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『Wonderful Mystery Marvel Planet』  作者: アマテン
新年と試練の塔

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試練の塔㊿ランク4:職業BOSS達の新能力


 攻撃を受けた僕はすぐにその場から離れる。残りHPは1割ほど、どうやらHPが満タンに近い状態ならノウキンファイターの攻撃も受けきれるみたいだ。これはすごくいい情報だ、HPに気を付ければノウキンファイターの攻撃もかばえる。それにさっきの攻撃で追加能力のヒントはもらった。あともう一回受けてみたいところ。


「⦅フレア・バレット⦆」


 空から多数の火の玉が落ちてくる。


「ごめん、止めれなかった。ジュンマー、ランク4になって詠唱中はダメージを受けなくなってる」


 ノエルの説明で⦅メテオ・バレット⦆はジュンマーが使った魔法ってこと、ジュンマーのランク4の追加能力はすべての魔法の詠唱中ダメージを受けないってことが分かった。つまりジュンマーの詠唱さえ始まれば上級魔法でも止められないということ。


 降り注ぐ火の玉を見ながらみんなの位置を確認する。ノエル、ミコ・ボタン、ペコらの3か所、これならアレで防げる。


「⦅ファントム・シールド⦆」


左手のマギオリハルコンのバックラーを外しブーメランのように投げる。マギアオリハルコンのバックラーは他のメンバーの頭上を通り過ぎると透明な盾を合計3つ呼び出し僕のところに戻ってくる。⦅メテオ・バレット⦆がそれぞれのメンバーに落ちてくるが先ほどの投的で生じた透明の盾が攻撃を防ぐ。


⦅ファントム・シールド⦆はスキルレベルに比例したHPを持つ盾を最大3つ選んだ箇所に生み出し攻撃を受け止める。これらの盾へのダメージは僕のステータス・スキルを参照して計算されるのでジュンマーの高威力の魔法だって防げる。ただしクールタイムが長く、消費MPも全体の3/4とだいぶ重いので連発はできない。


「なんでなの?」


⦅メテオ・バレット⦆を防いだのだが、ペコラの驚いた声が聞こえた。ペコラの方を向くと、背後にどくろマークを浮かび上がらせたアサシンがペコラの背中から胸にかけて黒いナイフで貫かれていた。アサシンの攻撃力はそこまで高くないのでペコラを一撃で倒すのはあり得ない。アサシンの背後のどくろから即死攻撃が追加されたんだ。それがランク4の追加能力か?


 近くにいたミコがペコラを蘇生させるため詠唱を始めたので護衛をしながら周囲を確認する。ノエルはジュンマーが詠唱するまでに倒そうとしているがゴクブッタテが攻撃を防いでいる。


「ノエル、下がって。⦅ダイダル・ブラスト⦆」


 ノエル・ジュンマー・ゴクブッタテの頭上から水流の塊が落ちてくる。ノエルはすぐに後方に下がり、水流の塊がジュンマー・ゴクブッタテを飲み込む。ジュンマーは魔法耐性が高いのでそこまでダメージを与えられないが、ゴクブッタテは魔法耐性が低いので大ダメージを与えられる。


「⦅エクス・ヒール⦆」


 大ダメージを受けたゴクブッタテに向けてヒラヒラの回復魔法が発動される。さらにゴクブッタテの体は時折回復の光を発する。これがヒラヒラの追加能力?考えられるのは回復魔法に継続回復を付与するのかな?


 ミコの蘇生魔法が発動しペコラを蘇生していると少し離れたところでノーキンファイターが大剣に光を宿し上段に構えている。あれは斬撃を飛ばす攻撃、狙いはノエルとボタンだ。アレはかばわないと即死だ。


「⦅カバームーブ⦆」


 さっきスキルが使えなかったが一か八か使ってみたが今度は使えた。あれ?ゴクブッタテの追加能力って攻撃時スキル無効じゃないの?飛んできた斬撃は防げたけどノーキンファイターの追加能力が分からない。


「⦅ジャッジメント・フェニックス⦆」


 ペコラがお返しとアサシンに火の鳳凰を模した矢を放つ。矢はアサシンに当たると火柱を発生させる。よし、ゴクブッタテもカバーできなかったし、アサシンはHPが低いからペコラの攻撃力なら倒せるかも。しかし火柱が終わった後アサシンのナイフから影のバリアが現れペコラの攻撃を防いでダメージを防いでいる。


「嘘なの?防がれたなの?」

「正面だけ。背後からのダメージは効いてる」


ミコの言う通り正面からの火柱は防げてるけど、背後はダメージエフェクトが出ている。どうやらあの影のバリアは正面からの攻撃のみ効果があるようだ。これがアサシンの追加要素か。


「ヒラヒラも詠唱中ダメージ無効みたい」


 ヒラヒラの詠唱を止めるため魔法を当てたミコだがダメージエフェクトが出ず、そのままアサシンに向け回復魔法が放たれる。さっきのゴクブッタテの継続回復はゴクブッタテの追加能力みたいだ。よくみたらゴクブッタテはずっと回復の光を纏ってる。これであとはノーキンファイターなんだけど


「みんな、ジュンマーの詠唱が終わるわよ」


ノエルが後ろに下がりながらみんなに伝えると


「⦅ライジング・レオㇽ⦆」


ジュンマーの詠唱が終わり僕達の頭上に雷雲が現れ獅子を模した雷が降ってくる。また全体攻撃か。⦅ファントム・シールド⦆はまだクールタイム中。なら


「⦅バキュームフィールド⦆」


 他のメンバーに落ちていた雷の獅子が僕の元に向かってきて、二つの盾で受け止める。HPは5割ほど減る。ふう、どうにか防げた。


「ケン、うしろ!」


 ノエルの声で後ろを向く。そこには僕に向けてケンを振り下ろそうとするノーキンファイターの姿が。このままでは踏ん張りストックを消費しちゃう。


「⦅アイアンボディ⦆」


 被ダメージを減らすスキルを使う・・・がまたスキルが打ち消される。


ズドン


 ノーキンファイターの一撃で僕のHPが0になり踏ん張りストックが消費される。これでわかった。ノーキンファイターは接近した攻撃に関してアクティブスキルが無効化されるみたい。

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