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07

「はーい。皆さんちゃんといるかな?最後はチーム32ね。さぁ並んで、並んで!じゃあ説明始めるよ。今日は初めての魔法訓練なので森の中にいる魔物を各チームで協力して一体、倒してくること。それと、「なんだ、楽勝じゃん。」

話を聞いて生徒たちがちらほらと話している。


ーバンッー

「まだ話は終わってないのよ。いいですか。これからどんどんレベルの高い魔物との戦いになっていきます。国を守っている壁を越えて実地訓練にも参加していきます。その時に隣にいた仲間が大怪我をして動けなくなったり、居なくなることだってあります。能力の高い、低いに関わらず戦闘においてはチーム全員で全力で戦うこと。仲間を信頼すること。必ず生きて報告しにくること。


ーーー後はなるべく怪我をしないでね!!これは騎士になっても忘れないようにね。以上よ。では各自、森に入ってー。」


真剣なルル先生の言葉に一瞬空気が変わった。やはりここは私のいた塔の中とは世界がまるで違う。私は毎日のように塔の中で魔物を殺していた。返り血を拭くひまもなく殺し続けていた。博士から「終了だ。」の一言を聞くまで。たまに褒めてくれる時があった。理由はよくわからなかったけれど「素晴らしい。」と一言、たまに言ってくれた。その瞬間が1番嬉しかった。




「さぁそろそろ俺らも行くか。ところでシックス、お前どのくらい戦えるの?」

いきなり名前を呼ばれて驚いた。

どのくらいと言われても今は制御されているからよくわからないな、、


「剣ならある程度使える。」

「じゃあとりあえず、俺とシックスは最前線でリンリーとジンは後方から支援ってことで。」

「はーい!リンリーはそれでいいと思う。」

「私も同意見で。。」

カロルさんの作戦を聞きながら森の中を歩いて魔物を探す。




■□■□■□■□■□■□

グルルルッ‼︎

目の前に狼の様な魔物が現れた。


「おおっと、でたな!まぁ模擬戦したことあるし余裕!って、意外と早いな。」

カロルさんが魔物を追いかけているがなかなか追いつけない。

「リンリーの弓もなかなか当たらないっ!ジン走って抑えてよ!」

「はい?無茶言わないで下さいよー。」


さて、私はどうしよう。とりあえず周りこんで足を切るのが手っ取り早いかな。




「おい!シックスは?どこ行ったんだよ。こんな時に!」

「え?いないの?リンリーわかんないよ!」


ガルルッ‼︎



ーシュッ


「あ、全部切っちゃった。」

私の声が聞こえたかはわからないけれど、いつもの感覚で倒してしまった。



「シックスちゃん凄ーい!かっこいい!その前髪でよく見えるね!!」

「凄いです。」

「シックス、お前意外と動けるんだな。」

次々と話しかけられて何と答えていいかわからない。


「えっと、、」

「さっ、報告しに行くか。」

そい言ってカロルさんが先に歩いて行ってしまった。


「もう、素直じゃないよねー。きっとシックスちゃんに負けたのが悔しいんだよ!プライド高そうだもん。カロルって。」

負けた?カロルさんとは勝負してないけれど。

あ、リンリーさんとジンさんが行ってしまう。



倒した魔物を後にして、3人を追いかける。



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