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第六話 広がる波紋

 ――『天界』。

 そこは『幻想郷』において、最も『幻想郷』然とした場所と言っても過言ではないかもしれない。

 蒼天の大海に浮かぶこの巨大な浮島は、流れる雲がまるで濃い霧のように掛かり、それはそれは荘厳な雰囲気に包まれていた。

 天人達の桃源郷。

 元は大地の要石であったこの土地は、地上では見られない美しい高山植物が生い茂り、そこかしこに熟れた桃を実らせた桃の木が自生している。

 また遠方に視線を移せば、剥きだしの岩肌の切り立った、鋭角な山々も随所に見て取れた。

 その雲を貫いて天へと伸びる堂々たる様は、地上でいわゆる霊峰と呼ばれる山々とも遜色ないほどの、静かな威厳を湛えていた。

「やっと着いたわね」

 その地上における霊峰の一つ、『妖怪の山』の峰より更に天高くに位置する『緋想天』を訪れた霊夢は、そこに生えた一本の桃の木の下に、一人の見知った人物の姿を見付けてそこに降り立った。

「おう、霊夢じゃないか」

「今日はこっちにいたのね、萃香」

 陽気な声で霊夢に声を掛けたのは、鬼の伊吹萃香だ。

 長い蜜柑色の髪に、その髪を掻き分けるようにして側頭部から伸びる二本角。

 彼女は桃の木の幹に背中を預けた姿勢で座り込み、そこで桃を頬張りながら、伊吹瓢という酒が無限に湧く瓢箪を豪快に呷っていた。

 霊夢は空に向かって瓢箪を傾ける、萃香のすぐ隣りまで歩み寄る。

 喉を鳴らしながらのその痛快な飲みっぷりは、実に彼女らしかった。

「ぷはっ」

「本当に美味そうに呑むわね、アンタは」

 自分にも一口分けてもらいたい気持ちになる霊夢に、萃香は快活な笑みで、

「そりゃあ、ここは景色が良いからね。酒も進むってものさ。で、私に何か用事かい?」

「いや、ちょっと天子にね。いないの?」

 訊きながら、霊夢はキョロキョロと周囲を見渡した。

 しかし、辺りに人影は見当たらない。

 天子だけではなく、他の天人や天女、竜宮の使いの姿も無い。

 静寂の中を、ただ風が通り抜けていくばかりだ。

「天子なら、さっき誰かに呼ばれて行ったよ。なんでも、今日は〝歌の日〟なんだってさ」

「天人ってのは気楽でいいわね」

 こっちは〝異変〟で歌どころじゃないのに、と霊夢は溜め息を吐いた。

「なに、アイツもすぐに飽きて戻って来るさ。今は地上の動向の方が気になるみたいだしね」

 萃香の言葉に、霊夢は少し驚いて尋ねた。

「萃香達も気付いてたの?」

「霊夢の言わんとしていることが、霊魂のことを指しているなら、ね。私を誰だと思ってるんだい!」

 言うと、萃香は得意げに胸を反らした。

 しかし残念なことに、そこがまっ平ら(、、、、)だったことには触れてはいけない。

「『幻想郷』で〝集める〟と言ったら、この私でしょう!」

 その平らな胸をドンッと叩く萃香。

 霊夢はたちまち、この事態を終息へと導く、その一縷の希望を見出せた気がして表情を明るくした。

(よくよく考えたら、萃香は何かを集める(、、、)ことに関しては専門家じゃない!)

 萃香の能力は、〝密と疎を操る程度の能力〟。

 その力は物質の密度から、果ては人口密度まで操ることが出来る。

 現に彼女はこれまでその能力を使って、『幻想郷』の妖怪を集めて宴会を開いたり、『博麗神社』が地震で倒壊した際には、集まる人々の気質を追って比名那居天子の元に辿り着いたりもしている。

 つまり今回も、集まる霊魂の居場所を彼女に特定してもらうことが出来れば、〝異変〟の解決はとても容易なものになるに違いない。

(渡りに船とはこのことね! さすが私!)

