マキとマサキの物語⑥What's going Maki!深まる二人の仲!マサキが、マキのマンゴウに吸い込まれていく!
大宮で始まったマキのトリマーの仕事も順調で、経済的に安定してきた。行きつけの飲み屋もでき、友達も増えた。マサキとの仲も深まり、良い所にいる時間が増える。初めて、マキの部屋で一緒に酒を飲むマサキ。豊かに熟れるマキのマンゴウに吸い寄せられて埋もれたマサキ。What's going Maki!
第6曲 What's going Maki!
生き物美容室カヨリーナもマキの仕事ぶりが評判でお客さんも増えてきたのだが、
獣医の佳代子がオーナーなので、看板が、生き物美容室となっていて、代わり所
では、カメの甲羅の清掃、蛇の脱皮の皮むきなど、マキの興味は、つのるばかり。
経済的な余裕も少し出てきて、生活も安定してきた。すると飲酒の機会も増える。
大宮の一番街、ボナペティーが、行きつけの店になってきたようだ。
(Line)
マキ:今晩のみに行かない。
マサキ:17時には、大宮に戻ります。
マキ:18時に東口で、
マキ:マサキ!お疲れ。良いとこ連れてくよ。
マサキ:なんか怪しげですね。
一番街の東のはずれにボナペティーという店がある。中国パブのママが恋と一緒に
連れて来てくれた。感じのいい店で一人でも時々来る。なにより、マキの好きな、
ジン、ボンベイサファイヤを置いている。
マキ:おはよー田さん。話してた弟、連れてきた。
田:(水田正行、でん)まいど、あー、言ってた弟さん、どうも水田です。
マサキ:小久保真樹です。何を話してるんですかね。
田:何をって、全部聞いてますよ。同姓同名も壁挟んで同棲してることも。
マキちゃんが、スウェットでカレーラーメン食べてるのは、聞いたんじゃ無く
て私が自分で目撃紫檀ですけど・・
マキ:人のすっぴん見て喜んでたじゃん。
田:綺麗というより童顔で可愛かったね。・・なんにする。食べてない?
マキ:飲み始め。なんか作って、ビールと・・
この店のビールは、ハートランド。これもマキのお気に入りだ。
マキ:はいどうぞ、
マサキに次いで、自分は手酌。田さんにも注いだ。
マキ:頂きます。
マサキ:マキちゃん結構来てるんですか?
マキ:なんか最近週2ぐらいになってるよね。
田:(厨房から)先週は週3だったよ。
マキ:うそー、あ、べろべろで遅くに来たときあったわ。
マサキ:むっちゃ飲んでるじゃないですか。家に返ってくると無音になる日も結構
あるからな。
田:無音って、本当に音で分かるんだ。
マサキ:同じアパートの音より、マキちゃんとこの方が、聞こえるんですよね。
トイレの音とか、水回りの音は全然聞こえないんですけど、ドアの音、
鍵かける音とかは、ばっちり聞こえます。
マキ:そうなの、だから間取りも分かってるから、どの部屋からどの部屋に移動
したなとか、わかっちゃうの!
田:音がしないってことは、
マサキ:ベッドで爆睡!ヘベレケで、帰った時の音は、
ガチャガギ、ドン、ガン・・スタン、ズンzzzグwazz
マキ:本人は、覚えてないけどたぶんそうだよ。
田さんが空のグラスを下げながら、
田:次は、ジンですか?
マキ:おんなじの作ってあげて。
田がボンベイサファイアのロックをトリプルで三杯作って、
田:改めて、よろしくお願いします。乾杯!
マサキも付き合って飲んだ。
マサキ:カーッグギ!キッツいですね。無理無理・・こんなに飲めませんて・・
マキ:情けないね!
マキが、マサキのグラスから半分グイッと飲んで、
マキ:田さんおこちゃまには、ソーダで割ってあげて。
田:はいどうぞ、自分で良い感じで割ってください。
マサキがなみなみとソーダを入れて、ちょこっと飲んだ。
マサキ:これでも濃いですよ・・・よくロックで飲めますね。
マキ:一緒に飲める人、現れないかな・・元カレみたいな酒豪!
田:良いんですか、もう、そんな話して。
マキ:自分から改めて言いにくいから田さん経由で、
田:あ、そう!マキちゃんの元カレ、マキちゃんより大酒のみだったんだって!
マサキ:マキちゃんよりすごい人なんているんですか。JoyJoyでもマキちゃんが、
記録保持者ですよ。
マキ:一緒に旅行行くと、宿泊代の3倍が酒代だった。
田:豪雨でマキちゃんも川に流されて、婚約者の元カレだけ亡くなったんだって。
マキ:引きずってるから都会に逃げて来たってわけ。
マサキ:簡単に壮絶な話・・まとめますね。
マキ:歌うか!松村和子 帰って来いよ!
