表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水無月学園生徒会は、どんな世界でも最強なのです!  作者: 葉月 都
第三章 水無月学園生徒会は、隠れ最強副会長 望月日葵を育成します
20/68

20,チート武器が手に入ったんですが………



ひとしきり水で遊んでいると、ギリお爺さんが言った。



「そうじゃ。本題から逸れておったわい、ヒマリ。お主の武器を作ってやらねばのう。」

「ああっ、そうでした!」



お水で遊ぶのが楽しすぎて忘れてたよ!

男子組はそれぞれで武器を見て周ると言っているので、私は早速ギリお爺さんと商談を始めた。



「まず、職業によって武器の種類が変わってくる。

主に、精霊術師や妖術師、幻術師、薬術師、弓術師、治癒術師、召喚術師は遠距離系の武器。

槍術師、飛行術師、錬金術師、魔術師は中距離系の武器。

短剣士、暗殺者、種族の冒険者、剣士、体術家は短距離系の武器、

商人は、売るのが仕事じゃが、やはりLv上げにフィールドに行く者が多くての。商人は中距離武器が多い。

まあ、主にはこういう分け方じゃから、違う者もおるぞ。」


「へぇー、そうなんですか。」



じゃあ、私は遠距離系の武器かな?

それなら杖とか?


すると、ギリお爺さんが「ちょっとまっておれ」と言って店の奥に入り、何やら大きめの木箱をもって来た。



「これが、初心者向けの遠距離武器のサンプルじゃ。

杖、弓がやはり主流じゃの。」



おおおっ!

その木箱の中には、木でかたどられた細長い魔法の杖と弓が入っていた。



「ヒマリはどちらにするかの?」

「もちろん杖です!」

「やはりの。」



ふふふ、と含み笑いを残し、再びギリお爺さんは店の奥に消えて、今度は手ぶらで帰ってきた。



「では、これから杖の構造について決めていくぞい。

まずは大きさじゃが、大中小と三種類あるが、どうするかの?」


「えーっと…………出来れば小さめがいいんですけど、小さいのでどれぐらいの大きさですか?」


「そうじゃなぁ…………普通のノートの縦の長さくらいかの。」


「じゃあ小にします。」


「分かった。次は色と形じゃ。どんなのはいいかの?」


「そうですねぇ……色は水色と黄色と銀色がいいです。

杖自体の色が銀色で、水色と黄色の紐がくるくるーって杖に巻き付いているみたいな!」


「それは、杖にくっついているほうがいいのか?」


「いえ。浮いているほうがいいです!」


「分かった。それなら全部で1000Gじゃが………」



え?!

わ、私お金ないかも?!


そういう支出入のログを見ていない私は、慌ててステータスを見るけど、お金の欄はやっぱり0だった。

ど、どうしよう!



「あの………お金が…………」

「それなら、10000Gがチュートリアルが終わった時に配られてるから、プレゼントボックスにあるんじゃない?」



ミネトの言葉に、私ははっとする。


確かにっ!

私は急いで画面を表示させて操作する。


無事プレゼントボックスを発見すると、そこには10と数字が付いていた。



《未受け取り》

・10000G

・精霊の石 100個

・涙の石 50個

・オークの木材 5個

・白樺の木材 5個

・鉱石〈ルビー・サファイア・エメラルド・トパーズ・ガーネット〉 各3個

・治癒ポーション 3個

・解毒ポーション 2個

・採集セット

・絆の石 5個


計10個



私は総受け取りを選択して、すべてを受け取る。

そして、



「じゃあ、1000Gをお渡ししますね。ええっと………ギリお爺さんに1000Gをトレードっと………」



私は、画面を操作してギリお爺さんに1000Gを渡す。



「よし、確かに1000G受け取った。じゃあ、これは儂からのプレゼントじゃ。」



ピロリン♪

CPUギリから、【精霊の杖】と【彗星バッチ】のトレードを申し込まれています。

受け取りますか?



