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水無月学園生徒会は、どんな世界でも最強なのです!  作者: 葉月 都
第三章 水無月学園生徒会は、隠れ最強副会長 望月日葵を育成します
27/68

27,部屋

投稿が遅れ、すみませんでした!


次の日の昼頃。

今日は午前中に生徒会の仕事があり、久々(?)に七人(現実)と顔を合わせた。


(…………なんか、ファンツリだと髪・瞳の色が変わってて、現実ではなんか違うね。)


そして、夏季休暇の課題を四分の一だけ終わらせてから、ようやくログイン。

日葵は成績もまあいいなのだ。



ーーーーーーーーーー


「あ、リョウ先輩!さっきぶりですねー。」

「…………望月。ここでは【リョウ】と呼べ、と言っただろう。」



テイルに入ると、リョウ先輩が食卓で何やら作業を行っていた。

ギルドでのセーブでは、ログイン地点を噴水広場に設定していたから、テイルへの道のりを若干間違えてしまったのよね。



「おー、ヒマリ。」

「エン先輩!」

「…………俺のことも、ここでは【エン】でいいぞ………………まあいい。お前の部屋が増築できたぞ。」

「ええ!?」



キッチンでコーヒーを入れていたらしいエン先輩が、私に爆弾を投下した。


わ、わ、わ、私の、部屋ぁ?!


なぜか全身が粟立つ。

エン先輩はそんな私を見て苦笑いしながら言った。



「なんで身構えるんだ?………行くぞー。」

「ははは、はいッ!!!!」

「……………望月、右手と右足が同時に出ているぞ。」



リョウ先輩の言う通り、私はロボット状態で二階への階段を上がる。

南側の突き当りにある部屋のドアの前まで来ると、エン先輩は言った。



「ここが、お前の部屋だからな。入ってみろ。」

「はい……………」



ヒノキの茶色いドアにつけられた銀色のノブをくるりと回す。

部屋の中は、以外に質素な作りだった。


窓際に設置された木製のベット、その右脇にある小さな棚。ベットの反対側に設置された勉強机。



「意外と、シンプルなんですね…………」

「おいおい、ここはゲームの世界だぞ。それに増築したばかりなんだからなー。」

「あ、あはははは……………」



その後、エン先輩はテイルについて詳しく教えてくださった。



テイルっていうのは、プレイヤー数名で組むチームで、パーティと違うのは別のテイルパーティ専用のクエストがあったり、魔獣と契約していると、普通のパーティでは魔獣の数もパーティ人数に含まれるけど、テイルなら含まれないところらしい。

また、テイルだと専用の住居を建てられて、そこをギルドみたいに集合できる場所になったり、生産ギルドで部屋を借りなくてもそこで調理が出来るらしい。それに、いちいちギルドに行かなくても、個人の部屋を造ればそこでセーブが出来るんだって!画期的だよね!


どうやら、リョウ先輩が建てたこのテイルは、勉強机の上にある水色の宝石をいじればセーブの手続きが出来ちゃうんだってさ。



一通り教えてもらうと、エン先輩は扉の前まで行って、ノブに手をかけると、一度振り向いて言った。



「家具とかは、自分で買ったりして増やしてくれ。何かあれば、俺達も手伝ってやれるからな。内線を使えばどことでも連絡が取りあえるからなー。」

「はい!ありがとうございます、エン先輩!」

「ああ……………じゃあな。」



私がぺこりと頭を下げると、エン先輩はにっこりと笑顔を見せて、階下へと降りていった。



さぁーてと。



私は、エン先輩が言っていた、「所持品を棚やクローゼットに入れられる」という案件について探り始めた。

入ったすぐには分からなかったけど、入って少し歩いたところに観音開きのクローゼットがあった。

私はそこを開けてみる。

中は意外と空っぽだった。


じゃあ、装備品が増えてきたらここにしまっておこぉっと!




今度は、ベット脇の小さな棚の散策。

がらり、と開けてみると、案の定何もなかった。


でも、クローゼットを開けた時もそうだったけど、目の前にウィンドウが自然に現れて、【棚】って名前で持ち物ボックスが表示されるんだよね。

これって、持ち物を移せるんだよね。…………………やっぱり、すごい。



だけど、私は今現在特にめぼしい物は持ってないし、装備品も最低限しかないから、今はいいかな。




そういえば、昨日は疲れすぎてドロップアイテムを全然見てないから、ちょっと見てみようかな。



私はベットに座ると、画面を表示させた。






【南フィールド ドロップアイテム】

スライム核・水×10

スライム核・火×10

スライム核・光×10

リズムラビットの毛×5

リズムラビットの毛☆×6

リズムラビットの肉×5

リトルスパイダーの糸×10

テルトスパイダーの糸×5

キングスパイダーの糸×2


計九種類





南フィールドのボスは大きな蜘蛛だった。

しかも、わさわさかさこそしてて気味悪いし、糸を吐き出してきて、そこに触れたら動きが遅くなる状態異常〔鈍足〕になっちゃうし。


私は、メニューウィンドウを閉じて、ベットから立ち上がった。


よぉーし!

ちょっくらお金に換金してこようかな!




ーーーーーーーー



「ギリおじいさぁーん!こんにちは!」

「おお、ヒマリか!どうしたんじゃ?」



やってきたのは、ギリお爺さんのお店です。



「今日は、いい換金の場所を聞きに来たの!」

「な、なに?監禁じゃと?!」



すると、突然ギリお爺さんが慌てだした。

?どうしたのかな?


そんな考えは、ギリお爺さんの次の言葉で解決した。



「ひ、ヒマリ………お主とうとう犯罪に手を染めだしたのか……………」

「えええ?」



犯罪って…………


そこで、私はようやく気が付いた。



「違う、違うよ!縛る方じゃなくて、お金に換える方!ドロップアイテムを売りたいの!」

「な、なんじゃ……………よかった。」



こっちこそ、誤解が解けて良かったよ。

私はヤンデレじゃないもん。



「もしかして、南フィールドのドロップ品かの?それならライキのところへ行くといい。」

「ライキ?」

「うむ。【アイテム収集屋ライクル】と言っての。お主らと同じ旅人でな、アイテムを換金してくれるんじゃ。」



へぇ………NPCじゃなくてプレイヤーさんのお店なんだ。

でも、アイテム収集してどうするんだろ?


そんな疑問が渦巻く中、私はとりあえずこくりとうなずいて言った。



「ありがとう!ギリお爺さん。」

「なんのなんの。杖に不具合があれば、いつでもメンテナンスしてあげるからのー。」



やっぱり、ギリお爺さんは優しいなぁ。

そうして、私はギリお爺さんにその人の場所を教えてもらってから、ギリグルを後にした。





《南フィールド攻略後のプレイヤーヒマリのステータス》


ーーーーー


ヒマリ Lv11


種族 ガブリエル・水精霊ウィンディーネ


職業 精霊術師


属性 光・水


HP 250

MP 180

ATK 400

DEF 150

INT 180

DEX 100

AGL 180

SP 179


称号 逆転・精霊姫


スキル 精霊魔法 水操作ウォーターコントロール 殺気 非表示


備考 光の神ライト・ライティアの加護 光精霊ライテイリア水精霊ウィンディーネとの契約



ーーーーー




ステータスの表示をちょっと変えました。

本来はあぷでで変える予定でしたが、もう変えます。

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