錬金術師の惑星『アルケミスター』⑦ケンside:襲い掛かる実験生物の子供たち
あの怪物はアグラノドンの子供なのか。それにまだ大きな個体もいるらしい。
ガシャーン
「ギャオオオ」
バリケードを破壊してさっきの怪物が現れる。その怪物の頭上にはずっと???だったが『リノア・アグラノドン』と命名されている。ここまで資料を呼んだから名前が判明したんだろう。ただ完全に逃げ場は失った。戦うしかない。
今回は僕があいつの注意を惹く係。リノア・アグラノドンに近づくと尾の薙ぎ払いが右から襲ってくる。先端なら回避するスペースがある。タイミングを見計らって右方向へ飛び転がりながら受け身を取る。
起き上がったところにリノア・アグラノドンの左手の振りがたたきつける。今度は前に転がりながらよける。よけた先はリノア・アグラノドンの口の目の前。口を大きく開けて飲み込もうとしているが
「予定通り」
僕の後ろから一本のダーツが飛んできて、リノア・アグラノドンの口の中に突き刺さる。
「ガガガ」
2秒後リノア・アグラノドンはその場でのたうち回る。よし、ガグラべドロンは本当に効くんだ、でも一撃じゃないからどのくらいで倒れるか観察しないと。それから総数3本ガグラべドロンを打つと、最後に絶叫を上げるとリノア・アグラノドンは灰となり消滅する。
「どうする?一回みたいに分担して探す?」
「いや?資料を読む感じまだまだ実験体の子供がいそうだから一緒に回ろう」
探索を進め薬品を打ち込む銃のパーツやガグラべドロン・様々な薬品を手に入れる。これ僕用の銃ができたから戦える。
カサカサ
今度出てきたのは片方のはさみが30㎝ほどの大きさのカニが通路を埋め尽くし襲い掛かってくる。ガグラべドロン一発で死ぬけど数が多すぎてここでは戦えない。
「ケン兄さま、こっちの部屋に」
近くの部屋に逃げ込む僕たち。リノア・ツイラン(さっきのカニ)は扉が小さすぎて一体ずつしか入ってこれない。これなら3人で順番に打ち込んでいけば倒せる。今回は出口が狭い場所があったからよかったけど広い場所で襲われたら大変だ。
そして目的地の一つであるAS電磁球が置かれている『臨時発電所』にたどり着く。しかし内部には
「たくさんいるわね」
リノア・アグラノドン2体
リノア・ハイトン2体(資料に乗っていた大きな鶏。特徴として爆発するらしい)
リノア・ツイラン大量
さすがに今の状態で言ってもリノア・ツイランの物量に押し込まれる。幸いなことに全員寝ているから部屋に侵入しない限り起き上がらないだろう。おそらくこの部屋が2階の最難関な部屋。ほかの部屋を探索しながら対抗策を探そう。