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水無月学園生徒会は、どんな世界でも最強なのです!  作者: 葉月 都
第四章 水無月学園生徒会は、平凡なる毎日を所望しています
41/68

41,グランドクエストⅡー世界樹ー

インフルエンザになって、ただでさえ遅い更新頻度が余計遅くなってますごめんなさい(泣)


◇ ◆ ◇


【神に愛された精霊姫】ヒマリ Lv100


種族 神霊


職業 精霊姫


属性 光・水


HP 3000

MP 2500

SP 2500

ATK 3000

DEF 4500

INT 250

DEX 500

AGL 800


称号 神に愛された精霊姫 光と水の舞姫


スキル

魔法:水魔法≪Lv5≫、鏡魔法≪Lv10≫、水晶魔法≪Lv5≫

光魔法≪Lv6≫、閃光魔法≪Lv10≫、聖光魔法≪Lv10≫

精霊魔法≪Lv7≫、幻覚魔法≪Lv4≫、治癒魔法≪Lv10≫

生産:精霊薬術≪Lv5≫、採取≪Lv10≫、錬金術≪Lv11≫、魔力操作≪Lv-≫

支援:全能神ゼウスの加護≪Lv-≫、自己回復≪Lv-≫、状態異常耐性≪Lv-≫、聖霊弾幕≪Lv-≫

念話≪Lv5≫

特殊:王女権限エレメティナ・コンソール≪Lv-≫、大地共鳴≪Lv-≫




◇ ◆ ◇



…………。

目がちかちかする。


私はもうATKの数値を見始めたところで目がかなり痛くなってきた。

スキルのところでは偏頭痛が起こりだした。


なんとか全部見終わった頃には、もう頭が痛くて動けなくなりそうだった。




「ヒマリ。ちょっとスクショしてステータス送って。俺も送るから。」

「………おーけい。」




シノもかなりやつれてるように見える。

………たぶん私と似たような感じだったのかも。


私は疲れ切ったままスクリーンショットしたステータスの画像をシノに送る。

と同時にシノのステータスも送られてきた。



◇ ◆ ◇



【精霊の加護を受けし竜王子】シノ Lv100


種族 天龍


職業 竜王子


属性 風・氷


HP 3000

MP 3000

SP 2600

ATK 3700

DEF 4700

INT 180

DEX 1000

AGL 1000


称号 精霊の加護を受けし竜王子、神の申し子


スキル

魔法:風魔法≪Lv6≫、疾風魔法≪Lv8≫、竜巻魔法≪Lv5≫

氷魔法≪Lv5≫、氷雪魔法≪Lv10≫、凍結魔法≪Lv3≫

空魔法≪Lv-≫、光陰魔法≪Lv5≫

生産:調理≪Lv10≫、採取≪Lv10≫

支援:飛行≪Lv5≫、弾幕≪Lv5≫、二刀流≪Lv-≫、魔力付与≪Lv6≫、魔力感知≪Lv-≫

龍化≪Lv10≫、隠密≪Lv4≫、魔剣"氷結"≪Lv-≫、状態異常耐性≪Lv-≫、復讐≪Lv6≫

打撃攻撃:体術≪Lv10≫

特殊:王子権限ドラゴニア・コンソール、絶対防御壁≪Lv-≫、天空の守護者≪Lv-≫



◇ ◆ ◇



あー、うん。




「「ぶっ壊れてるね。」」




この流れで行くと、たぶんウィルとララのステータスも倍増してるはず。


うう……偏頭痛が…………


まあたぶん、見たほうがいいんだと思うけど、私はあえてやめておいた。

精神状態の不安定による強制ログアウトなんて最悪中の最悪だからね。



私はシノのほうを見て話題を持ち掛けようとした瞬間。

一瞬で周りの風景が変わっていた。




「っ……………へ?」

「今度はどこ、ここ。」




草木が生い茂る深い深い森には、先ほどの暗闇と違い明るい日差しが降り注いでいる。

さっきと同じ場所なら、奥にあるのは鋼鉄の重そうな扉のはず。なのに、奥に見えるのは……………




「神殿かな?」

「神殿だな。」




キノコで出来たいかにもファンタジーな家々と、真っ白くて長い階段の先にある大きな建物…神殿が見える。


うーん……どこここ?


私達が目をぱちくりさせているのをよそに、ウィルとララは歓喜の声を上げて飛び上がる。




『『"妖精の里"だああああああ!』』




…………"妖精の里"?

というか、あの冷静沈着なウィルまでも興奮するなんて………どういう場所なのここ?