かえってこーいよ♪♫
がっつり飲んだが、今日はおとなしい感じだ。
マキ:田さん!帰るわ・・・
田:今日は、歩けそうだね。
氷川神社の参道を歩いて帰った。30分ぐらいかかるだろうか、人も少なく歩き
安い。自然と手をつないで歩いた。
マキ:マサキはなんで彼女いないの?
マサキ:トラウマですかね。
マキ:なんの
マサキ:3股ぐらいされてて、綺麗な子だったんですけど・・
マキ:それで、女性が信じられなくなった。
マサキ:今、思うと3股じゃなくて、俺は、3号で、いい話し相手ぐらいに思って
たんでしょうね。一つ上で、25で、10以上離れてる派手なおっさんと
結婚しちゃいました。
マキ:へ、いつの話?
マサキ:マキちゃんが来てすぐですね。
マキ:私が追い出したみたいに言わないでよ。
マサキ:でも、ホントそうだわ。メロン、宅急便が間違えて来たって、マキちゃん
が持ってきてくれた日に電話で、結婚するって言われました。
マキ:偶然同じ日って、言うだけじゃん。あっ!この前話したマンゴウ!
家の冷蔵庫で、ちょうどいい感じに熟れてるよ。
今でも時々間違えて、宅急便が届く。1週間ほど前も宮崎のマンゴウが送られて
きてマキの家の冷蔵庫で保管したままになっていた。
マキ:家によってくでしょ。
マサキ:どうせまだ飲むから付き合わせようと・・もう飲めませんよ・・
マキ:マンゴウ食って帰ればいいじゃん。
玄関先には良く来るが、中に入って酒まで飲むのは初めてだった。
ちょっと緊張気味にソファーに座った。
マキ:マサキ!グラスと氷だけ用意しといて。
マキが、ピッチピチのスウェットに着替えて長い髪を下ろしてきた。
マキ:仕上げに飲むか!
マキがマイヤーズのダークとコーラを持ってきた。マイヤーズは、ラム酒なのだが
色がコーラと似ていて、ロックで飲むと、コーラを飲んでいるのかマイヤーズなの
か分からない。注いだ時にコーラは、泡が出るが、すぐに消えて、二人で一緒の酒
を飲んでいるように見える。
マキ:勝手に自分で割っていいから。最初は、同じようにダブルのロックで・・
マサキ:コーラを入れるとこが無いですって・・
マキ:ちょこっと、ロックで舐めてみて・・
マサキが、氷の隙間から少し舐めた。
マサキ:う、ん・甘いっすね。・・んガッ・やっぱ、濃いですって!
マサキが、自分のグラスをマキに飲ませて、ラムを減らしてコーラで割った。
マサキ:これでも・まだ濃いですよ・・
マキ:これ以上薄めたらタダのコーラだよ。 そうだ、マンゴウ、マンゴウ、
冷蔵庫からマンゴウを二つ持ってきて、胸の前にあててふざけて行った。
マキ;マサキ!食べたい・・二つはダメ・・1個だけね。 ってね。
1個切って来て、1個は、持って帰って。
マサキ:良いですよここで食べてくれれば、1個切ってきます。
マキ:姉ちゃんに言ったの?
マサキ:言ってるんですよ。何度言ってもバニーコートで、2を忘れちゃうんで、
荷物がマキちゃんとこに来ちゃうんですよ。
マサキが、マンゴウを切ってもってきた。
マキ:おいしそうだね。梨々花さんアリガト!・・ん!うま! これラムに合う!
と、グラスのラムを飲み干した。
マサキもマンゴウを食べて
マサキ:ん・・ほんとだ旨い・・・グビっ・んアルコール感じなくなった。
マキ:ほれ、少しラム足してやる。
マサキ:やーめて!濃すぎるって!
良い感じでラブラブじゃないか。
ラムはそもそも甘い酒で、アルコール度数が高い。コーラで割ると濃いのか薄いの
か色で分からないので、酒に弱い人はついつい飲み過ぎる。マサキが30分ほど
してフラフラと揺れだした。
マサキ:なんか・・いい感じに・・プフぁ・・
いつの間にかマキの腕の中。マキのマンゴウに挟まれて・・・
マキがおいしく頂いた。
次の日、マキはけろっとして起きてきたが、マサキはマキのベッドで昼まで起きて
こない。二人でカレーラーメンは、持ち越しとなった。
(^^♪What's going Masaki!♫♬♪