表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

解らなくなった


「あの……」

 近くにいる警官に向かい、私は告白した。

「あれをやったの、私です」

 解らなくなった。

 だって、あれは確かに死んでいた。

 反応もなく、反射もない。

 充実した時を過ごした人が、生きてる実感を覚えることを、何一つしていないのに、あれが生きていると、誰もが言う。

 私がやったのは、いけないことかもしれない。

 だから、いけない事をしたら怒られなくちゃいけないと思って、私は名乗った。

 でも、正しいか間違いかで言うなら、私は決して、間違いを犯したわけではない。

 彼の母親には悪い事をしたと、罪悪感を覚えたから、私は名乗っただけで、彼を消したことまで、間違いだったとは思っていない。

 そんな反省も贖罪もない私は、死刑を言い渡された。

 執行までの長い、短いかもしれない時間。

 私は、思うことができるだろうか。

 死にたくないと、恐怖に怯えることが……。


(END:静止した生死)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