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彼女の居場所

彼女の居場所



「ロティマス!大丈夫か!」


あ、突然だけど、みんなさん、こんにちは、ヴィクです。


今僕、ライドとチャルナウはロティマスがいるところに帰ったら、見たのはロティマスだけが床に座っている様子であった。


「さすがリッチになった奴と言うべきだったが、見ての通り、そいつはさっき煙になって消えた。どうやらお前らは順調にそいつの核を見つけられたのようだな…って、まさかその盾か⁉︎」


ロティマスはライドを持つ既に廃棄物になった盾に信じられない目で見た。


「その通りだけど」


「まあ、俺はもっと変なものでも見たことがあったけど」


ロティマスは嘆いた。しかしもっと変なもん?どんなものだろ?


チャルナウも興味を持って質問したけど、ロティマスにスルーされた。


「どうやらここも解決したようだな」


「ノウ兄!大丈夫?」


「俺は誰だと思う?」


「さすがノウ兄!」


ロティマスがその盾に魔力の調査を行う時、チャルノウはしっかりロープに縛られている男を連れてきた。


「ううううううううう」


口も塞いだから、男は激烈な動きをしたけど、全く意味がない。だってその細く見える体から見ると、全身厚い筋肉ばっかりのチャルノウから逃げられるはずがない。


「君も脅かされただけだよな」


ライドは優しく男の口を解放した。


「つ、妻は⁉︎私の妻は無事か⁉︎」


その頷くの勢いはもうちょっと床に倒れる程だから、つい笑っちゃた。


「それならご心配なく、こちらへ」


ライドは男を案内して、さっき見つけたとある部屋まで連れて行った。


「脅かされたとは言え、王族を襲うことは重罪になるんだぞ」


突然、ロティマスは訳わからない話を言った。


「ヒィ!」


ロティマスは妻が生きている事に喜んでいる男に残酷な声で宣言た。自分の妻が無事だったこと確認した嬉しさは瞬間消えてしまった。


「しかし汝は大事な人を守りたいだけ、だからこの私はその行為は不問とする」


「良いのか?」


「我が国の民ではなくても、王族として彼らを守るこそ筋に合うだろ」


「分かりました」


「ありがとうございます!ありがとうございます!」


え?これは何の茶番か?


「ロティマスは王を支える立場だから、厳しさ担当しかできない。そしてライドは王の立場であるから、許す権利を持つ。そしてライドはそいつに寛大な処置を下がっただけ」


チャルナウもわからないから、こっそり兄のチャルノウに質問した。


「そうか!やっぱりライド兄は王に相応しいだね!」


確かに、その器量はさすが第一王子と言うべきだ。


「だけど俺はこの寛大を賜る限界を見つけられなかった。導師様も厳しさが無ければ、王になれないってよく俺に言われていた」


「え?どうして?」


「今回はまだしも、本当に反意を持つ奴に裁きを与えないと、王は舐められる」


ロティマスの説明でようやくわかった。つまりそれだね、文句があるならかかってきなさい!実力で黙らせること?


「その解釈は近いけど、王は一国の運命を背負うから、もっと明確しないといけない」


確かに、挑戦しに来た相手に対して、カミトや剣成は誰にでも全力を出した。さらに相手を敵として認定したら、あの二人はきっと全力の全力を出す。


そう、全力で敵を殲滅できるまで、気を緩く事をしない。


多分王も同じ事だろ。


「やっぱりヴィクちゃんは賢いだね、そこまで難しいことでも理解出来たって」


「あの月の聖女軍団長のお付きは伊達ではなさそうだな」


おそらくこれはロティマスが初めて僕を肯定してくれた言葉だな。


ところで、今メローの居場所を知ったけど、そこは何処だろう?


「ニンザスは降臨できる場所はあそこしかないはずだ」


「ああ、確かに」


ロティマスの話を聞いたライドも頷いた。


「しかしあの場所だったら、攻めるには無理では?」


「男なら行くしかないさ」


えっと、つまり何処なの?


「聖殿騎士団の近くには一つ大きな穴がある」


え?あれ?あれだったら、前回の大戦にカミトとエドの極光神剣に完全潰したのよ?そう、その極光神剣の墜落のせいで。だから今あそこには何もないはずだと思うよ。


「いや、あそこには最初ニンザスを降臨するために召喚の儀式を行った場所、例え極光神剣の墜落によって潰されたとしても、魔力は残っているはずだ。


それもないと思うよ。だってあの時極光神剣が展開した光子領域はあの場所ほぼ全ての魔力を焼き尽くしたよ、シェルフィーさんとファランディナさんから聞かなかった?


「そうな…!」


ライドのその失望の顔は切なさが溢れて来た。それもそうだよね、やっと手に入れた情報はまさか使えないとは、さすがに残酷だな。


「ライド兄!また絶望をする時じゃないよ!」


「確かに、場所が知らないままだけど、せめてある事が確定した」


「それもそうだ!何処にいても、儀式が行うために、ニンザスを降臨するには膨大な魔力が必要だ!親父やお母様はまたしも、他の奴はそんな儀式を行いたいというなら、魔力源が発生する場所しかできないはずだ!」


「そしてそんな場所は多くないはず、つまり場所はかなり限定されている」


「さらにその儀式、少なくても一か月以上、下手すれば半年をかかる事も可能だ」


えっと、ファランディナさんの魔力は多すぎるだろ?この前、「鳴動の天空」という魔法を瞬間使ったのに、普通の魔法使いだったら五日以上かかる必要があってと聞いた。


「ロティ兄の潜在魔力は両親以上だと親父が言ったよ」


どう言う事?