 早速霊夢は萃香に協力を求めようとするが、それより先に萃香が口を開いた。

「でも、今回はちょっと力にはなれそうにないねぇ」

「なんでよ!」

 期待を裏切られて、思わず霊夢は声を荒げた。

「霊魂の集まっている場所くらい、アンタならすぐに分かるんじゃないの?」

「分かるとも。でもそれは、それが何らかの力によって(、、、、、、、、、)集められているのならの話。それなら、その力の道筋を辿って、発生源を突き止めるのは訳ないさ。でも、今回のはちょっと違うんだよね」

「どう違うのよ!」

 少なくとも、『彼岸』や『冥界』から霊魂を一ヶ所に集めるのには、霊魂に影響を及ぼす力場が必要不可欠なはずである。

 そして現に、霊魂は集められているのだから、その力場の存在もまた然りと言ってもおかしくはないだろう。

 しかしどうして、その力を辿ることが出来ないと言うのか。

 理屈の合わない萃香の返答に苛立つ霊夢。

 萃香は少し困った表情を見せてから、

「例えば、霊夢がこれから神社の掃除をするとするだろう?」

「……ええ」

 今は霊魂を集める力、萃香の言葉にするなら〝密〟の力について尋ねているというのに、どうしてそこから掃除の例になるのか。

 霊夢は眉根を寄せながらも頷いた。

「で、部屋の中でも風の吹き溜まりになっているところは、自然と埃が集まっているだろう? 今回のはそういうこと(、、、、、、)なんだ」

「は? じゃあつまり、今回霊魂は自然に(、、、)集まってきたって言うの?」

「そう。だから私にも、その霊魂達が『幻想郷』以外の場所から集まってきたのは分かっても、そこから先は分からないんだ。彼らはただ〝風〟に漂ってるだけだからね」

 うんうんと頷く萃香。

 しかし、これは到底納得できたものではない。

 霊夢は萃香に詰め寄った。

「それじゃあ答えにならないわ!」

 萃香の言葉には、疑問を差し挟む余地があり過ぎる。

「じゃあ一体何なのよ! その、霊魂を集めた〝風〟っていうのは!」

 萃香は瓢箪をまた一口呷ってから、

「風水学で言うところの、〝気の流れ〟ってやつだよ。水面に波紋が広がるみたいに、〝何か〟がこの流れを乱しているんだ。本当だぞ?」

 いつになく強い口調になった萃香。

 鬼は嘘を吐かない。

 霊夢の疑り深い態度が、萃香にそのことを疑問視されたのではないかと勘違いさせてしまったのかもしれない。

 霊夢は息を吐いて、

「分かったわ。つまりこれは湖の水面に石が投げ込まれて、その波紋によって、それまで浮かんでいた落ち葉が岸に漂ってきたのと同じだって言うのね?」

「ああ。だけどそれ以外ことは私にも分からないよ」

「これだけ分かれば十分よ…………悪かったわね」

 反省の色を露わにした霊夢。

 萃香はその顔をチラと見てから、

「ま、霊夢が融通が利かないのはいつものことだしね」

「なによ、もう」

 再び笑みを浮かべた萃香を小突きながら、霊夢は萃香の話を頭の中で整理した。

 〝何か〟が、この世界の〝気の流れ〟を乱した。

 それによって、霊魂が本来いるべき場所を離れ、『花の異変』へと発展しようとしている。

 ではその、〝何か〟とは何なのか?

