精霊族の役目
みんなさん、こんにちは、ヴィクです。
桜の独断で、僕は再びロティマス様と一緒に冒険する事になった。
前回はチャルナウがいたから、交流には問題がなかった。
でも今回は魔法が使えるロティマス様と、最高級戦闘兵の二人がいるから、それ以上の心配がいらなさそうだ。
「まあ、その、とりあえず紹介しよう、この子はヴィク、アースの犬と言う生物の一種で、デゥカラガン様の加護を持つ、そしてシン様のお供だから、失礼しないように」
ロックオンと国光は元々僕の事をよく知っているから、ロティマス様が僕の紹介をした相手は、女性の二人と精霊族のみんなだ。
「帝国魔導軍団に所属の魔導子爵、ロサナ=ブリキットです。そしてこの子はアリス、よろしくお願いします」
あ、はい、よろしくお願いします。
え?なに?確か、アリスだよね?
「ああ、そう言えば、さっきギルガレッシュの爺はアリスに用があると言ったな」
えっと、ロックオン、あの方はどう言ってもはこのザッドの星の制裁者だから、もうちょっと敬意を持つべきでは?
「ヴィク君よ、それは無理だな。この前私の言い方が間違ったのせいだからな。ひとまずそれを横に置いて、そなたたちはこの子に関して、どこまで知っているのか?」
ギルガレッシュ様は僕に説明してくれた後、ロティマス様に向いた。
あ、僕は来たばっかりだから、あの子に関して、さっき聞いた名前以外はさっぱりだ。
「はい、私の同僚であるカーナの話によれば、この子は半精霊である事は知っています」
え?まさかこの前カーナさんの緊急帰還ってのは、ロサナさんのところへ行ったのか?
「そう言えば、俺と国光を治療するために、カーナさんが来ただな」
治療⁉︎カーナさんを呼ぶ必要があるというのは、まさか重傷だったのか⁉︎
「ああ、俺の方はほとんどかすり傷だったが、先輩の方は幾つかの骨が折れたそうだ」
おおおおおい!そこまで重傷だったのは聞いてなかったぞ!それにそこまで重傷だったら、カミトはお前たち二人を呼び戻すのはずだろ⁉︎
「確かに帰還命令が来たが、俺は断った」
えええええ⁉︎ロックオン⁉︎それ本気か⁉︎
「さっきも言ったはずだ。俺と国光が受けた依頼はまだまだ終わってない、中途半端のところでやめるのような不格好な事、俺はやりたくねえ」
「俺も先輩と同意見だ。受けた依頼はちゃんと最後までこなしないと、最高級戦闘兵の誇りは泥を塗ってしまうからな」
国光まで……!よく見たら、かすり傷だったと言ったけど、残った傷跡はまた見えるよ!もし彩子さんと斎香さんにこれを知られたら……!
僕はそう言い出そうとしたところに、国光に口を塞がれた。
ううううううううう!
「俺たちの事はひとまず横に置いて、今はアリスが優先だ」
あ、そうだった!さっきは驚きすぎて、すっかり忘れてしまった!
「まずはなんてここの精霊たちが黒い肌になっている事から説明しよう」
ギルガレッシュ様が説明するの態勢になったから、ロックオンたちもしっかり座るになった。
「君たちの知ってる通り、私、ギルガレッシュは星の制裁者である。つまり、この星の荒事は私の管理範囲になっている。しかしいくらなんでも私は超神とは言え、異種と言う破壊生命体が現れた事に対して、すぐ限界を感じてしまった」
「しかし私が聞いた事によると、この星があまり異種が出ていなかったのはずです」
ロティマス様がそう言ったなら、本当の事だろ。
「それは私が守護者と言うシステムを運用できたからだ」
え⁉︎
僕だけではなく、ロックオンと国光もギルガレッシュ様の話に驚かせた。
「守護者⁉︎」
多分ロサナさんたちにとっては聞いた事ない言葉だから、全く理解できない顔になっている。
「アースのガーディアンスはいつから建てた組織だと、知ってるか?」
突然、ギルガレッシュ様はロックオンと国光に向かって質問した。
そう言えば、確かに遥か昔から建てたと思ったが、いつの事は全くわからない。
「君たちが守護聖剣と貫雷魔剣を呼んでいる人形兵器、それはいつにアースに来た事は?」
あ、はい!これは知ってます!アースの今から六千五百万年前です!当時の生物の絶滅の原因にもなってしまいましたって!
