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水無月学園生徒会は、どんな世界でも最強なのです!  作者: 葉月 都
第二章 水無月学園生徒会は、ステータスその他も色々チートでした
11/68

11,定例会

いつの間にか長くなってました。

後、八人のゲーム内の簡単な説明を改めて入れさせていただきました。



あ………………………そういえば。



「あの、氷沢先輩、」

「こっちではナイトでいいから。」

「…………………ナ、イト、【初心者クエスト】ってなに?後、"絆の石"って?」



って、一応現実では先輩だからこうなっちゃうんだけどなぁ………………………

私は内心苦笑いしつつ尋ねると、コアゲーマーはすらすらと答えてくれた。



「初心者クエストは、第三次チュートリアル。

全部で6つあるから、頑張れ。

後、絆の石は、特定のお店で装備とか武器とか道具とかと交換できる特別なやつ。」



うわー、このゲームチュートリアル多いなー(棒)


私は、ナイトに「ありがとうございます」とお礼を言う。

そして、気が付いた。



「………………………………………なんで、こんなに人がいるんですか?」

「今頃か?」

「今頃なのか…………」



昼田先輩………リョウと、園崎先輩………エンの、「こいつどれだけ鈍感なんだ」という心の声が、私にぐさぐさと聞こえてくる。


ううう……………どんくさくて悪かったですね!


私は内心半泣きしながら顔をうつむけた。



「じゃ、場所変えるか。」

「どこにするの?」

「……………テイルはどうかな!」

「オーケーおーけー!じゃあ早く行こ!」



ごめん、会話に入っていけない…………………

"ている"ってなに?どこ行くの?私はどこへ連れていかれるのさ!


そう思いつつも私はそのまま7人の背中を追いかけた。


HELP ME!!








しばらく歩いて、私達は一軒の家の前にやってきた。

どこか中世ヨーロッパ風の、白いレンガ造りの二階建ての家だった。



「…………………ここ?」

「あー、ひまりんは来て数十分しか経ってないし、知らないか。ここは【テイル】って言って、フレンド内で組む特別パーティの基地的場所のことだよ。」

「じゃあ、このテイル?は、皆の基地ってこと?」

「そゆこと♪ちなみに、テイルマスターはリョウ先輩☆」

「やっぱり☆」



ているますたーって何かよくわかんないけど、きっと偉い人なんだよね☆

あはははは!とミネトと二人で高笑いしていると、もちろんあの男から矢が飛んでくるわけで。



「なにやってんの?気持ち悪い」

「ちょっ、シノくん!それはないよ!」

「ちょっ、翔!気持ち悪いは女子に向かって失礼だよ!」

「なにをやっている。さっさと入れ。」

「「「はーい」」」



ているますたー様、申し訳ございませんでした<m(__)m>




ーーーーーーー



「おおお!すごい広いね!」

「まあ、元々十五人用の家だからだろうな。」



エン先輩は、ふっと笑って私に言う。



「俺達八人で住むには少し広すぎるくらいだな。」

「………………………八、人?」



ちょっと待って。


私はリビングらしき場所に散らばる皆を数える。


1,2,3,4,5,6,7……………8?



「あのー、エン先輩、その八人って私も入ってる……………なんてことはないですよ、ね?!」

「いやはいってるぞ」

「入ってませんよね!!!」

「入ってるぞ。」

「入って、ません、よ、ねぇ……………?」

「大切なことだからもう一度言う。

入ってるからな」



オー、マイガット…………………

オワタ………………なんで…………………


なんで強制的に入ることが決定されているのだぁぁぁぁぁぁぁぁ!


私はがくりと近くにあったソファにもたれかかる。


八人ってエン先輩言ってたけど、実は他の人とかいるよー的なオチでしょ!


すると、そんな私の心の中を読んだかのように翔が口を開いた。



「ヒマリ、一応うちのテイルには生徒会メンバーしか入ってないから。」



おっしゃぁぁぁぁぁ!


別に人見知りでもないくせに、なぜか知らない人がいないということに喜んでいる私であった。








「貴様ら、少し集まれ。」



急に天国に見えてきたテイル内でくつろいでいると、突然リョウ先輩が私たちに声をかけた。

バラバラに散らばっていた7人が、リビングの大テーブルに座る。


………………………いつもの生徒会室と円卓と同じ座席順なのは気のせい?



「では、定例会を始める。

今回は、新たなメンバーの加入についてだ。

望月、真広、こちらへ来い。」



私と水樹くんは、言われたとおりにリョウ先輩の隣へ向かう。



「望月日葵、真広水樹、新たに二名、このテイルに加入することとなる。

後日、改めてギルドへ登録に向かう。

二人とも、一応自己紹介をしろ。」

「「はい」」



いつも通りの生徒会定例会の流れで進んでいく、テイルの定例会。



「望月日葵です。

プレイヤー名は「ヒマリ」で、種族は天使のガブリエルと、精霊の水精霊ウィンディーネです。

職業は、精霊術師をしています。これからよろしくお願いします!」


「真広水樹です。

プレイヤー名は「ヒロ」で、種族は龍の龍神と炎精霊サラマンダーになりました。

職業は槍術師そうじゅつしです。よろしくお願いいたします。」


「続いて、現メンバーから。」


「園崎蒼だ。

プレイヤー名は「エン」。種族は人間の大魔法使いと花精霊フラウィアだ。

職業は魔術師だから、遠距離攻撃に強いんだ。よろしくな。」


「………………篠塚翔。

プレイヤー名は「シノ」。種族は龍の天龍と、精霊の氷精霊アイスバレッティ

職業は飛行術師。よろしく。」


「陽河蓮だよ!」

プレイヤー名は「ヒナタ」!種族は、リスの半人と草精霊ノームでー、

職業は商人で、主に薬とかポーションとか売ってるよ!よろしくっ」


「氷沢奈糸です。

プレイヤー名は「ナイト」。種族は狼の半人と風精霊シルフ

職業は錬金術師。ヒナタの手伝いもしてる。よろしく。」


「昼田涼雅だ。

プレイヤー名は「リョウ」、種族は妖精のジャックフロスト。

職業は弓術師をしている。」


「華峰湊です!

プレイヤー名は「ミネト」だけど「ミネ」でもいいよ?種族は妖精のエルフと闇精霊ダークロナー

職業は、リョウ先輩と同じ弓術師だよ。よろしくね?」



………………………なんだか、初めて生徒会に来た時のことを思い出すなぁ………


ふと、私は自己紹介を聞きながら、初めて生徒会にやってきた時のことを思い出していた。





ーーーーーーー



「も、望月、ひよりでふっ!」



ーーーーーーー



「ふ、副会長ですかっ?む、むりみゅり!」



ーーーーーーー



「やりました!今回の予算案も無事可決しました!」



ーーーーーーーー



「能力なんて関係ありません!ここはそういう人が集まっているんです。皆平等に扱われるべきです!」



ーーーーーーーー



最初のころなんか、緊張しきって言葉をかみまくってたっけ………………

昼田先輩にも怒られまくったなぁ…………………



「…………………き、………………づき………………望月!!!」

「ひゃいっっ?!もう食べられません?!」

「………………………なに言ってるの?満腹娘。」



んな?!

私、水樹くんみたいに大食いじゃないよ!


気が付くと、7人の視線が私に集中していた。



「望月、もう席に戻ってもいいぞ。」

「あ、はい………………」



って、いつの間にか水樹くんは席に座ってるし!


私は羞恥に身を焼かれながら、いそいそと席に座った。



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