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知らない人には着いていかない

 4月末某日元部下現友人の運転する車で山の中を走っている。


 思い返すとつくづく迂闊な人生だった。

 初めましての人の運転する車で山奥まで連れて行かれた事や2度目ましての人が運転する車で夜の高速道路で怪しげな倉庫に連れて行かれた事もある。

 多分あれはマルチとか勧誘だったのだろうな。

前日にパリピな同級生に連れていかれた同窓会(卒業後2ヶ月)で入った飲み屋の店長が翌日職場に遊びに行こうと誘ってきて断れなかった。

 倉庫では自己啓発系のパーティーみたいな雰囲気で貴方も私たちみたいにやりたい事をして楽しんでみませんか?と取引系の紹介をしてくる。

 なんとか有耶無耶にして帰ったが、1ヶ月くらいして例の飲み屋さんが閉店していたのをみてぞっとした。

 そう言えば大学時代でも似たような事があった。

 今では関わるなで有名な宗教系サークルのアンケートに引っかかったのだ。

 確か大学1年生の夏でサークルに入り損ねた自分は何かきっかけになるかもとホイホイ着いていってしまったのだ。

 気が付いたら数日後に県外の合宿所なるところに連れて行かれていた。

 いやあ怖かった、キリスト系の宗教論の勉強会が始まって頭の中はどうやって逃げようかといっぱいだったが、風呂まで指導役の先輩(男)と一緒だから逃げようが無いし、そもそも県外だし。

 そして自分が最終的に選んだ最後の手段は最終日のお風呂で先輩に、すいません僕ゲイなんですけどそれでも救われますか?と相談した。

 いやあ効果覿面だった、その後無言になってギクシャク。

 20年前だから今よりそういう事への耐性が無かったし、相手も大学生、咄嗟に返せる言葉が無かったんだろう。

 仮にも皆を救いたいと言ってる人たちだから非難もしづらい。

我ながら卑怯かなと思ったが、合宿終了後一切のコンタクトが無かったから結果オーライで。


 大きく脱線したのだが、今回走っている山の中が昔初めましての人に連れて行かれた山の中にかなり近い場所だったからだ。

 懐かしい黒歴史に浸ってしまった。

 たくさんの粗大ゴミ等をどうやって処分しようか悩んでいたが、数年前にゴミを処理場に持っていけば無料で回収してくれると聞いた事があったのを思い出したのだ。

 市役所のホームページで実在するのを確認、車が無いので友人に(有料で)車を出してもらった。


 処理場に着いて驚いたのが予想より遥かにシステマチックだった事だ。

 予想だとなんかでっかいゴミの山か地面を掘った穴があってそこに自分でゴミを投げるイメージだったのだが、実際には車ごと工場に入って車の重量を量り、前に進んでゴミを下ろし、また車を量って帰るという凄くシンプルなシステムだった。


 長年抱えた大荷物があっさりと消えて、ホッとすると同時に少し寂しさも感じるゴールデンウィークの始まりだった。

 


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