一歩ずつ歩みを進めるたびに疑問が増えていくこの謎の場所に、私達は少し警戒しながらウィルとララが飛び去った方向へ進んでいく。

そして、だいたい百歩目まで進んだところで、ようやくここがどんな場所なのか気が付いた。




「精霊姫様だ!」

「精霊姫様がお帰りになられた!」

「竜王子様と一緒だ!」

「竜王子様も一緒だぁ!」

「精霊姫様がお戻りになったよ!」

「わぁーい!戻ってこられたぁ!」




キノコの家々や背後の木々の隙間から、数十匹。ううん、数百匹ものエルフやレプラコーンとかの妖精達が私達に群がってきたから!


うわぁ、うわぁ、かーわいい!!!


むぎゅっとドレスにつかまったり、私を抱きしめたりと、もう大はしゃぎの妖精たち。

シノもかなり群がられてるね。本人は若干迷惑そうな顔してるけど、内心は嬉しいんだろうね。



その妖精たちの数は時間がたつにつれて徐々に増えていって、終いには地上にいられず空に浮かび上がる子達が出てくるほど。




「精霊姫様、お帰りなさい!」

「精霊姫様、ご無事で何よりです!」

「精霊姫様だーい好き!」


「あはは!よく分かんないけど、ありがとう皆!」



と、その時。



パンパンッ!



鋭い柏手の音が二度空気を揺るがせる。

騒いでいた妖精たちの動きが一瞬で収まり、音が聞こえたほうを向き直る。


それは、神殿の方向だった。




『静かにしなさい。精霊姫様はお疲れです。』

『みんな~、お二人をお通しして~』




妖精たちで見えなかった前方の風景に、新たな八人の影が映る。


前に進んできた彼女たちは、妖精たちにそう言って道を作らせた。

私は抱っこしていた妖精の子供を下してあげると、道を真っすぐと進んでいく。

シノもその後ろをつき従うように歩く。


神殿前の階段まで来て、私は彼女たちの姿をはっきりと見た。






一人は、ツンツンとしたギザギザの裾の真っ赤なワンピースを着た、活発そうな赤い羽の赤毛ポニーテールの少女。


一人は、ウィルと同じ青いワンピースを着た、青い羽を持つストレートロングの大人びた少女。


一人は、白いパニエに緑色のドレスが似合う、黄緑色の羽をもつオリーブの冠を被った緑目銀髪の少女。


一人は、黄緑色のマーメイドドレスに身を包んだ、緑色の羽のカールヘアの少女


一人は、フィラメントに似ている花をかたどったドレスを着た、ピンクの羽を持つピンク髪の少女。


一人は、ララとよく似た黄色のワンピースにオレンジ色の花飾りを付けた、金色の羽のポニーテール少女。


一人は、切れ込みがある、黒くて紫色のアゲハ蝶が舞うチャイナ服を着ている、薄紫色の羽の黒髪少女。


最後の一人は、水色のシンプルなドレスに半透明の羽衣を着た、水色の羽を持つ三つ編みヘアの少女。







つまりは……………精霊軍団か。

なぜか他の妖精さんたちよりも神々しいオーラを放つ八人の前で、私はなんとなく一礼した。

なんだかすごい威厳を感じるなぁ。昼田先輩みたい。


そして、私が顔を上げた瞬間。




「えっ?なぜ精霊姫様は我らにお辞儀をされるのですか?!」

「むしろ、私達がお礼をせねばなりません。」




ウィル(らしき子)と三つ編みヘアの水色の子が、私に向かって飛んできてそう言った。

…………?なんか選択肢ミスった?




「この度は、世界樹をお守り頂き、誠にありがとうございます。」

「竜王子様も、ありがとうございますっす!」




そして、今度は紫の子と赤色の子が私達にお礼をする。

それに合わせたかのように、他の精霊六人と周りの妖精さんたちが声をそろえて「ありがとうございます!」と大合唱。


お、Oh………

ごめん、迫力がありすぎて逆にひく……


私は、取り敢えず苦笑い。

すると、シノが私の一番の問いであり、なんとなく、聞いたらまずそうな質問を堂々と聞いた。




「…取り敢えず、誰?あとここどこ?」

『えっ……何言ってるんすか竜王子様?』

『まるで記憶ごと吹き飛んじゃったみたい!』




赤色の子に続き、かなり失礼なことを平気で言う黄色の子。どうやら、ララとよく似てるみたいだけど別人……じゃなくて別精霊みたい。


真顔のシノときょとんとした顔をする精霊さんたち。

でも、やっぱり例外が……




『立ち話もなんです。祭殿へ参りましょう。』

『そうね。バレッタの言う通りです。妖精たちは、各自仕事に戻ること。』


[はーーい!]




