のこっていられるものはなに
さざめく波間に霞みゆく
0と1との集合体
まだまだ夢を見ていたい
錆びた記憶は戻らない
手の甲刻んだ約束も
垢とともに落ちていく
忘れてしまういつの日か
落ちてく姿も約束も
さよなら告げずに消えて行く
失いたくない 願えばこぼれ
忘れてしまえとすがれば残る
アマノジャクは誰のこと
古びた写真の思い出も
甦るは感情断片
儚い残滓は善悪問わぬ
未来に影を落とし行く
気にしてませんと針進め
掠れる印字と裏腹に
巻き戻るはじわじわと
這い残るは死の薫り
いつか0と1の世界
私と繋がり行き交う誓い
そんな世界が来るまでは