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熾炎天使

「マスター、剣成さんからの連絡です。至急会議室へ」


「わかった」


「何かあった?」


シンはカミトに質問した。


「聖女たちとお前の紹介会議だ。ついてくれ」


「わかった」


「ワーッ」


「この扉だ。しかし残念だが、この先はペット禁止だ、この子は俺にお預けてくれ」


「お前は会議に出ないかよ?」


「えりながいるから、大丈夫だ」


「えりなって、あの通信兵科長だな。しかしお前のその呼び方、まるで身内を呼んでいるようだ。あのえりなさんとはと言う関係か?」


「俺の妻だが」


「え?お前とあの通信兵科長は夫婦なのかよ⁉︎」


シンは少し覚えがある。えりなさんはとても綺麗に言えないけど、恋に落ちやすいタイプだ。まさかカミトの妻なんて……公私が共にパートナーってことか。


そんな関係でシンは美咲を覚え出した。


実に悔しかった。


なんて彼女を守らなかった。


僕はシンの顔を読む、多分僕の予想に違わない。


「桜から聞いてなかったか?」


そう言えば、確かにあの場にいたの桜さんはカミトの娘って自称したよね。


「それを聞く暇がねえよ」


それもそうだけど。


「とりあえずそう言うことだ」


シンは僕をカミトに渡した。


「ヴィク、少しの辛抱だ、我慢して」」


「ワーッ!」


カミトは僕を撫でているながら歩いている。


「シンは君が病気ないと言ったが、念のため、こちでもう一度確認して貰おう」


「ワーッ」


それも仕方ない、安全は大事だね。


そしてカミトは僕に医務室に連れてきた。


でもここは人間用のだよね。


「レイコ、いるか?」


カミトがド扉の前で誰かを呼んだ。


「あら、兄さん、何かあったの?聖女たちの紹介会議があるじゃないの?あら、この子は?」


カミトより少し若くと見える女性がいた。それより、兄さんって……この部隊の親族は多すぎない?


「こいつは月の聖女のボディガードのペットだ」


「あら、名前は?」


自然に僕の名前を聞くとしたから見れば、どうやら本当にペットを連れるは変なことではないようだ。


「ヴィク」


彼女が僕を撫でている手は僕の名前を聞いた瞬間止まった。


そして僕が見た彼女は信じられない表情をしている。


「俺とあいつの名前は同じ神さまと関連している、そして同じポメラニアンにヴィクという名前をつけさせた、偶然でもやり過ぎだろう」


「お兄さん、それはただの偶然だから、深い考えをやめよう、ね」


「……わかった」


カミトはレイコの意見に同意したけど、彼が僕を撫でるの力は慎重になった。まるで失ったものを見つけたような。とう言う事?


「兄さんは一応幹部だから、会議を参加しなければならないと思うよ。早く行って。この子は私が面倒を見るから」


「わかった」


カミトは僕をレイコにして、医務室から出て行った。


レイコからは少し薬の匂いがしている。それも当然なこと、ここは医務室だから。シンは血の匂い、カミトは火薬の匂い、そしてレイコは薬の匂い。


本当に仕事の差で匂いが違うだな。


「ヴィクちゃん、お兄さんはこう見えても、仕事はちゃんとしているよ、そして実戦はとても強いよ」


それはもう分かっている。実際あのマグナム手銃でゾンビと戦ったのカミトを見た、誰も彼が弱くと言えないだろう。


むしろ強すぎる。


デゥカラガン様の説明がある。


マグナム手銃は威力絶大な武器であること。その威力は骨強化のシンでも無視できない。


だから反動力も強い。強すぎて、普通の人間には使えるはずがない。


カミトのような片手でマグナム弾連射、もし手銃を改造しなかったら、カミトもある意味で人間離れている。


「赤城さん」


一人の女の子が医務室に入った。


「夕立さん?どうしたの?」


「あの、兵科長は後で一緒に昼をするって伝言が頼まれた」


「それくらいAIで通信すればいいじゃないか」


「そして北上支援兵科長は聖女たちの健康チェックを準備しろって」


「そっちの方が先に言うべきだろ!」


「そうですね」


「夕立さん、その子をしばらくお願い、私は準備をするので」


「はい」


レイコは僕をテーブルに置いたから、検査の準備に入った。その女の子は僕の前で座った。


確かに夕立さんと言ったよね。


「夕立マミよ、よろしく」


え?マミ?どこかで聞いたような…


この子からの火薬の匂いが僕に答えた。


あの狙撃兵か!


綾崎家であれら綾崎家に侵攻したい人と戦う時の狙撃兵、確かに桜はマミちゃんと言った。


つまりあの人たちを射殺したのはこの子か⁉︎


怖い、カミトより怖い。


「え?私が嫌われたの?」


マミはとても可憐な表情をしている。


僕は騙されねえぞ!


「ここにいたか。あれ、マミ、その顔はどうした?」


入ったのは一人の男、少し年上と見える。


「グレイド…この子は私を無視してるから」


その少し泣きそうな声を聞いたらマミを見て、確かに泣いてるようだ。


それでも僕は騙されねえぞ!


グレイドと言う男はマミと僕を見て、しばらく考えていた。


そして彼は空気を吸って、答えを見つけた顔になった。


「それも無理もない、君から火薬の匂いばっかりだから」


彼が僕を見る視線は「そうだろ」って気がする。


確かに可哀想だが、あなたは彼女が殺した人の数を知るのか!


「まあ、それも仕方ない、行こう、お昼だ」


「はい……」


明らかに無力な声。


僕に無視されだけでそんなに落ちる程度なのか?


