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『Wonderful Mystery Marvel Planet』  作者: アマテン
文化祭とアイテムコンテスト

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文化祭3日目:立夏と文化祭巡り

文化祭3日目、今日のシフトは午前中。今日は土曜日なため来校するお客も多く料理の下処理は今までの2倍ほど作っておく。最悪残ってもこの後の打ち上げで消費できるしね。


「では険人君、行ってきますね」

「険人頑張って」

「行ってらっしゃい、美冬・智秋。立夏によろしく」


 最終日3日目は美冬たちとシフトは違い、彼女らは午前中立夏とともに学園祭を周ることになっている。午後シフト組が出ていったあとお客さんがどんどん入ってくる。やはり休日の土曜日、予想通り大量の人が入ってくる。しかし予想以上に人が来店しており常に満員状態。厨房は一人でいくつか料理は作れるから少し余裕があるけど、フロア側は注文の受注→配膳→回収・掃除→客の案内などフル回転。兼業組も全員フロアにまわしたがふぁそれでもきつそう。


「ちょっとフロア手伝ってくる。厳しかったら呼んで」


 今回の厨房組のメンバーは普段から料理を作るクラスメイトが多いので、エプロンを外し厨房は任せフロア組に入る。


「誰か3番テーブル、片付けお願い」

「僕がするよ」


 3番テーブルに着くと急いで食器をお盆に乗せ、


「慎二、これもお願い」

「おう」


 両手でお盆を支え厨房の洗面台に届けるために近くを通っていた慎二に手渡し、そのまま持ってきたおしぼりでテーブル・椅子を拭き


「3番テーブルOK」


うけつけにいるクラスメイトに伝え近くのテーブルの片付けに移る。隣のテーブルも食器を洗面台に渡さないといけないから


「遠藤さん7番テーブル掃除終わったらこっちの二つもお願い」

「はい」


 ちかくでテーブルを拭いていた遠藤さんに後を任せお盆を2つ持ち洗面所に向かう。


「後ろ通るよ」


 時折クラスメイトに声を掛け衝突が起きないように注意しつつ食器を洗面所に届けていく。


「1番テーブル、豚玉・シーフードお好み焼き・ホットサンドツナ・おにぎりできたよ」


 おっとこれは大量注文だ。


「だれか1番テーブルで待ってて。持っていくから」


 フロアに声を掛けた後大きなお盆を2つに料理と飲み物を乗せ両手で持っていく。1番テーブルには慎二が待機しておりお盆を下げると次々と配膳してくれる。



 午前中の昼食時ラッシュも乗り切り、午後のメンバーに引き継ぐ。午後の自由時間だけど



「兄ちゃん」


立夏と文化祭を見周ることに。


「午前中はどうだった?」

「まずね、バンドを聞きに行ったんだ。ロックとかジャズとかいろいろあったけど一番うまかったのわねハモネプ部」


 ハモネプは音源・楽器を使わずに声だけで曲を奏でる演奏法でハモネプ部は8人で『翼をください』を演奏したんだって。その後は隣の体育館に向かいアトラクション系の企画に参加したんだって。


「ほら、この四つ葉のクローバーのしおり。フリスビーの的当てでもらったんだ。ある程度アトラクションを楽しんだら少し食べ歩きをして最後に漫研に行って似顔絵を描いてもらったの」


 立夏は漫研で書いてもらった似顔絵を見せてくれる。見せてもらった紙にはthe魔法使いの服装に豪華な杖を振っている立夏の姿が描かれていた。タイトルは『魔法を極めし者』だそうだ。


「まずはどこに行く?」

「PC・化学部合同の『脱出ゲーム:爆弾解除』に行きたい」


 これはPC部の部室で行われる2人ペアで参加する企画で一人は現実に、もう一人はVR世界に分かれVR世界では部屋に閉じ込められ、机の上には4つ(10パターン)の機械が置かれている。これらの機械にはそれぞれ部屋を爆破するほどの爆弾が備えられている。解除方法は現実側にマニュアルが渡され5分以内にこの機械を解除することゲームクリア。解除ミスは2回まで。


「立夏、まずはどれから解除する」

『四角い箱にワイヤーがついてるのから』


 えーとワイヤー系の爆弾は3種類、爆弾の種類を特定するには・・・


「正解のワイヤー一本切ったら解除できるな。ワイヤーの始まりと終わりの箇所に数字か記号、文字は書いてある?」

『ないよ』


 となるとこれだな。解除方法は・・・・


「立夏、部屋の中に三角の印はある?」

『うん』

「何色?」

『赤』

「OK。なら何本ワイヤーはある?」

『7本』

「上から色は?」

『赤、青、青、白、赤、黄色、黒』


 部屋に赤い三角があるから赤いワイヤーは切らない。切らない赤いワイヤーは2本、全体で7本だから過半数は超えていないから切るのは同じ色がある青。ワイヤーの色は全部で5色だから奇数。となると


「立夏、上から3本目の青いワイヤー切って。3本目だよ」

『OK・・うん、クリア』


~立夏視点~


『次は?』

「えーと、丸い球体の中に〖青い海」〖太陽〗とかの言葉が書かれたプレートが動いてる」


 兄ちゃんに状況を伝えると


『セレクトだな。球体ってことはこっちか。立夏、解除方法はその球体の手前にある台座にプレートを特定数差し込みボタンを押すこと。ただし取り出せるプレートは一つずつで球体に戻すかプレートにはめ込まないと次は取り出せないから。まず差し込む数だけど球体の言葉の中に数字はあるか?』


 えーと赤い文字で2,青い文字で4,6ね。


「数字は3つ。赤い文字で2,青い文字で4,6だよ」

『3つってことははめ込む言葉は5つだな。はめ込む文字数は赤文字が÷、青文字が+、+―を先に計算して×÷の順で計算だから(4+6)÷2=5文字。立夏、5文字の単語5つはめ込んで』

「OK」


 5文字、5文字まずは『青い海』『直接』『オフサイド』『スライダー』・・・『about』もね。そしてボタンを押すと・・・球体の上に解除成功の文字が現れる。2つ目クリア、まだ残り時間は4:00、余裕余裕。


それから3つ4つと全ての爆弾を解除し無事クリア、残り時間は2:03、現状最高記録だって。商品としてガラス細工のアクセサリーを選んでいいって言われたから月の形をしたアクセサリーをもらっちゃった。


 次に向かったのは模型部の水をテーマにした展示物を見に行く。智秋姉たちの話ではシズクちゃん達の模型があるんだよね。兄ちゃんの案内で模型部の部室に行きいろんな模型を見た後目的のシズクちゃん達の模型にたどり着く。確かに再現度は高いけど


「「「これって最新の姿じゃないよね」」」


 え?なんか聞いたことのある声が聞こえた。




最後のセリフは立夏の他に誰が言ったのかな?

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