51. 第3章その15 報酬確定
次の日は早めの朝食を取るとすぐにギルドへむかった。
さすがに依頼掲示と受付には、若干人がいたが報告受付は空いていた。
「すいません。依頼達成の報告をしたいのですが。」
「はい。えーと、パーティの依頼報告ですね。
"エラン"っと、あっありました。
では、討伐した魔物の魔石と皆様のギルドカードをお願いします。」
将は、袋から魔石を取り出しカウンターに置いていく。
「ずいぶん沢山狩られたのですね。」
最後にレッサードラゴンの大きな魔石を取り出すと。
「まさか、これドラゴン種の魔石‼」
受付の女性が絶句する。
魔石とギルドカードを奥に持っていくと。
「すいません。
それでは、鑑定に少し時間を頂きます。
その間に、先ほどのドラゴン種、レッサードラゴンですかね。
その討伐した場所を報告頂けますか?
今後の重要な情報になりますので。」
「はい、わかりました。」
開拓村周辺の地図を見ながら、だいたいの位置と泉の畔などの特徴を話す。
「ありがとうございました。」
「いいえ。
開拓村の衛兵にも討伐の場所は説明してあります。
ちなみに、素材の買取りはお願いできます?」
「はい、でもレッサードラゴンクラスだと、武器、防具屋さんに直接持ち込みした方が高く買取りしますし、オーダーで何か作ってもらった方がお得ですよ。」
なんとも正直に教えてくれた。
「助言ありがとうございます。
でも、いいんですか?」
「はい、私達はあくまで冒険者の方をサポートして、より実績をあげてもらうのが目的ですから。
売買での儲けは、商人の方の領分です。」
(プロだ。)
思わず、感心してしまった。
「もう少し時間かかります?」
「はい、たぶん30分ぐらいはかかるかと。
魔石の鑑定以外にも、功績の判断などの相談がありますので。」
「そうですか。
すいませんが、訓練所での教官とかの紹介はどちらでやってます?」
受付の女性は、奥の窓口を指差し。
「あそこですが、よろしければ私が説明しますよ。」
「えっ?」
「今、暇な時間ですから問題ないです。」
「じゃあお願いします。」
「まず、訓練ですが一コマ2時間。午前2コマ、午後3コマです。
教官は、マンツーマンと集団指導とに分かれていて、マンツーマンは、2日前までに予約。
もしくは当日空いている教官がいれば、当日依頼も可能です。」
3人は頷く。
「現在、登録されている教官は5人。いずれも元Aランクの冒険者です。
えーと、正確にはそのうち一人は現役です。」
「?・・・その一人は冒険者なのに教官なんですか?」
「ええ。エルフの冒険者で気が向いたときだけ依頼をお受けになるんですよね。
教えるのも、気に入った人だけなので・・・腕は確かだと思うのですが。
ただ、明日の担当なので今日はいないはずです。
といっても、気まぐれに来る時もあるので断言できないのがつらいですが。」
どうやら、5人のうち一人はかなり問題ある人の様だった。
とりあえず、教官のプロフィールを見せてもらう。
女性の教官もいる様だ。
今日来るのは、2人でその一人が女性教官になっていた。
得意武器が無手と棍、槍などとなっていたのでエミリアが興味を持った様だ。
「私は、このナシームさんに棍を一度習ってみるわ。
続けるかは、受けてから考える。」
そんな話をしていると、確認が終わった様だ。
「お待たせしました。
えーと、ゴブリン7、ホブゴブリン1、ゴブリンウォーリア1、ゴブリンメイジ1、ワーベア1、ジャイアントホーネット3、レッサードラゴン1 以上15体になりますね。
それぞれ、ゴブリン1シュケル。ホブゴブリン、ゴブリンウォーリア、ジャイアントホーネットが5シュケルス。
ゴブリンメイジ、ワーベアが15シュケルス。
最後にレッサードラゴンが500シュケルスになります。」
「500シュケルス!!」
「ええ、500です。
だって、強かったでしょ?」
「まあ、それはそうですが。
確かに死んでもおかしくなかったですね。」
「でしょ。死にますよC,Dランクだったら。
あら、すいません、言い過ぎました。」
(言い切ってから、謝るな。)
将は、若干視線を冷たくすると彼女は続けた。
「皆さん、今回でかなりポイントが加算されています。
特にショウさんはDランクの依頼をあと3回ほど受ければCランクに上がると思いますよ。」
「あと、15体ですと本来追加報酬15%なのですが、今回はレッサードラゴンを退治した功績で追加報酬20%となりました。
合計で675シュケルスを報酬としてお渡しします。
金貨6枚 大銀貨7枚 銀貨5枚です、お確かめください。」
「大銀貨?」
「ああ、今年の初めから流通している新貨幣です。
まだあまり浸透していませんね。
10シュケルスの価値になります。」
「へぇぇ、やっぱり王都になると便利になるのが早いんだなぁ。」
「ショウ、とりあえずあなたが全部持っていて、後でどうするか考えましょう。」
「わかった。」
そんなやり取りをしていると人が増えてきて、どうやら訓練所の方にも教官が現れた様だった。
「さっそく、訓練所の受付に行ってみよう。」