「ええええ⁉︎あれはそんなに昔の事ですか⁉︎」
ロックオンと国光も僕と同じ答えを言ったから、そのルードを含めて、誰も信じ難い顔になっている。まあ、それもそうだろ、まさかそれほど強力な兵器がそんなに前から存在してたなんてね。
「あの時から、マーヴェレヴェスは超神の身で、任された星を守る切れないと認識した。考えた結果、彼は他の超神の意見をまとめて、守護者と言う組織を成立した」
なるほどーーって、そうじゃなくて、まさか組織自体もそんなに前からだったの⁉︎
「君たちの知ってる通り、異種は本能的に光子の力を追いかける。そして滅亡したサタンだけ光子と言う根源の力を触れてしまって、聖剣と魔剣と言う光子兵器を作ってしまったこそ、サタンが異種に滅びた原因だ」
「しかしそんな強力な力を持てば、異種と戦えるのはずでは?」
国光の質問は当然だな。
「サタンは今のアースより何倍も科技が発展したから、人々が自分の体の動き方すら忘れてしまうほどだったから、聖剣と魔剣の性能が高すぎて、サタンがそれを操縦できる人が存在し無くなった。
えええええええ⁉︎
「君たち今が考えている事私も理解できないはない。確かに誰が聞いても同じ反応になるだろ。まさかこんな可笑しいな原因で星が滅亡したなんてな」
確かに可笑しいだけど、本当に笑った人がいない。だって、聖剣と魔剣の力を見たら、誰もサタンの凄さを理解できるだろ。
「話は少し遠回してしまったな。とりあえず、マーヴェレヴェスからその守護者の事を聞いたから、私たちもこの星で同じ事を試した」
話の後、アルヴィス様はギルガレッシュ様に頷いた。
「だがこのザッドには聖剣と魔剣がないから、あまり異種に狙われる事はなかったのはずだろ?」
そうだね、シンの言う通りだ。サタンやアースはともかく、光子兵器がないこのザッドは異種にとって、いい目標と言えないだろ。
「万が一の時を考えるこそ私たち超神の役目だ。そのため、私は精霊族の族長になって、アルヴィスたちは聖殿騎士団の要職に居るようにしていた。超神だから、外見を変えるのは簡単ではないが、できぬ事ではない」
ギルガレッシュ様は自分の長い耳を指して言った。うん、同じ超神だけど、アルヴィス様は全く人間と違わないの外見で、ギルガレッシュ様の精霊耳はとても目に付く特徴だ。
「でもなんて精霊族なのですか?」
ロサナさんからギルガレッシュ様に質問した。そう言えば、確かにこのザッドでは、汎人種族は七つだと聞いた。魔族を除いても六つのうちになんて精霊族?それに力の強さなら巨龍族の方が……
「精霊族の古き信仰は、この星を守る事は精霊族の使命だから、超神である私の目的と彼らの信仰がぴったりだから、私は精霊族を選んだ」
「はい、仰る通りです」
ギルガレッシュ様の話を聞いた精霊族のみんな誰も片膝で地に突く敬拝した。
突然すぎると思ったが、ギルガレッシュ様は超神だからこれも仕方ないよね。
「道理で精霊族はよく他人より上の意識をしてたわけですね」
どうやらロティマス様は精霊族に対しての印象はあまり良くなさそうだ。
「お前のその顔を見たら、よくこの世界が半精霊がいるとはな」
ロックオンの話は全くだ!よくそんな気高い精霊は他の種族と通婚したなんて……
「他種族との通婚、遥か昔の時、それは精霊族の禁忌だった」
「でもサンタルシア家のご先祖様、テレシア様は禁忌の子に見られたとしても、依然この世界を守るために自分の力を振る舞った」
「それは私たちの先祖たちを遥か超えていた力、このザッドの守護者気取り私たちの古き考えを壊されました」
「私からその禁忌は禁忌ではない事を宣言しても良いのが、これは精霊たち自分が覚醒しないと改正できない事だから、私は放置した」
