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新しい仕事

「美奈子! 例の計画スタートさせるわよ!」


「本当ですか、おめでとうございます」


いきなり私の名前が呼ばれた。

私の名前は美奈子というどこにでもいそうな名前なのだが、職場には一人しかいないためこれは私のことを指す呼称である。


「開催は11月。この時期は他の仕事はキャンセルよ」

「わかりました。なら、依頼がありそうなところには先に連絡しておきます」

「ん、いつもありがと」


なんの仕事か言わないまま話は終わった。

しかし、先輩のあの顔を見れば何の話かはわかる。

この仕事は先輩が大学生のころから、もしかしたら高校生のときから準備してきたものだ。


先輩は昔からその構想や進捗度を逐一私に話してくれていた。

私はあまり興味のある内容ではないのだが先輩のキラキラした目を見ているのは好きなのでなるべく先輩の話を聞く時間を作っていた。


先輩とは保育園からの知り合いで二つ上のお姉ちゃん的存在なのだが、昔から私を可愛がってくれた。


先輩は美人で、勉強ができて、優しくて、リーダーシップがあって、気配りができて、笑顔が素敵で、行動力があって、歌が上手くて、楽器が弾けて、スタイルが良くて、センスがあって、運動ができて、ユーモアがあって、そして何よりも目の中に無限大の希望を詰め込んでいるのである。


こんなキャラクターがいることはこの世界で最大の奇跡だと思っていいと思う。


その先輩が大切にしてきた仕事を手伝えることはこの世界で最大の幸せなのだろう。


できれば性的な意味でもお近づきになれると嬉しいがそこまでは高望みというものだろう。


本当は先輩の顔がいろいろな液体で汚れきる姿を見てみたいのだが、それは頭の中でだけに留めておく。


さて、最愛の先輩のためにそこそこ仕事をこなそうと思う。


先輩の悲願、「レスフェス」に備えて。


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