(考えられる可能性は一つだけね)

 それは『紅魔館』から盗まれ、今や発動の時を待っている禁術【月下美人】の他に考えられなかった。

 細かい理屈はサッパリ分からないが、その通りだと、彼女の〝勘〟が告げていた。

「後は、天子を待つだけね」

 意気込んだ霊夢の服の裾を、萃香が摘まんでツンツンと引っ張った。

「噂をすれば影ってね。戻って来たよ」

 そして指差された方向に振り返る。

 そこには、高圧的な瞳でこちらを見据える、比那名居天子の姿があった。



 その頃『太陽の畑』では、魔理沙と妖夢が向日葵畑の中を、『プリズムリバー楽団』の特設ステージに向かって進んでいた。

 咲き乱れる向日葵の間を縫うように、スイスイと先へ進んで行く魔理沙に、妖夢は後ろから声を掛けた。

「待ってくださいよ魔理沙さん!」

「そんなにノロノロ歩いてたんじゃ日が暮れちまうぜ」

 荷物は肩に担ぐ箒一本の魔理沙に対して、二本の刀を帯刀する妖夢はどうしても遅れがちだった。

 更にその内の一振り、『楼観剣』に至っては彼女の身の丈に迫るほどの刀身をもった長刀だ。

 妖夢は向日葵を傷付けないよう細心の注意を払いながら、どうにかこうにか魔理沙の後を追い続けた。

(本当に何本か斬りたくなってきましたね)

 そうこうしている内にも、魔理沙との距離はどんどん離れていく。

 これは、向日葵のことなど気に懸けている場合じゃないかもしれない。

 妖夢がそう考え始めた矢先、その思惑が油断となって、『楼観剣』の鞘が向日葵の一本に激しくぶつかった。

「あ……」

 手応えあり。

 鞘から伝わる小気味良い振動。

 それがやがて背筋を流れる悪寒となって、妖夢の身体を駆け巡った。

(……不覚)

 大きく茎を震わせる向日葵。

 その隣りで、その何倍も震える妖夢。

 しかし、やがて揺れは収まり、向日葵は何事も無かったかのように再び元の状態に戻った。

 注意深く確認するが、折れたり、傷付いたりしている部分は無さそうだ。

「……良かった」

 妖夢はホッと胸を撫で下ろした。

 ――と、

「痛っ!」

 突然、妖夢の頭の上に、何か小さなものが落ちてきた。

(虫!?)

 しかし、頭上に落ちてきたそれ(、、)は虫にしては大きくて軽く、全体的に柔らかい印象だった。

 妖夢は慌ててそれを頭から払い除けた。

 何かが妖夢の足元に落ちる。

(これは……!)

 それは一体の、ブロンドの少女を模した西洋人形だった。

 妖夢はその人形を拾い上げると、土を払いながら入念にその作りを観察した。

 腰まで届く滑らかな金髪に、大きな赤いリボン。メイド服のような紺色のドレスに、白いエプロンを着せられたそれは間違いなく、

(アリスさんの作……)

 〝七色の人形遣い〟と呼ばれ、魔理沙やパチュリーと同じく魔法使いのアリス・マーガトロイド。

 彼女は『魔法の森』に一軒の屋敷を持ち、そこに一人で暮らしているはずなのだが。

(どうしてこの人形がここに?)

 妖夢は空を見上げた。

 偶然にも、彼女が今この上を通過して人形を落としたのか。

 あるいは自分達よりも先に、彼女はこの場所を訪れていたのか。

 妖夢は視線を前に戻す。

 魔理沙の姿は既に無い。

 妖夢はこれから急いで魔理沙を追い掛けて、彼女にこの事を伝えようかとも考えた。

 それは霊夢から渡された式符は、二枚とも魔理沙が持っているからだ。

 しかし、仮にこれが重要な意味をもつのだとしても、霊夢から渡された符は二枚だけ。

 それぞれが、霊夢と咲夜に情報伝達をする手筈になっている。

 つまり、二人を呼べるのは一度きりなのだ。

 騒霊の姉妹への聴取を終える前に、これを使っていいのだろうか?

