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マキとマサキの物語   作者: 森嶋直斗
5/10

マキとマサキの物語⑥What's going Maki!深まる二人の仲!マサキが、マキのマンゴウに吸い込まれていく!

大宮で始まったマキのトリマーの仕事も順調で、経済的に安定してきた。行きつけの飲み屋もでき、友達も増えた。マサキとの仲も深まり、良い所にいる時間が増える。初めて、マキの部屋で一緒に酒を飲むマサキ。豊かに熟れるマキのマンゴウに吸い寄せられて埋もれたマサキ。What's going Maki!

第6曲 What's going Maki!


生き物美容室カヨリーナもマキの仕事ぶりが評判でお客さんも増えてきたのだが、

獣医の佳代子がオーナーなので、看板が、生き物美容室となっていて、代わり所

では、カメの甲羅の清掃、蛇の脱皮の皮むきなど、マキの興味は、つのるばかり。

経済的な余裕も少し出てきて、生活も安定してきた。すると飲酒の機会も増える。

大宮の一番街、ボナペティーが、行きつけの店になってきたようだ。


(Line)

マキ:今晩のみに行かない。

マサキ:17時には、大宮に戻ります。

マキ:18時に東口で、


マキ:マサキ!お疲れ。良いとこ連れてくよ。

マサキ:なんか怪しげですね。

一番街の東のはずれにボナペティーという店がある。中国パブのママが恋と一緒に

連れて来てくれた。感じのいい店で一人でも時々来る。なにより、マキの好きな、

ジン、ボンベイサファイヤを置いている。

マキ:おはよー田さん。話してた弟、連れてきた。

田:(水田正行、でん)まいど、あー、言ってた弟さん、どうも水田です。

マサキ:小久保真樹です。何を話してるんですかね。

田:何をって、全部聞いてますよ。同姓同名も壁挟んで同棲してることも。

  マキちゃんが、スウェットでカレーラーメン食べてるのは、聞いたんじゃ無く

  て私が自分で目撃紫檀ですけど・・

マキ:人のすっぴん見て喜んでたじゃん。

田:綺麗というより童顔で可愛かったね。・・なんにする。食べてない?

マキ:飲み始め。なんか作って、ビールと・・

この店のビールは、ハートランド。これもマキのお気に入りだ。

マキ:はいどうぞ、

マサキに次いで、自分は手酌。田さんにも注いだ。

マキ:頂きます。

マサキ:マキちゃん結構来てるんですか?

マキ:なんか最近週2ぐらいになってるよね。

田:(厨房から)先週は週3だったよ。

マキ:うそー、あ、べろべろで遅くに来たときあったわ。

マサキ:むっちゃ飲んでるじゃないですか。家に返ってくると無音になる日も結構

    あるからな。

田:無音って、本当に音で分かるんだ。

マサキ:同じアパートの音より、マキちゃんとこの方が、聞こえるんですよね。

    トイレの音とか、水回りの音は全然聞こえないんですけど、ドアの音、

    鍵かける音とかは、ばっちり聞こえます。

マキ:そうなの、だから間取りも分かってるから、どの部屋からどの部屋に移動

   したなとか、わかっちゃうの!

田:音がしないってことは、

マサキ:ベッドで爆睡!ヘベレケで、帰った時の音は、

             ガチャガギ、ドン、ガン・・スタン、ズンzzzグwazz

マキ:本人は、覚えてないけどたぶんそうだよ。

田さんが空のグラスを下げながら、

田:次は、ジンですか?

マキ:おんなじの作ってあげて。

田がボンベイサファイアのロックをトリプルで三杯作って、

田:改めて、よろしくお願いします。乾杯!

マサキも付き合って飲んだ。

マサキ:カーッグギ!キッツいですね。無理無理・・こんなに飲めませんて・・

マキ:情けないね!

マキが、マサキのグラスから半分グイッと飲んで、

マキ:田さんおこちゃまには、ソーダで割ってあげて。

田:はいどうぞ、自分で良い感じで割ってください。

マサキがなみなみとソーダを入れて、ちょこっと飲んだ。

マサキ:これでも濃いですよ・・・よくロックで飲めますね。

マキ:一緒に飲める人、現れないかな・・元カレみたいな酒豪!

田:良いんですか、もう、そんな話して。

マキ:自分から改めて言いにくいから田さん経由で、

田:あ、そう!マキちゃんの元カレ、マキちゃんより大酒のみだったんだって!

マサキ:マキちゃんよりすごい人なんているんですか。JoyJoyでもマキちゃんが、

    記録保持者ですよ。

マキ:一緒に旅行行くと、宿泊代の3倍が酒代だった。

田:豪雨でマキちゃんも川に流されて、婚約者の元カレだけ亡くなったんだって。

マキ:引きずってるから都会に逃げて来たってわけ。

マサキ:簡単に壮絶な話・・まとめますね。

マキ:歌うか!松村和子 帰って来いよ!

