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デジャブだらけのゲーマーライフ  作者: 霧ヶ峰シオン
5/10

禁忌銃の乱奏者

投稿遅れてすみません!今回はなかなか彼の秘密に迫ってくる会になります〜

英夜が今度はスピードデッキで相手を負かし、その後の3人も順調に敵の攻撃やパターンを読んで相手を負かし結果僕らは完勝した。もちろんこんなのは情報収集であって僕らのゲームの理解度だったりセンスだったりなんてことは微塵もない。


僕らは1回戦を勝ち抜き2回戦のスペースへと向かった。だが、問題が起こったのはその歩き出した直後だった…。


体育館にしては珍しい1つしかないドアの方からものすごい爆発音。それと同時に視界の端にドアらしいきものが飛んでいっていき銃を構えた黒服の男たちが侵入してきて銃を暴発させていた。その瞬間、少年は見たこともない画面を空中に出し、操作を始めていた。自分がなぜ動いているのか自分が何をしているのかさっぱりだったが自分の手が動き終わりOKボタンを押したと同時に周囲が見慣れたゲームの世界へと変わったことに気がついた。


「どういうこと?何故か物が全部オブジェクト化してる…?」


「あいつが何かやったらしいぜ」


舞さんの勘のいい質問に英夜が答えると視線が僕に集まる。


「いや、僕は何もしていないんだ。体が勝手に…。」


「なんだよ、そのアニメの主人公みたいなセリフは。そんなこと言ったってお前が例のアニメのゲーム内みたく操作したら周りの物がオブジェクト化してるんだぞ?お前しか犯人がいるはずが……………おい……淳………??」


見ると少年は俯きピクリとも動かなくなっていた。


「淳くん!?」


そう言って体を揺さぶる舞さん。その様子を見て詰め寄り心配そうにこちらを見る遥さんに後鳥羽。一番後ろに立ち周りを気にする英夜。僕はまだ目を開けることはできないみたいだ。


「……ん…?どうしたの…?舞さん。」


気がつくと体育館の倉庫に隠れていた。倉庫の外にはまだ銃撃音とともに悲鳴が聞こえる。あれからまだそんなに時間は経っていないようだ。


「みんなが…みんなが……」


見ると彼女は涙をこぼしていた。


「状況を教えて」


「英夜くんが淳くんをおぶって倉庫に逃げ込もうとしたんだけど英夜くんがやられてどこかへ消えちゃったの。とにかく倉庫へ逃げ込もうと私が淳くんをおぶって倉庫に逃げ込んだのだけれど必死で周りの声とかは聞こえなくて…。途中悲鳴とかは聞こえたんだけどとにかく倉庫に走ったの。そして倉庫に着く頃にはみんながいなくなっちゃってて…。」


グスンと言いながら話してくれた舞さんにはきっとみんな生きてるから。大丈夫、と言って彼女は疲れたのか僕の肩に寄りかかって寝てしまった。彼女を倉庫の奥まで連れて行き横にすると少年の目の色が変わった。その瞬間彼はまたしても画面を空中に出し銃を出現させた…


「みなさん?大丈夫ですか??」



そう呼びかけるのはGr高校の女教師である。少年は周囲の状況を把握するべく周りを見渡す。見るとそこはGr高校の控え室であった。(この学校にはあらゆるゲームで負け、転送される場所、控え室があるのである)周りの人はほぼ目が覚めており、起きていない舞さんと後鳥羽を起こした。


「(そういえば、遥さんとやらはどこに行ったんだ?)」


「英夜…くん…?どうしたの?」


「いいから起きろ。」


とりあえず体育館へ向かうべく控え室を出ると教師の話が聞こえてきた。


「まずいな。βテスト中だってのに。あれを奪われたら賠償価格はとんでもない数字になるうえに信用問題になりかねない。最悪学校自体が廃止になってしまうぞ」


「たしかに。だがおそらく奴らの目的はそれだろうな。となると外からの干渉はできないわけだしまだ中に残っている者だけでなんとかしてもらわなければならないが…。望みは薄いな。」


「(そういえば…。この学校の体育館にまだ製品化もされていない最新式のAR機能のβ版が設置されるって言ってたな。これはまずい。中に残っている人に伝えなきゃ…。)」


その時彼の携帯が振動を始めた。彼はふとポケットから取り出し画面を見てみると淳からの着信であった。


「淳か!今どこにいる?中にいるのならその中にいる人をどうにかしてほしい。まずいことになってんだ」


「わかってる。AR機能でしょ?だから僕は彼らをログアウトさせる。でもそれだとそっちにいる人に被害が及ぶかもしれない。ログアウトしたら十数秒は眠りについている。そのうちに彼らから銃を取り上げて縛っておいてくれないか??」


「わかった、無茶はするなよ。」


「わかってるって。むしろ危ないのは君の方だけどね」


「おう。」


その後体育館に向かうと人だかりがとてつもなくできており、皆体育館の中の様子が映し出されるモニターを眺めていた。まるでアイドルのライブ前の会場のようだった…。



電話を切った少年は銃を片手に相手の様子をうかがう。カードゲーム大会に使用したオブジェクトにより妨害はされるがなんとか敵の位置などは把握できた。


「10,11,12…15か。」


その時、彼は奴らのいる元へと走り出した。15人の敵はバラバラにいるため彼のことを認識することさえできなかった者もいる。彼は持っている銃を敵に向かって打ち、あっという間に3人を倒す。それに気がついた敵6人は彼に向かって後ろから打つも彼は華麗な回転飛びによって後ろに回り込むと回転中に画面操作し出した銃との二つの銃で敵6人のヘッドを1人も外すことなく仕留めた。後から来た敵を1人また1人と倒していき会場は誰もいない、ただの荒れた空間になりすました。少年は俯き、銃をぼとりと落とした。そして少年はARを解除した…。


その後彼は〈禁忌銃の乱奏者〉と呼ばれるようになった。


最後まで読んでいただきありがとうございます。その後少年はこの世界の核心についてを述べることとなる…。

次回からストーリーをガンガン進めていきたいと思います!!

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