多分自分の先祖たちと関わったから、周りの精霊が一々説明してくれた後、ギルガレッシュ様は結論を言った。
「それで、なんてここの精霊は黒い肌色のか?」
ロックオンの質問、確かに気になる。僕が聞いた精霊の外見は、ほとんど白いの方が多い。しかしここの精霊は全く違う。あ、まさか暗精霊っていう⁉︎
「実は、ここにいるみんなも伝承の通り、明るい肌色であった」
え⁉︎過去式⁉︎
「異種に汚された月が落下したせいで、私たちがこうなってしまいました。よく他の人に新種の悪魔に誤認されてしまって、ギルガレッシュ様は私たちをこの森に集中し保護してくれました」
「そして彷徨っていたわしを拾われて、接近しようとした悪意を持つ奴の排除を任された」
「よくルードのおじさんがあっさり受け入れたな」
「小僧こそ、まさかサンタルシアの嬢ちゃんと一緒になったとはな。三人の誰か?あ、きっと次女のファランディナだろ!小僧と彼女は同級生だったからな」
よく考えれば、ロディヴァン様とルードは同じあの邪神ニンザスを仕えた邪神騎士だったよね?今のように一般人のように間話をしているなんて、本当に妙な光景だね。それに、もしロディヴァン様とファランディナ様はそんな関係だったら、ルードが一発当たったのも怪しくない事だ。
「ルードさん、もしよければ、それについて、詳しく教えていただきたいです」
やっぱり自分の両親のことを知りたいのだね!
「そうだな、どこから語ろうか」
「待って、そんな事より、さっきは聞き逃せない話があった。ギルガレッシュ様、さっきは落下の月だと言いましたよね⁉︎」
ルードが語ろうとした時、シンに中断された。えっと、
「そうだ」
「異種に汚された月、そしてその月が落下してしまった……つまり精霊たちが黒い肌色になってしまった原因は、俺ら『光神信使』の総隊長のせいか⁉︎」
シンの質問で、ようやく気づいた。その黒い月を切り開いたのは極光神剣で、操縦者はカミトとエドであったよね!
ええええええええ⁉︎つまりここの精霊たちは黒くなっているのは全てカミトとエド様のせいと言うのか⁉︎
「これは……知りたくない情報だな」
ロックオンと国光が同時に苦笑い表情になった。
「心配する必要がない、私は貴様たちの総隊長とエドを責めるつもりはない、むしろ感謝すべきだ。何せ、その黒い月を放置してしまったら、今このザッドもサタンのように滅亡しただろ」
ギルガレッシュ様が責めないと宣言したら、ロックオン、国光、そしてシンはほっとした。
「もう少し私たちを信じてほしい。この星を救った結果に対して、これはあくまで些細な問題に過ぎない」
アルヴィス様もカミトとエド様を庇おうと言った。
「だが一つだけお願いしたい」
「なんだろ?」
突然ギルガレッシュ様からのお願い、ロックオンは少々驚いたそうだ。
「この事はカミトに教えないてほしい」
「え?なんて?」
確かにそこは聞きたいだよね!
「月の欠片が起こした災難だけで、もう十分彼の心に傷跡を残してしまっているだろ。もしこれを彼に知らせたら……」
うん、多分落ち込むになるだろ。しかしまさかアルヴィス様とギルガレッシュ様はカミトの心まで顧慮してくれてなんて……
「私たちもその赤城と言う救世主様を怨みはしない。私たち精霊は元々他の種族とあまり交流していなかった種族だから、むしろこれは好都合だ。それに、これは全ての精霊ではない、他に影響されない白のままの精霊もまた存在している。ですからもしよければ、どうかギルガレッシュ様のお願いを同意してください」
ギルガレッシュ様の下でここの精霊たちのまとめ役っぽい精霊の老人がそう言った。
「わかった」
ロックオンは僕たちの代表として、その老人と握手した。




