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第2話ー2 尊、家を得る

「お前のせいで海に戻れなくなっただろ」

「私のせいにしないでよ。あなたが海から離れる方が悪いんでしょ? それにしても海に戻るっていう手段もあったでしょ?」

「お前が組んでって言うからさ。面白そうじゃねえか」

「何が面白いかさっぱり分からないわ」

「まあ、粟通が分からなくなったんなら探さないとな」

「うん」


 夏美は、それに納得した。粟通を探して欲しいのは彼女の気持ちだから。だがそれは遠い道のり。何せ手掛かりが全くないのだ。


「ああ、前の店だわ」

「店?」

「ちょっとな、腹が減って寄った店だ」

「団子屋じゃない」

「そうだ」

「ん? 団子屋なら、あそこがあるわね」

「おいおい、どこ行くんだよ」


 尊は夏美がいきなり歩く方向を変えるものだから一瞬ついていけなくなるがついていく。



「ほら見て、尊」

「何? って何だよ!」

「どうしたの?」

「お前バカか!?」

「何よバカって」

「俺にはこれが城にしか見えねえ」

「何言ってるの? ミコト。これは城だよ」

「お前は城に住むのか?」

「お前は? ミコト、あんたも此処に住むのよ」

「俺がか? 何故だ」

「私が住むから」

「いや、誰も住むとは言ってないだろ」

「あんたは海からこの町に通ってくるの? 時間の無駄だわ」

「体を分割できるだろ」

「私はそれやったことないから。とにかく、住まないと組まないから」

「組まないと殺す……か。分かったよ。一緒に住めばいいんだろ。夏美と上手くいくとは思わないがな」

「メインは父上の捜索よ、勘違いしないで!」

「お前が住むとか言うからその事ばかり考えたじゃないか、まあ、一人でいるよりはいいな」

「でしょ?」

「ただな、俺とお前が組んだら最強だ。粟通もすぐ出てくるだろう」


 それを聞くと夏美は笑顔を見せた。


「私もあなたみたいな強い人と組めるなんて最高よ! 海に帰るって手段もあったのに」

「いや、もうこれ以上痛めつけられるのは嫌だからな」

「分かったら宜しい」

「……お前は何か偉そうだよな」


 こうして、尊と夏美の共同生活が始まった。ただ、尊からすると運命の糸が曲がったような感じだった。

 いつもありがとうございますm(__)m


 第2話は2日に分けて投稿となりました。この後、もう1話、新エピソードを投稿しますのでよろしくお願いしますm(__)m

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