…………()()()()

なんだろう……どこかで聞いたような名前………


つい最近2回ほど聞いたような記憶があるけれど……なんだろう、思い出せない……ま、いっか。



私は、精霊軍団さんに連れられ、どこかへと向かった。




ーーーーー




『一応、改めて自己紹介をさせていただきます。もう知っているかと思いますが、私は水精霊(ウィンディーネ)、名前は【ウィン】と言います。』




どこか神社の本殿を思わせる祭壇という場所にやってくると、私達は車座になり、自己紹介が始まった。


まず初めは青髪の子。

やっぱり、ウィルだったんだ。




『私は【バレッタ】。氷精霊(アイス・バレッタ)です。』



と次に水色の三つ編み精霊さん。




『アタシは【サラ】!炎精霊(サラマンダー)っす!』




その次に赤髪ポニテの子。




黄色の子『私は光精霊(ライテイリア)の【ライ】だよ!』


緑髪の子『私は風精霊(シルフ)・【フィル】なのですよ。』


銀髪の子『僕は【ノノ】!草精霊(ノーム)だよ!』


ピンク髪の子『私は花精霊(フラウィア)の【フィラメント】!』


黒髪の子『私は【ロナ】。闇精霊(ダーク・ロナー)だから。』




お、Oh………OKOK。

私は一応皆の名前を覚えた。シノはもう「よろしく」って打ち解けてるし。早すぎ!


すると、ロゼッタちゃんが私に改めて向き直り、こう言った。




『ところで精霊姫様、この度は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。』


「……………せかいじゅ?まじゅうぐんだん?」




ロゼッタちゃんの言っている意味が半分理解できない。

というか全然聞いたことない単語…………でも、世界樹くらいは聞いたことある。


だって、元はと言えばこのゲーム【Fantastic Tree】のサブタイトルが【世界樹と大精霊】だし。

いつその要素出てくるのかと思ったら、ここで出てきたよ。



ただ、魔獣軍団は聞いたことがない。

私が首をかしげていると、シノがこっそり耳打ちしてきた。




(たぶん、このクエストの中では、俺達は世界樹を守るために魔獣と戦ったみたいな設定になってるみたいだな。)

(……へぇー………って、それくらいはわかるよ!)

(ふうん?それにしてはきょとんとして、迷子の子犬みたいな顔だったけど?)




…………!!!こ・の・や・ろぉ!

ぷぷっ、と人を小ばかにする嫌味な笑いを残して、シノは私から離れた。

ロゼッタちゃん他皆が訝しげな顔で私達を見ていたけど、話が終わったのに気が付いて、今度はサラちゃんが口を開いた。




『でも、世界樹は今回の戦争でかなりマナを消費しちゃってるみたいッスから、できれば、またもう一度、精霊姫様と竜王子様に世界樹に行ってもらいたいんすけど………』

『やっぱり、先ほど帰ってこられたばかりのお二人には、十分に疲れを癒してもらわなければ、と僕たち相談してて。』

『ですから、一度、お二人の意見をお聞かせ願えれば、と。』




最後のウィルの問いかけに、私達は顔を見合わせ思案する。


つまりは、

世界樹のマナが切れかかっているから、また世界樹に行ってほしい、ってことだよね?


っていうか、その前に。




「ね、ねぇ、まず、【世界樹】ってなに?」

[えええええ……………!?]




えええええ…………私のほうがその反応が予想外なんだけど…………


って、そうだよね。

さっきからの会話も含めて、私は精霊姫っていう、ここのお姫様みたいな感じみたいだし。

なんかものすごく違和感を持たせちゃった…………


若干険悪な雰囲気になってきたのに気が付いて、私は「やっぱり何でもない!」と言おうとした…………けど。




『そーですよねー!精霊姫様お疲れで、記憶が混乱しちゃってるんですよね!早めにお話終わらせてお休みしていただかないと!』

「え?!あ、あはは………」




なぜかフィラに勘違いして受け止められた。

…………フィラがララ並みに天然でよかった…ただ、どうしてそんな結論に至ったのかが知りたい(笑)


だけど、まあこれはこれでいっか!

私はとりあえずフィラの勘違いに乗っておいた。




『世界樹は、この世界【オリフィス】全体を守護する巨大樹で、その幹と葉には全精霊の百億倍ものマナが眠っているなのです。

百年に一度の朝、世界樹の葉っぱから垂れる露には若返りの魔法が含まれているんらしいなのです。』


「わ、若返り?」




コクン、と一斉にうなずく精霊さんたち。


それは……狙う人がたくさんいるだろうなぁ。

いくら百年に一度といえども、若返りの露はすごいよね………そりゃあ格好の宝物だろうなぁ。


察するに、その魔獣軍団とやらの狙いは百億倍のマナと若返りの露でしょうな。





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