(実際、この人形があったと言うだけでは……それに……)

 妖夢は遠く、『魔法の森』の方向に視線を向けた。

 アリスとて、高度な魔術体系の一つを修めた魔法使いの一人。その彼女が、うっかり人形を落として行くとは思えない。

 間違いなく彼女は意図的に、この人形をここに置いて行ったのだ。

 その意味するところは恐らく、

(――招待)

 自分がいた痕跡を敢てそこに残していく。

 それはその痕跡を足掛かりに、自分の所まで辿り着けという彼女からの意思表示に他ならない。

 妖夢は胸中で、霊夢に謝罪した。

(申し訳ありません霊夢さん。魔理沙さんのお目付け役の任、果たせそうもありません)

 妖夢はそっと『楼観剣』の塚に触れると、初夏の空に飛翔した。

 騒霊への聞き込みくらいなら、魔理沙一人でも出来るはずだ。

 そして今この状況で最も求められていることは、少しでも多くの情報を集めること。

 それに、自分もまんまとアリスの思惑通りに動かされるつもりはない。

 妖夢は手にしていた人形を、最初に四人で集まった向日葵畑の前に放った。

 これで自分の居ないことに気付いても、あの人形からアリスの関与に思い至れるはずだ。

 尤も、これが命綱にならなければ良いのだが。

 妖夢は表情を硬くすると、自分が元来た道を戻るように、再び『魔法の森』に進路をとった。



「暫くね、霊夢」

 こちらを見下すような、威圧的な態度で天子は言った。

 顔には静かな微笑を浮かべ、その瞳は圧倒的な自信に満ちている。

 霊夢は萃香の傍を離れると、彼女の前まで進んで、互いに対峙するような格好になった。

「そうね。さっき萃香から聞いたんだけど、アンタも地上の〝異変〟が気になってるそうじゃない」

 霊夢はここで一旦間を取った。

 そして改めて天子を真っ直ぐに見据え、

「何か知ってるの?」

「まぁね」

 天子は答えると、自らの余裕をアピールするように、その肩に掛った長髪を掻き上げた。

「ずっと地上を観察してたけど、幾つか発見があったわ。知りたい?」

「どうせタダじゃ教えてくれないんでしょ?」

 疎ましそうに頬を掻いた霊夢。

 天子は満面の笑みで、

「勿論」

 言うと、天子は徐に右足を持ち上げ、その場で足踏みするかのように一歩踏み出した。

 その瞬間、『緋想天』全体に激震が走った。

 天子の〝大地を操る程度の能力〟によって生じた、威嚇の意味を込めた局所的な地震だ。

 短くも力強い縦揺れが、大地から大気までもを震わす。

 地鳴りと共に木々がざわめき、羽を休めていた鳥たちが鳴き声を上げて一斉に飛び立った。

 途端に騒がしくなった『緋想天』。

 しかし、霊夢の表情はあくまで涼しげだ。

「いつまでそんな顔をしてられるかしら?」

 腕を組んだ天子の背後には、既に三角錐の形状をした岩石が群れを成して霊夢に狙いを定めている。

 霊夢はざっとその数を確認しながら、

「まぁ、アンタがどうしても弾幕ごっこしたいって言うのなら付き合ってあげるけど、いいの?」

「なに? やってもいいけど負けるわよ、とでも言いたい訳?」

「いや……」

 霊夢は少々口籠ると、「ちょっとアレ(、、)な話なんだけど」と前置きしてから、

「もしアンタが私と弾幕ごっこするとなると、差し当たって、アンタが1ボス(、、、)ってことになるのよね」

「なんですって!?」

 霊夢の一言で天子の顔色が一変した。

「ちょっと霊夢! この高貴な天人である私が、1ボスですって!?」

「そうなるわね」

 簡潔に答える霊夢。

 その脇で、二人のやり取りを聞いていた萃香がゲラゲラと笑った。

「ふざけないで! どう考えたって、この私はEXボスでしょ!?」

「しょうがないじゃない。アンタが最初の相手なんだし」

 暫し沈黙の間があって、

