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チキンじゃないですか、
「貴様っ!恥ずかしくはないのか!」
銀髪ブロンドヘアーの白銀の騎士が叫ぶ。
装備に加えて髪や肌までが白いせいか怒り狂った顔が一層赤く見える。
「人質を取るなど、それでも勇者のはしくれか!」
俺は左わきに抱えた幼女の首筋にナイフを当てつつ声のトーンを抑えて話す。
「ん?なんだ?人質にでもすると思ったのか?」
右手に持つナイフに力をこめつつ目の前の騎士に見せつけるようにして言い放つ。
「こいつはこう使うんだよ」
そう言うと俺は幼女の首にナイフを沈めた。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「いやいや、主人公悪役すぎるでしょ?」
「最近はこう言うのが流行ってんだよ」
「それにしたって、開幕女の子殺害ってどんな層狙ってるのよ…」
「いや、別にリョナ的なものを入れたかったんじゃなくてだな」
こほんと咳払いをして俺は話す。
「