グレータ―ポイズンスパイダーとの激闘 前編
ゲームアナウンス『』
アイテム名〖〗
スキル名｟｠
職業【】
「キシャ――」
グレーターポイズンスパイダーは地面に降り立つと叫ぶ。いやいや、めっちゃ強そうなんだけど！それも名前的に毒持ちだろう！それにあの殻、鉄のナイフで通用するかな。グレーターポイズンスパイダーは早速口から糸の球を発射してくる。吐き出す速さは見て避けれる感じ。余裕をもって糸の球をよけたが、糸の球は地面に当たると
「あ！」
その場に花が開くように蜘蛛の巣が展開され、蜘蛛の巣の端に捕まってしまった。ヤバッ、動けない。グレーターポイズンスパイダーはその隙を見逃さず跳躍して目の前に降り立ち足を突き刺してきた。
「ぐっ」
痛！防具でダメージ減らせてるけど今の一撃でHPが100は削られた。それも頭、体、胴、足の装備壊れたし。まだ耐久力半分もあったのに。でも蜘蛛の糸の拘束からは外れた。
グレーターポイズンスパイダーは更に足を突き刺してくる。攻撃自体は直線的だから蜘蛛の糸の拘束さえなければ避けれる。蜘蛛の攻撃をかわし鉄のナイフで切りかかるが
カン
「やっぱり！」
予想通り殻に弾かれてダメージは与えられていない。グレーターポイズンスパイダーは足を振り回し追い払ってくるが、足の攻撃を躱し距離を取る。物理が効かないなら魔法だ。火、風、土の魔法を次々放つが
「え？魔法も効かないの？」
僕の放った魔法はグレーターポイズンスパイダーに直撃するがダメージを受けた様子もなくこちらに近づいて足を振り下ろしてくる。それをよけながら考える。
さてどうしよう。単純に火力が足りてないのか何かギミックがあるのか？その時グレーターポイズンスパイダーが足を振り上げた瞬間お腹の殻の部分に一か所ひび割れた穴が見えた。あれじゃね弱点？
早速先ほど思いついた作戦を実行するため弓を構え、グレーターポイズンスパイダーの顔に向けて射る。グレーターポイズンスパイダーは前足で顔をガードし矢から身を守った。そして足を下ろしてえものを見ようとすると
「｟フラッシュ｠」
視界いっぱいに光が広がり
「キシャ―――」
グレーターポイズンスパイダーは目をつぶり【目つぶし】状態となる。よっしゃー、｟フラッシュ｠最強。でも油断してはいけない。【目つぶし】は視界が見えないだけで動くことはできる。つまり・・グレーターポイズンスパイダーは適当に周囲に蜘蛛の糸をばらまき僕を拘束しようとする。しかし残念ながらもう周りにはいない。僕がいる場所は
「｟ダブルスラッシュ｠」
蜘蛛のお腹の下に回り込み、お腹の穴に向けて｟ダブルスラッシュ｠を放つが届かない。ここからナイフを投げても刃は届かないしどうしよう？矢で攻撃するか？でもここまで近づいたんだから大ダメージを与えたい。
そこでさきほど手に入れた鉄のロングソードを手に取りお腹の殻の穴に向けて投げ放った。｟投擲｠スキルの補助も入りそのまま穴に入り込む。
「キシャー」
僕の一撃はグレーターポイズンスパイダーの肉を切り裂きダメージを与えていき殻のひびを広げていく。グレーターポイズンスパイダーは少しひるんだ後、真上に跳躍すると全ての足を下方向に突き刺しながら落下して、下にいるであろう僕ごと地面を吹きとばした。しかしすでに僕はお腹の下からは離れていた。【目つぶし】状態から復活したグレーターポイズンスパイダーは僕を探しているが見つからない。なぜなら・・・
背後でその弱点を狙ってるから
「キシャァァァー」
グレーターポイズンスパイダーがおしりを上げ弱点である部分をさらした瞬間｟強化：腕｠で威力が上がった矢が突き刺さる。すると蜘蛛は口元から泡を吐き出しながら倒れた。どうやら【気絶】状態になったようだ。【気絶】は一定以上のダメージが短い期間で入るか特定の行動をキャンセルした時に入る状態異常で短い時間身動きが取れない状態で攻撃し放題である。
僕はそのままナイフや魔法で弱点であるお腹のひびを攻撃していく。そして
「キシャァァァ」
グレーターポイズンスパイダーは一度大声を上げると倒れ込む。そして足以外の全身の殻にひびが入る。一見瀕死状態でこのまま死にそうに見えるが僕は油断しない。なぜなら名前に含まれているある攻撃をしていないから。その予感は当たる。
