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『Wonderful Mystery Marvel Planet』  作者: アマテン
文化祭とアイテムコンテスト

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文化祭1日目:美冬との文化祭デート

文化祭前日17時ごろ、文化祭の準備も終盤小道具・大道具・明日の下ごしらえの都合上学校に止まることが決まった。おお、すごく青春してるって感じ。みんなこのために宿泊セットは用意している。


「文化祭の費用2万渡すから誰か夕食とお菓子・飲み物を買ってきてくれ。量もあるから男子3女子3で頼む。残りの男子で倉庫から布団を教室・倉庫に運ぶぞ」


 慎二の指示で作業を続ける組と学校に泊まる準備組に分かれる。この学校では部活動・委員会活動で止まることがあるため、学校側が布団一式をある程度用意してくれている(文化祭の時期になると他の場所から一時的に布団を借り数を増やしている)。僕は食材関連の買い出しに選ばれクラス名とともに買い出しに出向く。実はこの時(泊まり)の夕食に備えていろいろ用意してるんだよね。


 あれから作業を進め午後20時、


「みんな、食器は持ったな、ではいただきます」

「いただきます」


今日の夕食は鍋。白菜・大根・人参・シイタケ・ネギ・マロニー(太い春雨のような麺類)をベースに鶏肉・つみれを入れたタイプと魚介類(タラ・鮭・ホタテなど)を入れたタイプの2種類を用意。締めにはご飯を入れ雑炊に。少し多いかと思ったがさすが成長期の高校生。無事完食。


 その後22時まで作業・最終チェックまで済ませ各自お風呂(高校には南・北の端にそれぞれ男子・女子用のお風呂がある。施設前には警備員が常駐しており、不審者がいないか監視している)に入り、男子は文化祭の資材倉庫として用意された空き部屋、女子は教室に集まり就寝する。


 朝7:00布団から起き上がり朝の身支度を終えると家庭科室に向かう。教室ではっ女子が寝ているので家庭科室で朝食を作る。すでに家庭科室にクラスメイトが集まっており調理を進めている。朝食はホットドッグだ。細長いパンに切れ込みを入れフライパンで炒めたカレー味のキャベツ・ウインナーの順ではさんでいく。これを大量に量産し7時30分飲み物と一緒に教室に持っていく。事前にこの時間になるとクラスメイト全員が起きるように伝えているため身支度を済ませ集合している。


 朝食を済ませ午前8:00文化祭の当日の準備が始まる。文化祭開始は10:00からなのでこの2時間である程度進めないといけない。


「失礼します。文化祭実行委員です。当日の確認に来ました」


 文化祭実行委員が文化祭校則違反の最終チェックに来た。事前に細かいところは検査されているので当日は冷蔵庫の中身が入っていないかのチェックとなり、OKをもらうとタブレットのエクセルにチェックが入る。このエクセルは本部とも共有されており、このチェックがあることで家庭科室にある食材を受け取ることができる。


 すでに別動隊が家庭科室で待機しており食材を持ってきてくれる。教室に残っているメンバーは教室内のセッティングを進めていく。机をくっつけてテーブルクロスを掛けてその上にホットプレートやガスコンロ、床には油跳ねがついても大丈夫なようにブルーシートを引いて調理場の完成。教室の中央には豪爺から借りてきたテーブルと椅子を並べる。それぞれのテーブルにはぬいぐるみやドライフラワーなどの小物も設置している。お会計に関しては出口(廊下側のトビラに入口・出口と大きく記載)側に会計用の机を準備している。


 食材が届き、調理班は下準備に入る。文化祭は10:00~18:00の8時間、4時間ごとに交代して文化祭を楽しんでいく。文化祭開始5分前になり慎二がみんなに声を掛ける。


「よし、事前にできる準備は全て終了だ。これからが本番、みんな頑張ろう」

『おおお』



「険人君、行きましょうか?」

「うん」

「険人君・美冬、行ってらっしゃい」


 今日のシフトは午前中:自由時間、午後:調理係で調理兼ホール係の美冬と一緒に文化祭を回ることになっている。


「最初はどこに行こうか?」

「そうですね、まだ人が少ないうちに模型部のアクアリウムを見に行きませんか?」


 智秋の提案で模型部の担当する教室に向かうことにする。模型部だがここら辺では結構有名でプラモデル関連の大会でも入賞している。今回の文化祭では水を主軸にした模型を展示しているらしい。


 模型部の担当する教室に向かうと部屋全体は薄暗く展示物のケースは青いライトで照らされている。


「この雪だるまきれいですね」


 美冬が興味を示したのは雪だるまの親子(父・母・娘)が並んだケース。雪だるまが設置されているのは雪が降り積もった川辺。背景と雪だるまの組み合わせが幻想的なジオラマとなっている。それから小魚の群れや雨傘をさした河童などもある中


「険人君、あれを見てください」


 美冬が指さす先には青い光に照らされた刀を持ったキツネミミの少女、マイクを持った青い髪の人魚、いくつかの機械を装備した女の子など見覚えのある7人の女の子がそれぞれポーズをとっている。作品名は『精霊姫の集い』


「これは『WMMP』というゲームで活躍しているキャラクターの集合図です」


近くにいた模型部の部員が紹介してくれる。これってやっぱりヒミコ達だ。それにしてもすごい再現度。携帯で撮っとこう。


 模型部を後にした僕達はいくつかの展示物を見た後小腹がすいたのでたこ焼きの出店に向かい1ケース購入しベンチに座る。


「はい、険人君」


 美冬はケースから一個のタコ焼きを半分に切り、爪楊枝でこちらの口元に持ってくる。これはあーんの体勢。少し恥ずかしいが僕は口を開きたこ焼きを食べる。


「おいしいですか?なら私にもください」


 今度は美冬が口を軽く開けてくるので同じように爪楊枝でたこ焼きを持っていってあげる。


「ホクホクでおいしいですね」


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