        

         かえってこーいよ♪♫


がっつり飲んだが、今日はおとなしい感じだ。

マキ:田さん!帰るわ・・・

田:今日は、歩けそうだね。


氷川神社の参道を歩いて帰った。30分ぐらいかかるだろうか、人も少なく歩き

安い。自然と手をつないで歩いた。

マキ:マサキはなんで彼女いないの?

マサキ:トラウマですかね。

マキ:なんの

マサキ:3股ぐらいされてて、綺麗な子だったんですけど・・

マキ:それで、女性が信じられなくなった。

マサキ:今、思うと3股じゃなくて、俺は、3号で、いい話し相手ぐらいに思って

    たんでしょうね。一つ上で、25で、10以上離れてる派手なおっさんと

    結婚しちゃいました。

マキ:へ、いつの話?

マサキ:マキちゃんが来てすぐですね。

マキ:私が追い出したみたいに言わないでよ。

マサキ:でも、ホントそうだわ。メロン、宅急便が間違えて来たって、マキちゃん

    が持ってきてくれた日に電話で、結婚するって言われました。

マキ:偶然同じ日って、言うだけじゃん。あっ!この前話したマンゴウ!

   家の冷蔵庫で、ちょうどいい感じに熟れてるよ。


今でも時々間違えて、宅急便が届く。1週間ほど前も宮崎のマンゴウが送られて

きてマキの家の冷蔵庫で保管したままになっていた。

マキ:家によってくでしょ。

マサキ:どうせまだ飲むから付き合わせようと・・もう飲めませんよ・・

マキ:マンゴウ食って帰ればいいじゃん。

玄関先には良く来るが、中に入って酒まで飲むのは初めてだった。

ちょっと緊張気味にソファーに座った。

マキ:マサキ!グラスと氷だけ用意しといて。

マキが、ピッチピチのスウェットに着替えて長い髪を下ろしてきた。

マキ:仕上げに飲むか!

マキがマイヤーズのダークとコーラを持ってきた。マイヤーズは、ラム酒なのだが

色がコーラと似ていて、ロックで飲むと、コーラを飲んでいるのかマイヤーズなの

か分からない。注いだ時にコーラは、泡が出るが、すぐに消えて、二人で一緒の酒

を飲んでいるように見える。


マキ:勝手に自分で割っていいから。最初は、同じようにダブルのロックで・・

マサキ:コーラを入れるとこが無いですって・・

マキ:ちょこっと、ロックで舐めてみて・・

マサキが、氷の隙間から少し舐めた。

マサキ:う、ん・甘いっすね。・・んガッ・やっぱ、濃いですって!

マサキが、自分のグラスをマキに飲ませて、ラムを減らしてコーラで割った。

マサキ:これでも・まだ濃いですよ・・

マキ:これ以上薄めたらタダのコーラだよ。 そうだ、マンゴウ、マンゴウ、

冷蔵庫からマンゴウを二つ持ってきて、胸の前にあててふざけて行った。

マキ;マサキ!食べたい・・二つはダメ・・1個だけね。 ってね。

   1個切って来て、1個は、持って帰って。

マサキ:良いですよここで食べてくれれば、1個切ってきます。

マキ:姉ちゃんに言ったの?

マサキ:言ってるんですよ。何度言ってもバニーコートで、2を忘れちゃうんで、

    荷物がマキちゃんとこに来ちゃうんですよ。

マサキが、マンゴウを切ってもってきた。

マキ:おいしそうだね。梨々花さんアリガト!・・ん!うま! これラムに合う!

と、グラスのラムを飲み干した。

マサキもマンゴウを食べて

マサキ:ん・・ほんとだ旨い・・・グビっ・んアルコール感じなくなった。

マキ:ほれ、少しラム足してやる。

マサキ:やーめて!濃すぎるって!

良い感じでラブラブじゃないか。


ラムはそもそも甘い酒で、アルコール度数が高い。コーラで割ると濃いのか薄いの

か色で分からないので、酒に弱い人はついつい飲み過ぎる。マサキが30分ほど

してフラフラと揺れだした。

マサキ:なんか・・いい感じに・・プフぁ・・

いつの間にかマキの腕の中。マキのマンゴウに挟まれて・・・

マキがおいしく頂いた。


次の日、マキはけろっとして起きてきたが、マサキはマキのベッドで昼まで起きて

こない。二人でカレーラーメンは、持ち越しとなった。


(^^♪What's going Masaki!♫♬♪











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