???

彗星バッチ?


聞き覚えのないアイテム名に、私は首をかしげる。



「あの、ギリお爺さん。【彗星バッチ】ってなんですか?」

「ふふふ……………それは鑑定してからのお楽しみじゃ。」



えええー、ずーるーいー!

ぷくぅっと頬を膨らませつつも、私はトレードを受けた。



ピロリン♪

初心者クエスト3をクリアしました

"10000G"をプレゼントボックスに贈ります



テロップを急いで見てから、急いで二つの品を鑑定をする。



【精霊の杖】

効果 ATK+200、DEF+200

評価 S+

備考

プレイヤー ヒマリのために作られた特注品。

八大精霊の水精霊ウィンディーネ光精霊ライテイリアの加護がかけられている。

この二匹と契約をしている者にしか扱えず、炎・闇属性には効果二倍。



【彗星バッチ】

効果 幸運になる(運+50)

評価 A+

備考

七夕フェスティバルで特別に配布されたバッチ。

限定50個の物で、持っているものは数少ない。




な、な、な…………



「何このチート杖っ!」

「ちょっとヒマリん、スクショ送って。」



私は急いでミネトに杖のスクショを送る。

そして、それを見たミネトが声を上げた。



「ちょっ、何このチート杖……………」

「み、見せて見せて!」

「僕にも!」



なんか男子三人が集まってこそこそとしているのは、たぶん私が送ったスクショを回してるんだろうなぁ。

その間に私は……………



「あの、ギリお爺さん。評価S+とか、効果のとか、どういう意味ですか!?」

「ぬ?いや、いつも通り作っただけじゃが……………まさかS+の物が出来るとは思わんかったわい。

評価は、D、C、B、A、A+、S、SA+、S+、SS+の9段階での。SS+が一番高いんじゃ。武器も装備も、やはり使うものを選ぶからのぉ。」

「……………杖は魔法使いを選ぶっていう、あの某有名映画シリーズ第一話みたいな感じですか?」

「そうじゃ。」



私はギリお爺さんの話を聞いて、主人公が杖を持つと風が巻き起こるあのシーンを咄嗟に思い出していた。



「まあ、よいではないか。杖も喜んでおるようじゃしの。」

「……………はあ………………」



それで済ませていいのかなぁ……………

私は思案顔で思う。

すると、スクショでの談義が終わったのか、そうそうヒナタ君の怒号?が飛んできた。



「ちょっギリ爺!なんてもの作ってるの?!+200の効果って!」

「ギリさん!すごいですけど、ヒマリさんのためにある武器は武器でも、二倍になるのはひどいです!」

「同意するよ、ヒナタ君、ヒロ君。」



ぶーぶーと非難が飛ぶ中、ギリお爺さんは「そんなの知らんわ」という顔で私に話しかけてきた。



「ヒマリよ。近くに服のいい店があるんじゃ。行ってきたらどうだ?」

「本当ですか!じゃあ行ってみたいと思います!」



わあっ、服かあ…………可愛いのあるかなぁ?

もうルンルン気分の私に、ギリお爺さんは言った。



「儂の紹介と言えば、少し安くなるじゃろう。これをリユに見せれば分かるじゃろうて。」



ギリお爺さんになにやら金色の徽章を渡された。

なにこれ?


ひし形のような………でも、8辺あるし………だけど、そのうちの4辺は短いし………しかも、長いほうの辺四つの中間には三角の出っ張りがあるし……………なんだろ?


とにかく、私はギリお爺さんにお礼を言って店の外に出た。

さっき、ギリお爺さんが【リユ】という単語が聞こえてきたから、たぶん名前だよね。


私は検索機能で「リユ 装備 服」と検索して、そのお店へと向かった。



次はまた掲示板回になります。

ヒマリよ、早く討伐クエスト行こう?(泣)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