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『Wonderful Mystery Marvel Planet』  作者: アマテン
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ユキと一緒にマシニクル・マキナへ⑤デウス・エクス・マキナ ラギア登場


ドドドドドーン


砲台からの一斉掃射で重い体を持ち上げ復活したベヒーモスは強力な電磁波を周囲に発生させる。その範囲は全てのプレイヤー・NPCを囲み、『感電』の状態異常を引き起こす。さらにベヒーモスは2本の巨大な角を赤黒く染め、後ろ足で何度も地面をかく。その姿はイノシシが突進してくる事前動作に似ている。ベヒーモスは後ろ足で地面をかく毎にオーラのようなモノが体中を覆い


ドン


 の足音と共に『感電』で動けないプレイヤー・NPCへ襲い掛かる。


「カラミティ!」

「⦅束縛の鎖雨そくばくのくさりあめ⦆」


 スキルの効果で【感電】を無効化した僕あは絆の指輪で皇鎖の悪魔カラミティを召喚し拘束用に強化された鎖でベヒーモスを縛り上げる。だが動きを止めることはできたが攻撃の威力を全て打ち消すことができずに時間とともに鎖はちぎれていく。でもこれで十分、あとは任せたよヒビキ。



ヒビキ視点


私は上空を飛びながらマスターが拘束してくれたベヒーモスを見下ろします。さすがマスター、やってくれると信じてました。今度は私の番です。プラズマサーベルを上空に出現した魔法陣に投げ入れ、ある装備を呼び出します。


「機構兵器:超超超高周波ブレイバー」


魔法陣から現れたのは超巨大なプラズマサーベル。現状の装備では地上で振るうことはできないけど、進化した飛行機構:アサイラムユニットの推進力を利用すれば空中でなら大丈夫です。超超超高周波ブレイバーを右足に装備し、アサイラムユニットの6つのブースターを全て下方向に噴射して足を振り下ろします。そのまま超超超高周波ブレイバーは横方向からBMs規格外ベヒーモスの右牙に衝突。そのまま火花を散らしながら牙を両断します。ふう、やりました。でもさすがにもう動けません。私はよびの精霊電力でマスターたちの元に向かいます。



 ヒビキのおかげで目に見えて大ダメージを与えた。その証拠に先ほどから武器による攻撃も止んでいる。そろそろ撤退してくれてもいいんじゃないか?でもNPCが戦闘隊形を解いていなんだよ。


 ベヒーモスは再び後ろ足で地面をけり始める。おいおい、さすがにもうMPも回復アイテムも尽きてるよ。他のプレイヤーはラスト一撃を叩き込むために準備を進め、僕はとりあえずヒビキとシズクを送還しようと考えているとヒビキが突然後ろを振り向き、空をじっと見ている。そして


「皆さん、何か来ます。注意してください」


 ヒビキの声が戦場に響き渡った瞬間


ヒューン


 ジェット音とともに機械人形ひとが僕達の前に降り立った。


「ギアナ様だ」

「援軍が来たぞ。これで助かった」

「みんな、邪魔にならないように下がるぞ」


 NPC達は彼?彼女?の登場に沸き立つ。これはお助けキャラの登場かな?確か名前はギアナ。


「ベヒーモスの牙が一本折れてる。誰がやったの?」


 一斉にヒビキを見るプレイヤー・NPC。ギアナもみなと同じくヒビキを見。


「まさか同じデウス・エクス・マキナ?でも完全な人?ね」

「デウス・エクス・マキナですが私はマスターの精霊従魔です」

「精霊従魔?気になるけど先にベヒーモスを撃退するわ。こんなダメージを与えられるチャンスめったにないもの」


 ギアナはベヒーモスへと視線を戻すと


「⦅機構換装:アクセルギア⦆」


 両腕に巨大な拳を、脚にはブースターを取り付け突進の前動作中のベヒーモスに近づき


ガン ガン ガン


と連続で殴っていく。その一撃は重く、ベヒーモスは数発殴られると突進の前動作を止め、さらに数発殴られると頭ごと地面に沈んでいく。よく見ると重力系のスキルで体が重くなって動けないようだ。


 ギアナはアクセルギアを背中に現れた魔法陣に投げ込む。この動作はヒビキの時と同じ


「⦅機構兵器:グラビティ・アクセライズ⦆」


 魔法陣から現れたのは超巨大な拳。ギアナはいつのまにか換装していた巨大な足とともに右腕にグラビティ・アクセライズを装備。その場で回転を始める。


ブン ブン ブン


一回転するごとに拳の音は重く鳴って、一定以上の速度になると


 ドン


 ベヒーモスの左の牙の前で右足を踏み込み遠心力を威力に変える。さらにグラビティ・アクセライズが軌道に乗った瞬間質量を10倍する魔法でさらに威力を上げベヒーモスの牙にたたきつける。


ドグシャ


 その一撃はヒビキの超超超高周波ブレイバーに匹敵する威力でベヒーモスの牙を粉砕する。すると2本牙が折れたことで額の部分がぱっくり割れ奥に機械でできた黒い心臓のような物が見えた。しかしそれが露出した瞬間BMs規格外ベヒーモスは地面に潜り始めどこかへ消え去った。


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