「…………ふっ、どうやらまだ私の出る幕ではないようね。さぁ霊夢。とっとと六人の刺客を破ってから、もう一度私の元にいらっしゃい!」

「だったら、その刺客の手掛かりを聞いておこうかしら?」

 意地悪い笑みを浮かべた霊夢。

 天子は顔を僅かに引き攣らせながらも、ぎこちなく頷いて、

「そ、そうね。こんなしょぼい情報の為に、わざわざ私が重い腰を上げる必要はないわ」

 してやったり。

 霊夢は心の中で小さくガッツポーズをした。

 その間にも、天子が自らを落ち着けるように数回ほど深呼吸をしてから、

「私が知っているのは二つだけ。まず、あなた達が『太陽の畑』に到着する二十分ほど前に、風見幽香が〝スキマ〟に入って行くのを見たわ」

「幽香が〝スキマ〟に?」

 天子の言うことを反復しながら、霊夢は口元に手を当てて考え込んだ。

 二十分前となると、自分はまだ空を飛んで『太陽の畑』に向かっている途中だ。

 その頃には既に、幽香は現場を離れていたということか。

 しかし、魔理沙と妖夢は『魔法の森』で霊魂が『太陽の畑』の方向に行くのを見ている。

 それは少なくとも、二十分より後のことのはずなのだが。

(それに……)

 更に気になるのは、幽香の入った〝スキマ〟を生成したであろう八雲紫の存在だ。

 パチュリーの推理では、紫はこの一件の主犯ではないという見解が示されている。

 咲夜から聞いた推理の経緯もしっかりと筋は通っていたし、誰かとの再会など紫らしくないと自分でも思う。

 では、【月下美人】を用いてそれを成し遂げようとしている幽香を、紫が説得しているというのはどうだろうか?

(いや……)

 あの幽香が説得になど応じるはずがない。

 すぐさま弾幕が入り乱れ、多大な被害が出ることだろう。

(……謎だわ)

 霊夢は一先ず、この先の考えは保留にしておくことにして、天子の二つ目の情報を聞くことにした。

「で、二つ目は?」

「二つ目は、その風見幽香が〝スキマ〟に入った後、彼女と入れ違いに、あの人形遣いが『太陽の畑』に来たということよ。と言っても、すぐにどこかに行っちゃったけどね」

(紫の次はアリスか)

 霊夢は目を伏せた。

 今回の〝異変〟には魔法の存在が大きく関わっている。

 パチュリーがそうだったように、アリスもまた何か独自に情報を掴んで、調査にの乗り出しているのだろうか?

 アリスと言えば、人形に魂を吹き込んで、完全自立型の人形を作成する研究をしていたことが記憶に新しい。

(何にせよ、会ってみる必要がありそうね)

 霊夢は顔を上げると、天子に礼を言った。

「とりあえず、次に向かうとこは決まったわ。ありがとね」

 ――と、ここで霊夢は背後に何かの気配を感じて振り返った。

 そして彼女の目に飛び込んできたのは、宙に浮いた一枚の符。

 それが霊夢の目視と同時に自らの役目を終えて、木の葉のように足元に落ちて行った。

 霊夢は足元から符を拾い上げると、それが誰からのものかを確認する。

「咲夜からね」

 どうやら、咲夜も何らかの情報を入手したようだった。

 自分たちは着実に犯人を追い詰めている。

 その実感から、思わず不敵な笑みを浮かべた霊夢。

 調査は順調かと思いきや、霊夢はまだこの時、咲夜から告げられる事実がどのようなものかなど考えも付かなかった。

お待たせしました~。

『東方逢月譚』第六話投稿です。

本当はクリスマス前に投稿したかったのですが、申し訳ない。

なんでこう、年末になると残業ばかりなのでしょうか……。

正月休みに入ったら、この遅れを挽回しなくては。


それはさておき、今回も楽しんで頂けたでしょうか?

今後とも『東方逢月譚』に引き続きお付き合い頂けたらと思います。

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