20. 第2章その11 自己紹介
3人はテーブルを囲んで座り、お茶を注文した。
エミリアが口火を切る。
「じゃあ、まずは自己紹介しましょう。
私から話しますね。
名前はエミリア、エミリーと呼んでもらってもいいわ。
冒険者ランクはC、得意なのは神聖魔法の回復系です。
”中位”のレベルまで使うことができるわ。
攻撃に関しては前衛さんに任せるけど、杖による攻撃と武器を用いない体術を少し使えるわ。
戦いには関係ないけど、料理も得意だから野営のときは任せてね。
何か質問はある?」
(スリーサイズは?)とか、おやじ的な質問をしたくなったが理性で抑えた。
彼女はゆったりとした貫頭衣の様な装備?を着ているが、それでもわかるほど立派なプロポーションをお持ちだった。
「質問がないなら、次はショウ君でいいかな?」
「はい。名前はショウ クガです。ショウと呼んでください。」
将が姓を口にすると、ピクッと二人が反応した気がしたのだが続けた。
「冒険者ランクはD、魔法は水と風属性が使えます。
武器は剣を使えます、体術もそれなりに習いました。
あとポーション作製ができます。
薬草採集は得意ですが、今後も本などを購入して知識を深めたいと思っています。」
「しつもーん」
エミリアが手をあげる。
「魔法はどのレベルまで習得しているの?」
「えーと、水系はウォーターボール、ウォーターウォール、ウォーターカッター、ウォーターレーザー、アイスランス、エリアフリーズ、ヒール、デトックシケート。
風系はエアーボール、シャープウィンド、エバキュート、トルネード、サンダーストライク、サンダースピアなんかが使えますね。」
「うーん、聞いたことがない魔法も使えるのね、中位レベル なのかしら?」
「すいません。その”レベル”という概念を知らないのですが。」
「えっ? なんで知らないの。
魔法を習得する際には必ずレベル別に順に教えられるはずなんだけど。
それぞれの属性で、低位、中位、高位、秘術レベルに難しさや威力で分けられているのよ。」
「そうなんですね。私の師匠はあまり体系的なことは教えてくれなかったので・・・。」
「ふーん。300年ぐらい前に大魔道師ナンブードリパッド氏が著書”魔法大全”で体系化したのが始めで、今の魔法使いは必ずそのことを教えられるはずなんだけど・・・。
まあ、いいわ中位の魔法が使えるなら私たちの期待に答えてもらえそうだし。
薬が作れるっていうのも、ポイント高いわね。
病気なんかは、治癒魔法を使ってばかりいると病気への抵抗力が弱くなって、かえって病気にかかりやすくなると言われているから、役立つと思うわ。」
「じゃあ、次はシルフィね。」
シルフェディアは、にこりともせずに。
「名前は、シルフェディア、シルフィと呼んでもかまわない。
ランクはC、戦士をやっていて得意なのは剣、馬上槍も使える。」
そして沈黙。
エミリアが聞く。
「おわり?」
シルフィはうなずく。
エミリアはため息をついて、追加して話す。
「シルフィと私は幼馴染なの。
二人で冒険者になってがんばってきたけど、私に攻撃力がほとんどないので、ここのところちょっと停滞気味だったの、それで新しく仲間を募集してみました。」
明るく話した。
「次は、どんな依頼を受けるかを相談しましょうか?」
「いや、その前にショウがどの位魔法や剣を使えるのか見たい。
ギルドの裏の練習場を借りて魔法の試技や私との試合をしないか?」
シルフィが対案する。
「そうですね、確かにお互いの力量がわからないと適切な依頼や作戦が立てられませんよね。
わかりました、いいですよ。」
こうして、カゼール以外との初めての試合を行うことになった。




