けたのも凄いだと思う。


『これも彼女本人の望みでもある』


もしそれは彩子さんに断れたらどうしよう?


『大丈夫だ。私から見ると、ちゃんと話したら、彩子も理解できるだろ』


……それはどうかな……


彩子の性格をよく知ってる僕は心の中でギルガレッシュ様の話を疑っているのも仕方ないと思う。


その後、ロティマス様が外界の状況を紹介したら、なんとか希望者を五人まで絞れた。


「肌色の偏見は容易い翻れられないぞ」


「はい!承知しました!」


残ったのは男性三人と女性二人。誰も覚悟したの顔だが、その黒い肌を見たら、誰でも心配するだろ。しかしギルガレッシュ様も彼らを止められなかったから、ロティマス様もこの結果を受け入れしかなさそうだ。


「何かあったら、いつでもサンタルシア家の扉を叩くがいい」


ギルガレッシュ様と精霊たちからの視線を耐えられなかったようで、ロティマス様は仕方なく面倒を見る事を約束した。まあ、あのサンタルシア家だから、多分大丈夫だろ?


「では俺たちも帰るか」


荷物はまとまった時、ロティマス様はそう宣言した。


「アリスちゃん、これからよろしくね!」


「……よ、よろしくお願いします」


アリスがマドナさんの事を聞いたら、少し時間をかかってようやく理解が追いつけた。


まあ、ギルガレッシュ様の言う通り、国光が自ら彩子の事を言うまで、僕も黙っておこう。




既に通った道と言うべきか、或いはロックオンと国光がいると言うべきか、精霊たちの里の森から出たまで、危険と言える危険はなかった。


ロティマス様の探査魔法も相変わらず凄かった。


「へい〜役立たずと思ったけど、それなりの魔法使いだったか」


森から出た時、マドナはいきなりロサナに悪口っぽい声をかけた。


僕も初めてロサナさんが活躍したところを見た。


ロティマス様が魔法でロックオンたちを支援して戦った時、僕たちの防衛魔法はロサナさんが頑張って張った。


「ロサナさんは我が帝国の魔導子爵、そして良く冒険者と一緒に依頼受けた者だ」


「へい〜」


少しギルガレッシュ様がマドナさんにこんな処置をした理由を理解した気がする。


「公子閣下!」


とある村にやって来た時、そこの村長はすぐロティマス様と会いたいと申し込んできた。


「公子閣下あああああ!ご無事でよかったですすすすああああああああ!」


えっと、これと言う事?なんて村長さんはロティマス様を見たらいきなり号泣になったのは一体……?


「ああ、精霊の森に入った前はこの村で一晩邪魔したな。そこでその村長に猛獣狩りを頼まれて、そのままマドナと遭遇したから報告ができなかった」


僕の疑問を気づいたから、ロックオンはこっそり説明してくれた。


えっと、そこまで泣くほどなの?


「ぼうずは公子、これはそこの村長も知っている。もしぼうずがここで何かあったら、責任を問われるだろ」


あ、貴族のルールってやつか。


ロックオンは僕に頷いた後、変な挙動を取った。


え?なんてロックオンはわざわざ隠そうとしているの?誰かを避けてるのか?


「実は、先輩がこの村で情報探すをしたの時、とある人妻に口説くっぽい事をした。そして今その人妻があそこでこっちをチラチラ見てる」


ロックオン……


僕だけではなく、国光の説明を聞いたロサナさんも厳しいの目でロックオンを見ている。


「……まあ、そのお陰で私たちは新年の祭りから多い食材を貰えたから、今回は許してあげる」


えっと、ロサナさん、なんてあなたが?


「みんな、ちょっとこっちへ」


どうやらロティマス様と村長の相談がやっと終わったようで、ロティマス様は僕たちを呼んでいる。


「とりあえず猛獣は討伐された事を村長に伝えた、今晩は宴会だそうだ。まあ、元々この村で一晩泊める予定だからな、むしろ好都合だ」


「つまりと言うと?」


ロティマス様に真っ先に質問したのはロックオンであった。


「なぁに、俺たちの任務が終わったから、少し羽を伸ばすのも悪くない」


「つまり休憩って事か?」


「ああ」


「わかった」


ロティマス様の意思を確認した後、ロックオンはそのままベットを横になった。本当に疲れただろ。まあ、危険と言える事はなかったが、それもロックオンたちの高い戦闘力のおかげ、つまりロックオンと国光の体力が大幅消耗したって事だ。


「本当に凄いな、寝られる時はすぐ寝られたなんて」


マドナさんはロックオンを見て呟いた。


それ、皮肉な言い方か?


「うんうん、単純に凄いだと思うだけ。だって、この村の村長から厚意をいただいてこんないい屋敷を貸してもらえたとは言え、見知らぬ環境ですぐ寝られるような神経あたしにはないよ」


その言い方、やっぱり皮肉だよね!


「そこは大丈夫だ。先輩は既にこの村の情報を全て把握できたから」


そう言えばさっきも言ったよね、この村で情報探すのはロックオンだったって。


「それにさっきの森で全ての注意力を索敵に使ったから、そのまま寝た方がいい、これもこれからの旅のためにな」


国光はロックオンに弁解した。それを聞いたマドナさんは国光の話に頷いた。


まさかこれもギルガレッシュ様がマドナを国光に任した理由なのか?


「ではアリスちゃん、私たちも何かを買いに行きましょう」


「はい!」


「ではヴィク、彼女たちの護衛は頼める?」


え?僕?


ロティマス様はいきなり僕に声を掛けてくれたから、ちょっと反応し遅かった。


「ロックオンとクニミツには疲れたからな。それに……」


あ、ロティマス様の目はほんの少しの間はマドナに向いた後すぐ離れた。


えっと、なんとかロティマス様を理解できる。


わかった、僕に任せてください。


「ああ」


ロティマス様は僕に親指を上げて見せた。


「ヴィクちゃん、よろしくね!」


アリスは優しく僕を抱き上げた。


ワーッ!

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