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02

この世界は未だに魔物との戦い続けている。人々は魔法を使って、魔物と戦い続ける。人は産まれると同時に精霊と契約されて生を受け、魔力を操る。火、水、風、土、光、闇。精霊の属性によって使える能力が変わる。魔力の力は個人差があり、強いものほど国を守る騎士となる。私が今いるエメル国はその中でも騎士の育成、魔物の研究には世界一と言っていいほど力を入れている。領土は比較的穏やかな気候で食べるものにも困らない。王都は大きく3つに分けられていて王家と貴族が住み国の政治を行う王宮区、一般の市民が住み、商売の店が立ち並ぶ住居区、騎士の育成や学問を学ぶ学園、寮があり研究所やコロシアム、図書館もある学園区。



アメル国の学生になった私が博士に言われて図書館に通いつめて最初に得た知識だ。読み書きと最低限の一般教養は教えてもらったが、「とりあえず馴染め」と「目立つな」と博士に強く言われたのでまずは国の土地や仕組みの本を読んだ。

博士から図書館というのどういう場所かは聞いていたがこんなにもたくさんの本を見るのは初めてで最初に行ったときは驚きばかりだった。




そしてエメル国の騎士学校に入学してからは毎日講義を受けた。魔物の種類や特徴。自分の魔力の理解など。初めて聞く知識ばかりで必死に覚えようとした。







そして今日も私は図書館にいる。何日もかけて読んでいる歴史書の続きを今日で読み終えたいのだ。明日から講義で魔法訓練というものが始まるらしく、図書館の閉館時間までに終わらないと次にいつ来られるかわからないので今日中になんとか読み終わりたい。





いつも通りに本に夢中になっていると

ーバンッと渇いたような音が響くと同時に辺りのランプが一斉に消えた。



何が起きたかわからなかった。

どうしたものか。停電だとしたら本の文字が見えない。

少し悩んだが辺りは真っ暗で何も見えない。これでは出口がどこかもわからない。

少し悩んでいると、遠くのほうに少し明りが見えた気がした。その光をジッと見つめていると、だんだんと近づいてくる。

ランプの光なら、ようやく本の続きが読めると思って安心した。







「おい、大丈夫か?」


遠くから声がした。

これは私に向けている言葉なのだろうか。

暗闇の中、声のする方に顔を向けてみた。


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