「母はあのファランディナ様、そして父であるロティヴァン様以前は血痕騎士、それはニンザスの下僕として魔法が得意してることが有名なのよ」


つまりこの世界最強の魔法使い二人が結んで、二人の血を受け継いたのはロティマスの事?


「そうよ」


あのさ、どこのラノベの主人公かよ、ロティマスは。


「うん?何か言った?」


なんてもないっすよ。


ところで、これからの目的地は?


「場所は限定されたとは言え、依然数多い。さすがの俺でも絞れないところだ」


「ロティマス、お前の魔法でヴィクの感覚を増幅できる?」


ライドはようやく絶望から回復したようだ。


「それはできるが、どうするつもり?」


「これと合わせば、範囲を絞れるかも」


ライドは地図のようなものを鞄から持って来た。これ、どうするつもり?


「普通の地図じゃなさそうだな」


ロティマスがその地図を見て、それを調べたいのような顔になった。


「昔冒険者をやった時の十八番の一つだ。そしてこれだ」


ライドはさらに何かを持ち出した。


ネックレス?


「探したい対象と関連するものをこの地図に提示すれば、大概の場所を示される事ができる」


いや、そうなに便利なものなら、最初から使うべきじゃない?


「おそらく相手はこの道具の事も知ってるようだから、メローの物は一つも残されなかった」


そ、そうだったのか?では今はそれを手に入れた事?


「ロティマス」


「なんとなくわかった、この道具の運作原理をな」


「どうやらその提示と言うことは、この地図に魔力の波長を感知させることだな。それはつまり俺があのリッチの魔力を模擬すれば、相手の本陣を示されるかもしれないこと」


「と、考えたが」


「さすがロティマス」


あの、魔力の波長を模擬するって、本当にできるの?


「デゥカラガン様程度のは不可能だが、一般の魔法使いなら問題ない。それは血痕騎士だったの親父が得意している術だ」


化け物家族だな。それにしても、エドはともかく、血痕騎士だったのに、選帝候爵を担当するのは大丈夫か?


「エド様と同じ、親父はあの大戦で目覚めて、ニンザスと対抗して、功績を挙げたから、国皇はその功績を承認して、今の地位になったわけだ」


へ〜


「とりあえず、やってみようか」


ライドの期待している目に耐えられず、ロティマスは魔法の準備を始めた。


てっきりロティマスには呪文がいらないと思ったけど、違ったが?


「魔法の事はあまり知らないが、おそらくこれはロティマスが自分の魔力を更に的確の準備だろ」


チャルノウが答えた。


「シンイン族母様から聞いた事あるよ!呪文なしの魔法は精度が下がるって」


「確かに初級魔法講座の時で言ったな」


え?魔法講座?つまりチャルノウたちも魔法を使えるの?


「ザッドの民であれば、誰でも魔力を持っているけど、魔法は誰でも使えるものではない」


「ある程度の魔力量がないと使えないよ」


え?では魔法講座とは一体…?


「それは魔法を認識して、対抗の方法を教授した講座だ。シンイン族母様とファランディナ様とは同級生だったから、族母様はファランディナ様からある程度の魔法を習いだそうだ」


そうだったのか。


ピピピパ ピピピパ ピピパ


え?それ何の音?謎の電波音のような音。


僕は嫌な予感しかしない。



ドカンーーーーー!



強烈な爆発が僕たちに襲われて来た。まずい!重力変化でこれを止める方法僕には考え付かない。


「ヴィクちゃん!」


チャルナウは僕を抱きしめて、衝撃波から僕をガードしてくれた。


「チャルナウ!」


そしてチャルノウはチャルナウを衝撃波から守った。


待って、ライドと爆発中心のロティマスは⁉︎


「この俺が失敗するとは…」


ロティマスの声、その中から悔しさを聞こえた。


「止めるな!ロティマス!術式を続けろ!」


ライドも無事のようだけど、なにをするつもり?


「メロー!あなたの居場所を教えてくれーーーーー!」


ライドはとあるものを持って、ロティマスが集中している魔力の塊に塞いだ。


ドカンーーーー!


もう一度爆発した、が、威力はさっきほどじゃなかった。


「もっと良い触媒が有れば、最初から使えろうよ!」


ロティマスはライドに文句を言いやがったから見ると、二人とも大丈夫そうだ。


「今メローが俺に残されたものはそれらしかないから、せめて一つ残したいと思って、ごめん」


「まあ、僅かの記念品だったら、仕方ない」


チャルノウはライドをフォローした。


「ヴィクちゃん大丈夫?」


大丈夫よ、カバーしてくれて、ありがとう。


「よかった。もしヴィクちゃんは何かあったら、あたしはシン様と赤城様にいくらでも謝罪しきれないよ」


うん、確かに間違いなくそうなるよね。


「だから本当によかった」


どうやらチャルナウは本当に僕を心配していた。その涙と僕を抱きしめる時伝れた温かさは決して演技ではないと確信できるから。


「その場所がメローの居場所か……おい!」


「きっとメローはそこにいるに違いない!」


ライドとロティマスの前に空を浮いているのは、爆発の中心にあるのに無事だったの地図。


しかしその場所僕は全く知らない場所。


「まさかそんな場所か!しかしそこは封鎖しているはずだ!」


チャルノウがその地図を見た後、信じられないの顔になった。やばい場所なのか?


「そこは…かつて死の領主だったエドお爺様がこのザッドを滅ぼすとした時、拠点とした場所」


「至黒の塔……」


ライドの呟きには、絶望しか聞こえなかった。

お待たせしました

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