「あら?夕立さんは行ったの?」


レイコが準備できたそうだ。


「あの子本当に変わったね。軍士訓練学校の時はあと少し卒業できない。彼女は生命を奪われることが覚悟していなかった」


でも今彼女は簡単で沢山の人を殺したよ、それは全部ゾンビになったけど。


「ヴィクちゃん、あなたが考えること、多分私は理解できる。確かにあなたなら、匂いでわかるでしょう。彼女はもう立派な狙撃兵になったよ」


怖いよ!狙撃兵とは!


「お兄さんはもっと険しい始まりがあったよ。お兄さんの初撃殺は、初彼女だった」


えええええええ⁉︎


彼女⁉︎


彼女を殺した⁉︎


さすがにそれは理解が追えられない。


「お兄さんとえりなお姉さんは幼馴染だった、とても仲良く幼馴染だった。けど私とお兄さんのお父さんはえりなお姉さんのお母さんと不倫していたことを察し、お互いの両親は離婚した。その結果、えりな姉さんは父の方について行ったから、兄さんから離れた。」


これもかなり切ない事だね。


「それからお兄さんは軍事訓練がある高校に入学した。そして初めての射撃訓練でただ一人で全科目満点を取った」


なんか予想できるだな、シンが言った、手銃で五十メートル以上の交戦はとても困難なこと。その距離で適度に百発百中のカミトは確かにトワイライトレイブンのガンナー「綺礼.ハーデン」より上だ。


射撃相関の改造を受けた綺礼より強い、カミトはどれほどの化け物は見える。


「兄さんはえりな姉さんを失ったと思ったから、あの時兄さんに告白した女の子と付き合うことになった。そして異種来襲、お兄さんは自我推薦でガーディアンスのPAWSを乗った、異種を撃ち落とした」


昔から無茶苦茶してたな、カミトは。


「そのまま自分の絶対才能を知ってしまったお兄さんは、しばらくの考えた後、ガーディアンスに入ることを決めた」


なるほど、そう言う事か。


「あの彼女さんも兄さんと一緒にガーディアンスに入ることになった。二人はそのまま先期訓練を始まった。しかし兄さんは最高級戦闘兵(ランクレッド)だから、訓練ばかりで二人はほとんど会えなかった。そしてとある休みの日で、やっと二人がデートできるようになった」


かなり大変だったな。


「けどその時えりな姉さんがいるところが異種が現れた。それを聞いた兄さんは彼女を捨てて、えりな姉さんを救う為に行った」


それは紛れもなく彼女への裏切ることだな。けどそれでも守りたいなら、責められないな。


「救援は成功した。兄さんはえりな姉さんを基地まで連れ帰った。それを見た彼女さんは怒りに任せてえりな姉さんを攻撃した」


怖い、当然だけど、怖い。


「でもえりな姉さんは兄さんにカバーされた。お兄さんはえりなお姉さんの前に少しでも譲れない事を見た彼女はその怨みで異種に変化してしまった」


だからカミトは人間が異種になれること知っていた。それは彼自身の経験だから。


「私はあの時もお兄さんと違う場所にいたから、つい最近、兄さんがやっとあの時の事を教えてくれた」


そう言えば、なんてレイコさんもこの組織に入ったの?怪しいと思わないの?


「元お兄さんは私もガーディアンスに入ったを知った時、相当怒った。彼が最前線で戦うのも私が普通の生活で生きられる為に。なのにガーディアンスは依然私に手を招いた」


えっと、それは組織が約束を守れなかったって事だよね!


「その時私はまだお兄さんがここにいることが知らなかった。突然消えた兄さんが死んだかもしれないと思ったら、思わず涙が出るよ」


それもそうだよね。


「軍士訓練学校を卒業した、派遣先は当時では新設部隊のセラフィーブリンガース、私は狙撃兵科としてここに来た」


ええ、つまりあなたもあのマミのように人殺しなの?考えれば当然なことだよね、そんな兄がいるからな。


「そんなに恐ろしい顔しなくていいよ、私、一回でも狙撃兵として任務に出なかったよ」


多分僕の目を気づいた、レイコは僕の気にしているところ答えた。


え?兄妹なのに?


「昔からずっとそうだった。お兄さんが得意なら、私は苦手。私が得意なら、お兄さんは苦手。だからお兄さんと比べたら、私の射撃は一般人に過ぎない。だからお兄さんは私を転職に勧めた。それはどう言う意味を理解したから私は支援兵科に転職して、お兄さんを支えることになった」


だから今ここにいるわけか、これも切ない過去だな。


「レイコ、準備できた?」


一人の男が入ってきた。レイコと同じ白い医師服を着ている。


「はい!準備完了です!」


「聖女たちはもうここに向向かっているぞ」


「はい、分かりました」


「ところで、この犬は?医務室は常に衛生を注意しろって言ってなかったか?」


「兄さんが連れてきた子ですから、さっきも検疫と消毒完了です」


「カミトか?あいつ犬でも飼っでいるか?」


僕のご主人はシンだ!そのカミトではない!


「まあ、それはどうでもいいことだ、検疫が大丈夫なら問題はない」


この男は軽く事情を略した。


「ヴィク!」


この声は……!


「少し心配していたぞ」


やっばり、シンだ。


僕は彼に飛び出した。


「そうか、君がこのポメラニアンのご主人か」


「え、お兄さん?違った。違うけど、これも似たすぎだろ。はじめまして、支援兵科の赤城レイコです」


「シンです。そうか、あなたはカミトの妹か?ヴィクの世話はありがとうございました」


「うんうん、大丈夫です」


「ちょうどいい、お前から検疫しよう」


「はい。えと……」


「北上だ。検査を始めようか」


「はい!」


そしてシンはレイコについて行った。













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