表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『Wonderful Mystery Marvel Planet』  作者: アマテン
2年生夏休み編と『多次元からの救援』
713/721

錬金術師の惑星『アルケミスター』⑨ケンside:植物広がる地下3階

地下3階の扉を開けると


「これは植物のつる?」


床や壁がすべて植物の蔓で覆われている。ところどころに様々な色の花やつぼみ・木の実などがついている。慎重に触れてみるが高質化していて非常に硬い。この硬さだと無理やり引きはがせない。この蔦はフロア全体を覆っており、部屋の扉も固定され中に入れない。


「敵も出ないですね」

「うん、でも警戒はしていて。いつ襲い掛かるって来るかわからないから」


とりあえず地下3階にある電力室を探す。でもこんなに歩いているのに魔物と全然会わない。地下2階ではこんだけ動けば絶対魔物にあったのに。不思議に思いつつ探索を進め電力室につく。


電力室の扉は開いており、中は外と同じで植物の蔓が至る所に伸びている。部屋の奥には何かをはめ込めるソケットが備わっており充電したAS電磁球をはめ込む。


ウィーーーン


電子音が響き始め電力室内の巨大発電機が動き始め電力パネルも移り始める。これで施設内の電気が復活する。


「ケン兄ちゃん」

「ケン兄さん」


二人の声が聞こえ振り向くと


ウニョウニョウニョ


室内に伸びていた植物の蔓が動き始める。突然どうして?特に太い蔓がワイズの腕をとらえる。


「ちぎれないわ」


ワイズが力任せにひっぱても全然ちぎれない。ワイズの力で無理なら僕たちじゃ絶対切れない。ナイフも刃がたたない。2階まではこの植物はなかった。なら実験体の体の一部かもしれない。

ガグラべドロンの薬液を太い蔓にかけてみる。動いてないときは意味がなかったけど・・・


植物の蔓が枯れ始めワイズが引っ張ると


ブチッ


簡単に引きちぎれる。よし、ガグラべドロンは効く。周囲を確認するといつの間にか太い蔓が増えてこちらに蔓を伸ばそうと動いている。レイがASガグラべドロンボムを投げる。薄められたガグラべドロンが広範囲に散布され植物の蔓が枯れていく。よし、これが弱点だ。こんなにたくさんの蔓にガグラべドロンの現役使ってたらすぐなくなるもん。


部屋中の蔓をASガグラべドロンボムで枯れさせると部屋の中央の床の隙間から蔓が伸び巨大なつぼみを作る。その巨大なつぼみを割って現れたのは巨大な植物のゴーレム。名前はまだ???出羽からない。試しにASガグラべドロンボムを投げてみるが効果はなし。植物のゴーレムは距離があるのに腕を振りかぶる。


「みんな腕の斜線からかわして!」


 僕たちが横跳びでよけるとすぐ隣を大量の蔓が伸びてくる。やっぱり伸びてきた。ゴーレムの体を観察すると体にいくつか光る球がある。あそこが弱点だ。


「みんな囲むよ。攻撃に気を付けて体中の光ってるコアをダーツで攻撃」

「「了解」」


 ゴーレムの動き自体はそこまで早くないから対処は簡単。ただおそらく今回はチュートリアル。フロア中に伸びている植物がこのフロアを制圧している実験体だろう。実験体の情報は植物が枯れたことでいろいろ探せるようになったこの部屋の資料に載ってるだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